Birdland @パルコ劇場 | スプーンひとさじのお砂糖で

スプーンひとさじのお砂糖で

    ♪   ♪   ♪

KAT-TUN上田竜也さんが大好き♡
上田くんのおかげで毎日をがんばれてます
時々、舞台・ミュージカル
楽しいこといっぱいでありますように!

こっそり行ってきました

ダーにも止められましたが

帰ってから1週間ホテル住まいするということで

しぶしぶ承諾を得ました💦

(会えなかったお友だちごめんね 

 いつか堂々と遠征できる日にぜひ!)

 

 

聞いてた通り、いろいろ考えさせられる舞台でした

お友だちと話し合って、共感したり気づかされたりが楽しい

 

演出の松居大悟さんも

「演じている側もそうだけど

 観るごとに感じ方が変わるはず」

と仰ってましたが

正解はない

何度も観たくなる中毒性のある作品だと思います

 

1回目は最前列正真正銘センターという神席で

ポールしか見ない、ポールになり切ってしまおう

と思って観劇しました

2回目は下手後方で全体を観たつもり

その上での、いつものようにまとまらない感想です

(すみません書きたいこと書きます)

 

 

【ポール】

最初からポールが可哀そうで切なくて不憫で

涙が溢れて胸が苦しかった

我儘なところはあるけど一生懸命で不器用で

ある意味無垢でそして繊細で

嫌なやつじゃなかった

したことはクソかもしれないけど、憎めなかった

一人になりたくなくて

彼なりに人との関わりを失いたくなくて

だから「自分が一番」じゃないとダメで

必死に足掻いてるのが切なすぎました

 

【ジョニー】

この人、よくわからなかった

ポールに対して甘やかすような態度をとりながら

「(観客は)お前だけを見に来てるわけじゃない」

「お前の最大の幸運は俺と出会ったこと」

って本音では思ってる(ポールに対して言ってる)

その辺のバランスがよく見えなくて

最後になって爆発するのがびっくりで

次に観る時にはジョニーの側から観てみようと思います

 

【マーニ―】

友だちとも言ってたんだけど

この女、実はクソだよね💦

誰もそこに触れないのが不思議

男性の作品だから?とも思ったり…

 

【父親】

ポールが父親に対してあんなに優しいのは何故なんだろう

原作者は「ポールは父親を憎んでいる」と言ってるけど

どこかで認めてほしい、離れないでほしいと思ってるのか

どんなコンプレックスがあるのか

父親と話してる時のポールが

優しくていじらしくて… 一番危なっかしかった

「お前は変わらない」「それはいいことだ」と言った父親が

とても疎ましく思えたのでした

 

【母親】

「数字」や「お金」で自分を含めた物事の価値を決めるポール

母親は、いつ、そして何故亡くなったのか

ポールの人格形成にそれはどんな影響を及ぼしてるのか

すごく気になる

マーニ―の両親に「母親は死んだ」「クソですよね、死ぬなんて」

と激しい口調で言ったこと

そしてそのあと「お金、あげましょうか」とお金の話を切り出したこと

母親の死にはお金が絡んでるのか

その辺はとても重要な気がする

 

【ラストシーン】

わたしは「死ぬ」っていうのがほんっとにダメで

『新宿セブン』の七瀬は絶対生きてると思ってるし

『ごんぎつね』のごんでさえ命をとりとめると思ってるし

なのでポールも死なないで生きていくと信じてる

暗転のまま幕が降りたのならいざしらず

あの後ポールはあの場所に座ってたし

ポール自身も「生きたい」って言ってたし

マーニ―も「死なないと思う」って言ってたし

・・・

ただ。

飛びたかったんだろうな

とは思う

実際、飛んだのかも

飛んだ時の、落ちていく時の

高揚感は味わいたいと思っていたんだろう

だから、の、あのラストなのではないかな

でも彼は生きなきゃ

救いのない状況だけど

それでも世の中捨てたもんじゃないから

強く、生きて、ほしい

きっと理解者は現れるから

 

