ヴァイオリンへの身体作り -447ページ目

速い曲を弾きたい

最近、弦楽アンサンブルと個人レッスンとそして体操のレッスンをトリプルで受講してくださる生徒が ぐっと増えました。
みなさん、ものすごく熱心ですね。
『遠藤先生から教わりたい』と熱心に言われると、嬉しくてサービスしすぎてしまいます(笑)
最近は『指が回りません』という問題を抱えてレッスンにいらっしゃる方が続きました。
16分音符の連続したパッセージや、アルペジオのような音が駆け上がるようなパッセージです。
もちろん 指回りをよくする体操はあります。
しかし大体は、指先の血流をよくすれば直ります。
血流のよい姿勢というものは、ほんのちょっと気を付けただけで会得できます。
ヴァイオリンを一旦置いて、真っ直ぐ立ってみましょう。
脇の下を少し開け、首筋は伸ばして。
これを生徒にやらせると、途端に指先が暖かくいい色になります。血が通っている証拠。
脇を閉めて 試しに首を前に突き出すと、身体に異変が起こることがどなたにも感じられます。
もうわかりましたか?
ヴァイオリンを弾くとき、脇はいつもゆったり開けて、首筋を伸ばします。
これが、全身に血が回って指が自由に動くようになる秘訣です。


レッスン承ります

レッスン空き枠のお問い合わせ、ありがとうございます。以下の時間、レッスン承れます。
宮地楽器新宿センターにて

木曜日
10時半~12時半内
20時~21時内


金曜日
16時半~18時内
18時半~19時

土曜日
12時~12時半
15時半~16時




宮地楽器新宿センター
お問い合わせ電話番号0333481122
メールアドレスmjshinjuku@miyajimusic.com


体験レッスンございます。

弦楽アンサンブル 随時募集中

木曜日14時半~16時
土曜日13時~14時半


体操の講座
宮地楽器小金井センター

6月からも定期的に講座開講しております。

http://strings.miyajimusic.jp/stretch_kouza/
(携帯)
http://myj.jp/sr/gen/kouza/index.php

ビブラートする身体を作ろう

『ビブラートかけたいのですが』最も多い質問のうちの1つです。
そして『小指のビブラートがかかりません』というご質問も多いです。
『ビブラートってね、手の平の中央、そう、ツボで言うと“労宮”で、かけるんです。』
『まずは、“抜き”から練習するんです』
『ビブラートは、かければかけるほど、腕の筋肉が解れて気持ちよくなるんです』
『ビブラートは、弓でも同時にかけるんです』



レッスンで、まずは、こんな基礎知識からお伝えしていきます。
ビブラートはバロック時代、トリルと混同されていたようです。言われてみれば、似ていますよね。
ビブラートもトリルも、基になる音と その隣の音とを交互に早く演奏する奏法ですものね。
しかし、上手な人のビブラートは、やっぱりトリルとは違います。基音の隣の音を『ハッキリ装飾』するのがトリル。
それに比べてビブラートは、基になる音から『半音下まで』の音域の中から、音程を選べますし。
色の“濃さ”が選べるということですね。
喩えて言うなら、ビブラートは絵画の中の『影』です。
絵画を描くとき、影をハッキリくっきり描くことも、薄く描くこともありますよね。
ビブラートもそれと同じです。ビブラートを学ぶときに 始めに学習しておかなくてはならないことは、
音を抜くこと。フラウタンドという奏法があります。右手も左手もフワフワにします。それでコントロールできるようにしなければなりません。
初めてヴァイオリンを触る人にフラジオから教えるというメソッドがありますが、考え方は同じですね。
とは言っても大人から始めた初心者の方は『脱力』はなかなか難しいので
私のレッスンでは まず 身体を部分ごとに分けて脱力することから始めています。
まずは手の平、肘、肩、足裏、膝、股関節、
お腹。
お腹から振動を全身に伝えるようにしていきます。
この力の伝わり方が、ビブラートです。
ビブラートは指先で行うものだと思っていては、強張った身体の動きになってしまいますからね。