決勝トーナメントを賭けた、運命の一戦。
対するポーランドは既に2敗し、予選敗退が決定しているが、1勝を目指してくる。
まさに試合運びが重要となる一戦となった。
驚いたのは、先発メンバー6人を入れ替える大胆な西野采配。
セネガル戦で致命的なミスによりバッシングされている川島、
驚くべき存在とFIFAに賞賛された昌子に変えて、ポカのある槙野を選ぶ。
正直、このメンバーに大一番を任せてよいのか?
失点しないようにと、祈る気持ちで試合を観ることになった。
前半、好機を作るも迫力のない日本。
守備では敵にスペースを与え、危険な場面を作ってしまうが、
川島が輝き、ビッグセーブを連発! なんとか0-0で折り返す。
他会場では、コロンビアとセネガルが対戦。こちらも0-0。
この状態が続けば、日本、セネガルが予選突破だ。(日本1位、セネガル2位)
日本、コロンビア、セネガルが三つ巴となった心理戦。
日本、コロンビアは守備重視。セネガルは積極的な打開を選択した。
後半も6人替えで連携の悪い日本は、ポーランドのカウンターに苦しむ。
重苦しい雰囲気に輪をかけたのが、フジテレビと解説者の鈴木隆行だ。
フジテレビは応援姿勢を見せながら、選手のミスを待ってるかのように大きく報道する。
2008年、世界フィギュアで優勝した浅田真央に、等身大の転倒シーンを作成する社風だ。
日本が負ける姿が見たいと、日本-コロンビア戦を3局が生放送する異常な国のメンタルと同じだ。
君が代が流れる際に、「君が代注意」のテロップも流れた。
そして、聞くに堪えない鈴木の解説。
「もっと速くパスを回せばポーランドついてこれないですよ。」
それはない。しっかり守る相手にパススピードで崩せとは、素人解説も甚だしい。
そんなことをすれば、パスミス、トラップミスからカウンターを喰らうだろう。
これを繰り返し言うのだから質が悪い。
さすがフジが選ぶ解説者ということか。
後半14分、均衡破れる。
フリーキック、ベドナレクがマーク2枚を外し、さらに酒井宏樹を振り払いゴール前で完全なフリー
になる。後はインサイドでボレーを合わせるだけの見事なシュートを決める。
これで、セネガル1位、コロンビア2位。
日本は追い込まれる。
乾を投入したが、流れは変わらない。
後半はポーランドに飲み込まれていた。
しかし打つ手がなくなってきた西野ジャパンに神風が吹く。
コロンビアが得点!コロンビア1位、日本2位。
ここで西野監督が信じられない采配を見せる。
攻撃的な選手でなく、キャプテン長谷部を投入し、攻撃を放棄したのだ。
セネガルが追いついたらどうなってしまうのか?
日本に帰れないような批判を浴びることになる。
先発を外れた主力メンバー、結果を残せなかった控えメンバーも非常に
後味の悪い結果を残してしまう。
西野監督は、日本が追いつくよりも、逆に突き放される確率の方が高いと判断。
コロンビア対セネガルの状況報告や、コロンビアも勝利して1位になった方がブラジルのブロックから
外れて上位進出を狙えるなど、このまま試合が経過する確率は高かった。
またポーランドにしても予選敗退はしたが、ワールドカップの勝利は大きい。
非常に大きなリスクがあるものの、決勝トーナメントに進出するための最善手が攻撃放棄だった。
西野監督は賭けに勝った。
<西野ジャパンが得たもの>
○決勝トーナメント進出。16強。
○日本人監督として結果を残す。史上2人目。
○西野監督が勝負強さを証明。マイアミの奇跡を演じながら予選敗退した
アトランタオリンピックの借りを返す。
○主力6名を温存。
○守護神、川島の復活。
○控え組も貢献。ワールドカップのピッチに立つ経験を得る。
○昌子の存在の大きさを再確認。
