The Schweinfurt-Regensburg Mission: The American Raids on 17 August 1943 by Martin Middlebrook

Pen & Sword Aviation (2012/7/19), 368 pages

米軍がB17で初めてドイツ内陸部深くへ入り込み、実施した野心的な爆撃の記録。二手に分かれ、一方はメッサーシュミット主力組み立て工場のあるレーゲンスブルクを爆撃し、そのまま英国に戻らず北アフリカに飛行。もう一方は時間差で、ボールベアリング主力工場のあるシュヴァインフルトを爆撃し英国に戻った。戦闘機部隊は当時P-47Dはベルギーとドイツの国境付近までしか護衛できず、ドイツ国内はB17単独行動となった。計画通りに行けば、ドイツ戦闘機部隊を混乱、分散させ、被害を最小限にとどめることが出来たはずだった。ところが当日英国上空にだけ雲がかかり、両部隊の出発に狂いが生じ、約60機の犠牲が出てしまう結果となった。多くの証言を元に、計画から、爆撃を受けた工場及び近くに住む人々の被害までを詳しく記録してある。一方的で無いのが良い。