・事前会議
当日の流れを書いてきましたが、やたら「あらかじめ決めておいてください」という文字が出てきました。スムーズな大会進行のためには前もって予想できるトラブルや裁定を考えておく必要があります。これを軽視しがちですが「事前会議は必ずやる」事を構えておいてください。事件は起こってからでは遅いですし、タイムスケジュールが遅れる原因にもなります。では何を決めればいいのでしょうか?

・HPの内容確認
・受付の位置と方法 またその役割配分
・受付時のトラブルや当日枠など
・遅刻者やシート未提出者の対応と時間の設定
・電車の遅延等公共施設のトラブルの対処

・予選・決勝トーナメントの役割配分
・決闘中の残り時間の答え方。(答えるのかどうか)
・処理されていないカードの回答範囲、また回答の仕方
・対応したジャッジが裁定を下せない時のフォロー
・デッキシートの不備の裁定

などがあります。1日の流れを想定して疑問にあった事はどんどん決めておきましょう。





・あとがき(接待に関して)
ここまで読んで頂いた皆様、ありがとうございました。
記者は運営歴1年と短いですが運営回数は20回ぐらいと経験を積んできました。今でも大会運営に自信があるわけではありませんが運営は好きです。
最後に運営と参加者の関係は「先生と生徒」でも「従業員と客」でもありません
。「プレイヤーとプレイヤー」と同等の関係だと思っております。
ただ、参加者はわざわざ1日のスケジュールを空けて大会に来ているわけですから感謝の気持ちを精一杯行動に表して全力を尽くして参加者を満足させてあげてください。シンプルに「元気よく笑顔でいる」。それだけで見方1つ変わります。ですので同等の立場でも敬語を使う事もあります。
参加者が知り合いでもそうでなくとも「全参加者が対等」であり「初対面の人には敬語を使う」という当たり前かはわかりませんが言葉1つで印象も変わっていきます。普段大会に参加してみて実感されているかわかりませんが「全力を尽くしている」とわかっていただけたら成功の鍵だと思います。
運営は責任のある役割ではありますが「大会」とはなんなのかを実感させてくれる提供の場でもあります。これらかもお会いした時はよろしくお願いします。

・受付準備
さて必要なものが用意してきたらいざ会場へ。会場には余裕をもって行きましょう。まず受付の準備を始めるのですが「受付はどこでやるのか?」「運営席はどこなのか?」などを予め決めておく必要があります。特に受付の場所は「入ってからわかりやすく、かつ行列ができても大丈夫な所」の方がいいでしょう。そうなると受付場所は奥の方になりそこまで案内を示さなくてはなりません。(机やガムテープを張ってそこまで案内をするのがベスト)
会場にもよりますが会議室等は1つとは限らないので会場の外に人を待たせると他に会場を利用している人に迷惑がかかるからです。他の運営が同じ会場を利用する時に気持ち良く借りられる関係にするためです。




















・受付開始から1回戦まで
ここからが参加者から見える「運営」となります。この時間をいかにタイムスケジュール通り進めるかでその日の遅れを無くせるかの大半を占めると言っても過言ではありません。なぜなら「受付の時間帯は短時間であるのに対して複数の仕事を同時にこなさないといけないので、全体的な連携がとれてないと遅れが生じやすい」のと「一部の参加者の例外的な行動(遅刻等)に受付時間外に時間を割く可能性がある」からです。ではその受付をどうするかを説明しましょう。

まず受付ですることは


1・HNの確認(登録した人かどうか)

2・参加費の徴収

3・スコアシートやデッキシートや参加賞配布

4・書いてきたデッキシートの確認の4つに分かれます。


4つなので4人でやればいいのかというとそうではありません。「HNの確認」は1人が対応してもう1人が記入するというパターンもあるし、デッキシートを書いてきたかどうかの確認をする人と渡す人など「確認する人」と「行動する人」を分けておくとスムーズに進むになるでしょう。

