アナタに望むこと | ロガリズム

ロガリズム

読んだ本の感想と、戯言です。戯れてあげてください。

襟元をはだけられ、耳をねっとりと舐めあげられる。くすぐったさに身をよじってクスクスと笑ってしまう。

「耳、舐めるの好きなんですか?」

「すまん、聞くのを忘れて趣味が出たな。」

クックッと高杉さんが笑って耳元に囁く。

「お前はどこを攻められるのが好きだ?」

「どっちかって言うと上に跨って攻める方が好きなんですけど。」

「それは今度にしてくれ、俺は何故かたまたま背中に傷があるんでな。」

「痛くないですか?」

「触れられなければ、どうってことはない、あまり背中に強くしがみつくなよ?」

「それは、保証でき、ない、です、ん、あっ、気持ち、よす、ぎて、」

「そうか、お前の弱いところは鎖骨か。」

弱点を重点的に舌先で苛め抜かれて、何度も声をあげる。

乳房に吸い付く高杉さんの揺れる頭を撫でながら、聞いてみる。

「いつから、女だって気付いてたんですか?」

「最初からだな。」

「え、匂いと声で判ったんですか?」

「なんだ、それは。そんなわけねぇだろう。」

「古高さんは匂いと声で最初から見抜いたんですよ。」

「俺を、あのエロ河童と一緒にするな、本当に人間じゃないな、あいつは。」

さっきまで死にかけてた人間にも容赦しない言いようだ。

「古高さんは大丈夫そうでしたか。」

「平気だ。嫌味を言うくらい元気だったぞ。」

仲間の軽口を言い合えるのは幸せなことなんだ、俺も高杉さんも今度の件でそれを痛感していた。

「泣き顔で女だと気づいた。お前は仕草も話し方も振る舞いも完全に男のようなのに泣き顔だけは女だな。」

そうか、そういうことか。俺の話し方や仕草は中学生までの翔太を真似してそれが癖になったものだ。翔太は小さい頃から、ほとんど泣いたことがない。小学校にあがってからは一度も見た記憶がない。
だから泣き方だけは女のままなんだ。

「最初は男から逃げる為に男装でもしているのかと思った。だから気付いたと言えばお前は俺を警戒するだろう。ならば気付かないふりで守ってやろうと思った。」

顔が真っ赤になるのを抑えられない。高杉さんは、いつもいつも真っ直ぐに表現する。友情も愛情も全て。

「ところが違った。お前は逃げるような奴じゃなかった。理想を追い、闘う為に、男で居る方が都合が良いから、男装を続けているのだと解った。

おれは兄として、仲間として、友として、お前に敬意を抱いてる。だからお前の意思を尊重したいと思ったんだ。」

「じゃ、俺の意思が、」

「うん?」

「高杉さんと二人きりの時は女で居たいって言ったら、」

「言ってくれないと困る。もうあの時のように我慢は出来んぞ。」

ミチミチ、と音を立てて高杉さんが中に入ってくる。
力強く突き上げられて、幸せで、頭の中が高杉さんでいっぱいになる。高い声をだして散々乱れた後に、何度も名前を呼びあって口を吸い合った。

「じゃ、俺も我慢しないで言ってもいい?」

「なんでも言え、どんな望みでも聞いてやる。」

「脚持ち上げて、深いとこまで、ぜんぶ、かきまわして、ください。」

高杉さんは妖艶に笑って、俺の望みをぜんぶ叶えてくれた。