2番(『After Life』大阪公演) | スプーンひとさじのお砂糖で

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KAT-TUN上田竜也さんが大好き♡
上田くんのおかげで毎日をがんばれてます
時々、舞台・ミュージカル
楽しいこといっぱいでありますように!

東京公演は我慢したけど

大阪で4回観劇してきました

 

1回目は全体を

2回目は「2番」を

3、4回目は気になるところを

中心に観ました

 

不思議な気持ちになる作品でした

誰にというわけではなく感情移入して

涙が溢れてきました

 

満たされたような

でも何かまだ足りないような

今そんな気持ちです

そして4回見ても「謎」がたくさん残されています

 

是枝監督が「原作でもシナリオでもないけれど」

書かれた小説だけ読んだのですが

(映画は観ないと心に決めています)

それがヒントになるような

でももしかしたら邪魔してるのかもしれないような…

福岡への宿題として考えて整理してみようと思ってます

 

なので感想はその後にと思っているのですが

ひとつだけ

ここに記しておきたいことがあります

 

2番(チャーリー)のこと

 

上田くんの演じる2番は本当に綺麗で素晴らしかった

ってことは言わずもがななので置いといて。

 

あの激しい慟哭・感情の爆発はびっくりしたけど

考えてみれば亡くなってから50年経ってるとは言え

たぶん気持ちはその時から止まってて

でも50年ずっと抑え込んでて

それは爆発するよね…って

そうするとすごく切なくて

それが初見時の感想

 

で、「謎」

なぜ彼はケイティとの思い出を選ばず

センターに残ることになったのか

このことを考えていたら

そもそもチャーリーは何故亡くなったのかという謎が浮かび上がり

小説では「戦争で」だったけど

舞台はそこは隠されている

3回目を見た後でふと

もしかしたら2番は自分で命を絶ったのではないか

と思い当たった

・ベアトリスが自殺者であることに気づいた

・その彼女に「絶対に最高に幸せな思い出を」と肩入れしている

・ケイティへの嫉妬心からくる言い争い(単なる痴話喧嘩ではない)

これらのピースにもしかしたら2番も…と思わされ

そして4回目の観劇

「そして僕が死ぬ」のシーン

大道具パネルが2番の前を交差して横切るのだけど

そこに映っているのが「波」の映像に見えて(初めて認識した)

「あっ!」って思った

そして勝手に確信してしまった

2番はやはり自ら命を絶ったのだ

悲しいけどそれならば

あの感情の爆発もより腑に落ちるし

思い出を選ばなかったのも納得できる

でもそんな悲しい2番が

最後はセンターでの思い出をもってあちらに行けたのは

つまり彼女への想いに区切りをつけることができたのは

ほんとによかったって思える

 

もちろん想像、いや妄想の息を超えてないし

矛盾点も実は出てくるのだけど

 

正解はないのかもしれない

いやきっとないんだろうな

それぞれに思いや考えがあってそれでいいんだよね

 

小説はもっと美しく流れてて、それはそれで好きだったけど

舞台版の設定の2番は上田くんが演じるのにぴったりで

(小説読んだ時はどうして上田くんにオファーが?って思ったんだよね)

2番の葛藤や心の移り変わりを上田くんらしく見事に演じてて

流石でした

 

福岡も心して観ます