経験談ですがプレイヤーは受付開始時~中盤は受付に行例が出来て、デッキシートの提出は受付終了間際に提出されるプレイヤーが多い傾向があります。つまり受付時間内の陣形は常に同じではないということです。そこで必ずあらかじめ決めていた陣形で動く事必要はありませんし、忙しい所に人数を置き、そうではない所は減らせばいいのです。受付終了後は次の段階に進むのですが参加者が全員受付時間内に来るとは限らないし、デッキシートも同じ事が言えます。受付時間になったら「参加者が何人来ててそのうち何人がシートを提出していないか」をすぐに明確にしなくてはならない。ここがタイムスケジュールの遅れる1番の原因です。そこで多少の遅刻やシートの遅れを計算しておき「最終受付時間(すぐに対戦組み合わせ発表ができる時間)」を決めておく必要があります。上記のタイムスケジュールで言えば「10:30-11:00」の間。デッキシートやスコアシートの未提出なプレイヤーには「いつまでに○○提出すれば罰則無しで大会に参加できますよ」と言えば参加者も納得をさせます。これで初めて次の段階に行けるのです。その最終受付時間の前に机の整理などをしておくといいでしょう。


最終受付時間になったら対戦組み合わせの発表です。シンプルなのは手配りや張り出しでしょう。組み合わせの発表が終わったら参加者が自分の席に座って準備をする。その間に開会式や当日の説明をして改めて参加者に大会の内容を明確に説明をしておきましょう。当日の説明で何を言えばいいかというと主に「当日の流れ」「対戦形式」「大会ルール」「会場ルール」など。特に重要なのが「大会ルール」です。エキストラターン・デュエルの有無、ジャッジのあり方などです。さらにジャッジのあり方についてはヘッドジャッジの有無、ジャッジの回答範囲(公開されていない処理を答えていいのか?)など「ジャッジは何をしてくれるのか」を明確に言う必要があります。ここで受付~1回戦開始前のトラブルをまとめてみました。

Q「当選者ではない(参加資格の無い)プレイヤーが受付に来た」
回答例:まず当日枠(当日キャンセル待ち)があるかないかをはっきりと答えましょう当日枠がある場合は「いつまでにどこにいればいいか」「どうしたら参加者になれるのか」を明確に伝えましょう。当日枠がない場合はその趣旨を伝えます。ここでHPにどちらなのかをしっかりと書くことによりトラブルが少なくなります。


Q「本名確認時に登録と違う本名である事が発覚した」
回答例:その人がいつも使っているHNと同じであれば問題がない。問題なのはそうでない時です。整合が取れない場合は罰則を考慮する等そういう状況になった時に事前に決めておくのがベストです。


Q「デッキシートやスコアシートを最終受付終了までに提出できないプレイヤーは?」
回答例:これは罰則しかありません。注意~ロスのどれになるかはその大会次第です。


Q「デッキシートに不備があったら?」
回答例:まずデッキシートの内容をいつ確認するかと、罰則内容を決めておきましょう。ここで注意したいのが予選中にデッキシートチェックをする場合は「全員」か「0」かどちらかにしてください。とある運営が1枚だけデッキシートを見て不備を発覚した場合そのプレイヤーはいいかもしれませんが他に不備があったプレイヤーは「見られてない」って理由で発覚が遅れます。遅れたプレイヤーは決勝トーナメントまで気づかないって状況もありえます。受付時に「デッキシートに不備があったから編集したい」とよく言われますのでデッキシートはすぐ出せるようにした方がいいです。






