【最後の台詞の 『君』 とは】

原作者も「書いてて意味がわからない」と言ってましたが

最大の謎ですよね

『君』とは誰を指すのか

お友だちは

「今の自分ではない、未来にあるべき理想の自分」

ではないか(ニュアンス違ってたらごめんねお友だち)

って言ってて、なるほど!そうかも!ってなったので

今のところの正解はそれだと思ってます

 

【上田くん】

ハマり役だと思います

スターでカリスマ性があって

子どものようにわがままで

切なくて、繊細で・・・

松居さんが「上田さん以外考えられない」って仰ったの

納得です

 

全てのシーン、そうでしたけど

特に2幕の「切なくて」「怯える」表情も

ほんとに美しくて、より哀しかったです

わかってることだけど

髪の毛の先からつま先まで

鼻の穴もテーピングした左手の指も(早く治って!)

どこをどこから切り取っても綺麗です

完璧な美しさです

 

カテコで顔を上げた時に

「KAT-TUNの上田竜也」だったの

痺れました

 

役を引きずる傾向がある上田くんだけど

今回はどうかな

現実の自分と重なる部分も多いと思うけど

役者として成長して、だいじょうぶかな

ただでさえ狂気を演じるって、ほんとに大変だもんね

(体力的にもメンタル的にも)

何カツンで きゃっきゃしてるの見るとホッとします

私たちには想像もつかないようないろんなことがあったと思うけど

ほんとに幸せになってほしい

改めて願わずにはいられないのでした

 

【好きなシーン】

ポールが薄い紫?のシャツを着て

「俺の目の色にぴったりだと思わない?」

「どうしてこんな優しい色が似合うのかな」

っていうところ

シャツの色と共に優しくて柔らかくて

そしてかわいい

目の色は何色か、松居さんに質問してみたけど

「(こういうことは答を言わない方がいいと思うので)

 あなたの見た色がその色ではないかな」

って言われた💦

 

ジョニーと一緒に寝ころんで

「地球の輪郭を感じる」ところ

おんぶしてもらおうとじゃれるところ

ジョニーのこと大好きなんだよね

信頼してたんだよね

 

そう言えば2人が黙りこくって

すごく長い間があるんだけど

2日目に見てたらポールは

途中で目をスッと閉じてて

しばらく何かを覚悟するような感じで

そのお顔もまた美しかったのでした

 

あと、好きなシーンというか

ジョニーと罵り合うところ

1日目は息ぴったりで!

その日は上田くん他の場面でもノってたのか

2幕後半はほんとに泣いてた

演じてる方も日によってノリが違うの面白いだろうな

 

いつもだけど短い台詞がいい

「そう?」

「だろ?」

「ありがと」

「よかった」

ニュアンスがたまらない

大好き

 

ダイジェスト映像ではたっちゃん

お得意の←シャツはだけ肩出しプレイしてたけど

わたしが観た2回ははだけてなかった

(1回目、ちょっとだけ肩見えた程度)

 

【演出】

シンプルな舞台装置

でもいろいろ計算された変化を見せてて

役者が舞台転換するのも違和感なかったし面白かった

(移動させたりカメラ回したり大変そうだけど💦)

舞台が終わったら松居さんが諸々解説してくれるそうです

楽しみ(ラジオです)

 

難点は

例えば1幕のプールサイドのシーン

パンフを読むまで、そこがどこかわからなかった

水音が微かにしてたけど、なんだろ?小川かな?って思ってた

台本にはたぶん「ト書き」があるんだろうけど

その辺、よくわからないところが多かった

場所と時間

『世にも奇妙な君物語』の『脇役バトルロワイヤル』で言うところの

「説明的」な役やセリフがないので

(説明しちゃうと台無しだしね)

そこは要注意です

 

 

もっと思ったことはあるんだけど

バカみたいに長くまとまりがなくなっちゃうので

この辺で

 

読んでくださった方、ありがとうございました

それは違うよってところもあると思いますけど

そういうことも含めて誰かと語り合いたい作品です

 

 

 

パルコプロデュース2021

『Birdland』 

作:サイモン・スティーヴンス

演出・松居大悟

出演:上田竜也

     安達祐実・玉置怜央・佐津川愛美・目次立樹・池津祥子

     岡田義徳