ドイツ在住者です。震災による日本の惨状をみながら、海外在住者として自分にできることはないかと考えたところ、生活するドイツの新聞記事等で紹介された、専門家の意見を翻訳していこうとの結論に至りました。
 日本での報道を信じるな、といいたいわけではありません。海外の報道をもてはやす向きもあるようですが、限られた情報をもとに憶測を交えて危機をあおるような報道は欧米メディアにも数多いように思えます。あくまでもで現在の危険の度合いを判断する材料となれば、との思いで実行に移した次第です。私は原子力の専門家でも何でもないので、正確性自体を保証するわけではありません。また、誤訳の可能性もあると思います。

フランクフルター・アルゲマイネ紙の18日付紙面から

◎ヘリコプターによる上空からの注水は、どれほど意味があるのか?

〔ユーリッヒ研究センターのSTEPHAN STRUTH氏〕
・非常に高熱の燃料棒に冷たい水を注げば、覆い(訳注・燃料棒を覆う「被覆管」のことか?)が損傷するする危険性はある。放水車による放水は燃料棒に均一に水をかけることができ、燃料棒の表層に加える圧力も(ヘリコプターよりは)少ない。

〔カールスルーエ技術研究所のJOACHIM KNEBEL氏〕
 現状では、燃料棒の覆いの損傷という危険を受け入れる以外に選択肢はない。水は多ければ多いほど良い。最良なのは、原子炉の一次冷却装置を再度稼働できること。1~3号機は一時的に、海水での冷却が行われている。圧力容器が非常に高温となっており、海水は非常に短時間で蒸発してしまっている。もし現在進められている送電線をつなぐ試みが成功すれば、原発の中のポンプを再度稼働させることができるかもしれない。そうすれば、水の循環を再開し、冷却機能を相当程度向上させることができる。
 最悪のシナリオは、圧力容器が壊れて、溶けた燃料が格納容器とコンクリート構造を突き抜けることだ。そうすれば熔解物は外界に放たれてしまう。

〔ケルン原子炉施設・保安協会のSVEN DOKTER氏〕危機の緩和はあり得る。大きなステップは、原発に再度電気が供給されることだ。ただし、それによりポンプを再稼働できるかは不透明。問題は、ポンプとケーブルがおおむね無傷かどうかだ。