・予選中について(ジャッジについて)
ついに予選が始まりました。ここで運営の新しい業務として「ジャッジ」というがあります。ジャッジとはプレイヤー同士で解決出来ない処理を中立な立場であるジャッジが裁定を出すパターンです。また「調整中の裁定」や「上告」や「カード外の裁定」を下す責任者の「ヘッドジャッジ」があります。裁定の内容には主に「カードルール」と「カード外のフロアルール」の内容があります。前者は名前の通りカードの処理の仕方についてで、後者は「デッキがめくれた」とか「本来のタイミングで処理を忘れた」などカードのルール外の事です。最近では有名になってますがフロアルールは1人で「フロアヘッドジャッジ」として対処するのがベストです。なぜならフィールド上に「ライオウが存在してる時に強欲で謙虚な壺」を発動した時の対処」は「そのままカードを戻す」だったり「そのカードを破壊する」など1人1人意見が異なるからです。予選中は数人のジャッジが巡回して、ジャッジが呼ばれたらそこに行き裁定を出すというのが運営のパターンです。しかしそのジャッジでもわからない事があります。そういう時のフォローは必ず予め決めておいてください。(すぐ事務局に連絡するのか、周りに聞くのか、ヘッドに聞くのかなど)

予選中は運営の中で一番時間が長いのですが「巡回(必要に応じて裁定をだす)」「スコアシートの提出後に処理」の2つが予選中の仕事なので業務としては非常にシンプルです。ですが、トラブルが起こりやすいのも決闘中が一番多いです。トラブルが発生したときの正しい回答は各大会によって違いますのでこればかりは「大会の方針」によって決めるしかありません。「楽しむ大会」か「競技性を重視した大会」かでフロアの裁定を変わっていきます(例えば1回戦目始まる前に対戦相手のデッキがめくれてデッキジャンルがばれた場合など)。よく起こり得る状況を書いておきますのでどういう裁定をするのかは各自決めておいてください。

・処理されていないカードの裁定はどうするか
・対戦相手のデッキがめくれた(デッキ内容はばれてない) 
・同上(デッキ内容がばれた)
・適切な状況でないカードを発動した(ライオウがいるときに増援発動など)
・カードの処理を忘れてそのまま決闘を進行した(サンダーバードの除外のままなど)
・対戦相手が遅延してると主張
・ヘッドジャッジ以外が出した裁定に不満を感じた
・ギャラリーなど第三者などの助言等によるトラブル
・裁定を間違えてしまった事が発覚した

など様々な状況があります。もし決めていない状況になった場合もあわてずその場の運営で話し合って解決してください。決して一人でその場の解決をすると後々トラブルの原因になります。今まで「罰則」と出てますが「罰則」とは何なのでしょうか?
注意→警告→デュエルの敗北→マッチの敗北→失格→受賞資格を失う失格
と様々な内容があります。注意とは罰則をしたと注意を促すこと、警告も同様ですが繰り返すとデュエルの敗北以上になる可能性があるという警告を促すこと。上記の例になった場合どういう罰則を与えるかはあらかじめ決めておいてください。ここで回戦毎にどのプレイヤーがどういう事をしたのかをリストにまとめると連携が取れやすくなります。そうすることによってヘッドジャッジではなくてもある程度の罰則を的確に出せるようになります。ただ罰則に関しては「すぐ出す人」と「なかなか出せない」人がいます。安易に罰則をだすのではなくジャッジ間でよく相談した上で罰則を出すようにしてください。



・この運営マニュアルについて
ご興味を持てて頂いて感謝しております。
この文章は遊戯王における運営のマニュアルとなります。
「マニュアル」と聞くと、上から押し付けられた柔軟性のない一辺倒な行動規則のようなものと言う韻書を持ってしまう方もいらっしゃるでしょう。このマニュアルはマニュアルと言う形をとっていますが、実質的には、非公認大会を運営される際に手助けになればいい、心得のようなものととらえていただければ幸いです。
このマニュアルを書いている我々にしても、100%の完成度の運営ができているか、疑問ではありますが、非公認大会を開いてみたいという方、非公認大会においてより問題点を減らしたいと考える方にとって読む価値があるものとなれば幸いです。



・運営とは?
まず運営とは何をする者のことなのでしょうか。
ここでは、遊戯王をプレイする人を「参加者」に対して遊戯王を提供する場を提供する者を「運営」と定義します。「運営」とは数百人という大規模な人数を適切に案内していく事になり、1人だけでは出来ることではないので運営全員の情報の共有をする必要があります。
ですから運営の目標とは簡潔に言えば、「タイムスケジュール通り」で「何事もなく大会を終わらせる」事です。つまり「トラブルが起きない環境づくり」と「トラブル発生時の丁寧な対応」をいかに円滑に行うかが運営の成功の鍵となります。



