ブログネタ:春の素敵なトコロ、残念なトコロ一人暮らしをしていたころの事。
ペットは飼えない決まりの
賃貸アパートで暮らしていました。
仕事で疲れて寝に帰るだけの
多忙な時期だったので、むしろ、
ペットがいたら逆に寂しい思いを
させていたかもしれませんでした。
秋深まる頃、ふと気が付いたら
玄関のドアの真上の
白い壁のど真ん中に
いつのまにかあった5ミリくらいの
小さな黒丸…。
ゴミが付いているのだと思い
ティッシュを2,3枚とって
黒丸の方へ向かって行きました。
ゴミだと思っていた黒丸は
小さなカタツムリの赤ちゃんでした。
小さな赤ちゃんの殻は
白い壁にぴったりとくっついて
次の春まで自分は
じっとそこで冬越しするんだと
決め込んでいる様子が
何となく伺えました。
私はカタツムリが
ちょっと恐かったのと、
たった一人頑張っている様子が
自分の様子と会い重なって
愛おしく見えたので
そっとしってやる事にしました。
私はその赤ちゃんに、
“まいまい”と
名前を付けました。
“まいまい、行って来ま~す!”
“まいまい、ただいま~!”
分かっているのかどうなのか
全く反応はありませんでしたが
まいまいはじっとしたまま
動きませんでした…。
いつの間にか
ポトンと落ちて潰れていないか
心配になる時もありましたが、
まいまいの接着剤は
意外と頑丈な粘着力でした。
こんなに小粒で小さいのに
たった一人で生きていく
まいまい…。
せめてここにいる時だけでも
ゆっくり休んでいってね…

それなのにまいまいはある日突然、
私の前から姿を消してしまいました。
玄関の下に落ちたかと思い、
探してみましたが、もうどこにも
見当たりませんでした。
まいまいは
じっと数えていたみたいでした…

啓蟄の日まで、あと何日かを。
赤ちゃんなのに
ちゃんと、
一日も間違える事無く
旅立っていきました。
まいまいがたった一人で
旅立っていく瞬間を
見ることが出来ず、
送り出してやるタイミングを
逃してしまった事が
とても残念な春でした。
でも、自立心旺盛の
まいまいの事だから、
きっと立派なカタツムリに
育っている事と思います

私も焦らず、ゆっくりと
まいまいのように
出発のタイミングを見計らって
歩いて行きたいと思います










































