The Peenemunde Raid, The Night Of 17-18 August 1943 by Martin Middlebrook

Pen & Sword Aviation, 2006, 384 pages

前回米軍のシュバインフルト、レーゲンスブルク爆撃を描いたミドルブルックが、RAFボンバーコマンドによる夜間爆撃を題材に選び三部作を作成。まずはその中から米軍のシュバインフルト爆撃と同じ時期に行われたV2ロケットを開発していたペーネミュンデ爆撃を選択。V2ロケットはロンドンを狙う物なのでRAFにとって最優先される目標。一方米軍はボールベアリングとBf109組立工場を優先させ、RAFに対しても同時爆撃を要請。ただRAFはV2ロケット開発基地、開発者宿泊施設に対する精密爆撃を実施するため、満月となる日を狙っての低高度での爆撃を予定していたため日程が重なってしまっていた。本書は、計画段階から、当日の様々な陽動も含んだ爆撃の実情、ドイツ側の地上の被害と夜間戦闘機部隊の対応、更にこの爆撃の効果検証まで、詳細な記録となっている。今注目しているJG300も参戦していた。