・準備
会場を確保したら次は大会概要を決め、参加者向けに告知をしなくてはなりません。
最近であれば、ホームページがメインとなり、ホームページを作成する時に重要なのは
・定員は何人なのか? 
・参加費がいくらなのか? 
・形式は? 
・何時に終わるのか?
・持ち物はなにか? 
・賞品はなにか? 
・会場はどこなのか? 
・いつまで登録すればいいのか?
などになります。
特に重要なのは「告知段階で参加者が不安になる要素をなくす」ことが重要です。ここで注目したいのが「タイムスケジュール」と「大会参加当選案内」の2つです。まずは「タイムスケジュール」ですが、参加者に対する「タイムスケジュール」はいつ始まりいつ終わるのか、という案内がメインとなります。
また、より重要なのは参加者向けではなく「運営向けのタイムスケジュール」です。なぜかと言いますと、運営は参加者より早く行く必要がありますし、大会当日も参加者とは当然ですが、全く違う動きとなります。
以下のタイムスケジュールを例に挙げて説明します。

「参加者向けスケジュール」
9:30-10:30 受付、デッキシート提出
11:00-11:40 予選1回戦
12:00-12:40 予選2回戦
13:00-13:40 予選3回戦
14:00-14:40 予選4回戦
14:40-15:20 休憩


「運営向けスケジュール」
-8:50     集合
9:00-9:30   受付準備
9:30-10:30  受付、デッキシート提出
10:30-10:40  遅刻者対応
10:50-11:00 各種シート確認、対戦者発表
11:00-11:40 予選1回戦
12:00-12:40 予選2回戦
13:00-13:40 予選3回戦
14:00-14:40 予選4回戦
14:40-15:00 集計、オポネント計算
15:00-15:20  決勝トナメ、サブイベ準備

簡易ではありますが、左が参加者向けで右が運営向けのタイムスケジュールです。後で説明しますが当日の受付時間の遅れを無くす事が当日の進行を一番のスムーズにします。つまり、「参加者スケジュールを把握した上で、それを踏まえて先行して行動できるように心がける」のが運営スケジュールです。もう1つインターバル時間に関して注意することがあります。
それはデュエル開始から40分経過し、次の試合までの間の事です。
上のタイムスケジュールでは各回戦が60分となっていますので、だいたいエキストラターンを含めて20分とっていることになります。
この時間はだいたい10~30分とるのが一般的です。
ご自身で開催される大会の規模が大きければ長く、小さければ短くし、会場の時間、設定した当日の回戦数などで決めればいいでしょう。
次は「大会参加当選案内」についてです。
大会参加者をホームページからメールを送ってもらい、応募してもらう際、各々の大会によって先着制、抽選制、招待制などによって参加者を募ると思います。このすべての場合において注意すべきことがあります。
抽選であるなら、募集期間に参加登録をしてもらい、募集の締め切りになったら募集を締め切り、参加者を確定させ発表します。先着や抽選の場合は、規定した人数に達した時や順次発表となります。
ここで抽選の場合重要なのが、抽選結果、当選したということを「参加者に一度案内メールに送る事」です。これにはどういう意味があるかと言うと、その参加者が当選している事、きちんと参加できるかの確認、キャンセルの場合の手続きの方法など「参加者の今後の案内」を明確に教えることができるということです。この結果、参加者が大会当日に安心して参加でき、当日キャンセルが減るメリットがあります。
また当然のことですが、大会前に参加者に聞かれた事はちゃんと応えられるようにしておきましょう。
その際聞かれた事項に関してホームページ等で記載できていなかった場合は追記したとこを書いた上で追記しておきましょう。
そうすれば同じ質問は来なくなり、参加者はより不安を感じることがなくなるでしょう。