夕飯後プラプラと病棟を散歩してると、看護婦さんとお婆さんが何やら揉めていた。

どうやら入院してる爺さんにお婆さんが、生ものを食べさせたらしい。

「入院食を食べて、万が一具合悪くなったら原因解るけど、それ以外食べて悪くなったら解らなくなるから駄目ですよ。
ましてや生ものは絶対駄目!」

看護婦が注意します。
入院中に生ものはアカンよな…、消化器悪いから入院してるのにね。
しかしお婆さんは食い下がります。

「でもこうやって入院して楽しみ無いから、せめて食事だけでも…」

だからその食事を処理する消化器が悪いから入院してるんでしょうが、何で入院してるのか解ってないのか?

もちろん意見は却下されますが、まだ引きません。

「生ものが駄目なら……酢の物は良いでしょう?」

それほど変化無いやん。
生ものに酢掛けただけ…消化悪そー!

「ですからね、お婆ちゃん?消化が悪いものは駄目なんですよ。好きな物食べさせたいのは解るけど、今は辛抱しましょう。」

諭されるお婆さん、しばらく何か考えてたけど…「解りました…」とようやく折れた。
入院というのは耐えることなんですよ、4ヶ月も居る俺が言うんだから間違いない…。
退院したら好きな物食べさせてあげなさい、ただし限度内で。

「それじゃあ、入院食で好きな物出してください。お爺さんが好きなのは……」

最後にお婆さんが、病院では絶対出ない様な食べ物挙げてました…。
やっぱりあまり解って無いようで…。

入院患者だけじゃなく、その家族にも苦労させられるんですね…、頑張れ看護婦さん達!