海外駐在に関することのほとんどすべてを
ベビ子にも話しています。
家族みんなでアルゼンチンという国に引っ越すこと。
パパが先にアルゼンチンに行って、
おうちを探してくれること。
その間は、ジィジとバァバのおうちで暮らすこと。
アルゼンチンで幼稚園に通うこと。
「海外に引っ越す」
ということに付随する諸々の変化については
まだ理解が伴わないこともあって、
「ベビ子はね、アルゼンチ(ン)におひっこしするんだ~。
だからね、あそびにきてね。」
と最初のうちは楽しそうに周囲に話していたのですが…
最近になって、少し様子が変わってきました。
たまにだけれど、
「ひっこし、ほんとうはしたくないの。
だって、○○ちゃんと○○にいくやくそくしてるんだもん…」
と、引っ越しを嫌がるような発言が出てくるようになりました。
パパが先に渡航することについても
「パパがさきにいっちゃうなんてさみしすぎるよ…」と(;_:)
そして先日のこと。
お昼前から出かける予定のあったその日、
私が身支度をしていたら
「ママ…」と
リビングから心細そうなベビ子の声が聞こえてきました。
いつもと違う声色に驚いてリビングに向かうと、
ソファに座ってベビ子がシクシク泣いていたのです…
泣きながら「抱っこして」と言うので
しばらく抱きながら
「どうしたの?悲しいことあった?」
と聞いてみるも、
「いわない…」と答えるばかり。
私がリビングを離れるまでは普通に元気だったし、
突然シクシク泣く理由は
私には思い当たりませんでした。
「もうだいじょうぶ」と言うので、
「お天気がいいから、お散歩しながらお昼を食べに行こう。
ベビ子の好きなもの、食べようね!」
と、出かける準備の続きを始めたのですが…
今度は自分の部屋のドアを閉め、
ベッドの上で布団をかぶって
またシクシク泣いているのです(;_:)
抱っこして、またしばらくしたら落ち着いて、
その後はいつも通りのベビ子に戻りました。
泣いたのはそのとききり。
理由は結局、言いませんでした。
「かなしいことはね、
パパやママに話したら、半分になるんだよ。
だからかなしいことがあったら、
ベビ子ひとりの心の中にしまっておかないでね。
ママやパパに半分ちょうだいね。」
そう話をして、終わりにしました。
一昨日、一緒に歩いているときに
「ねぇママ、日本には日本語の人が多いよね。
アルゼンチンには、スペイン語の人が多いんだよね?
でも、日本語の人も少しだけど、いるんだよね?
そう?合ってる?」
と聞かれました。
本当のことをきちんと教えていきたいので
「そうだね。合ってるよ。」と答えました。
大きな変化を伴う海外への引っ越しについて、
小さな我が子にどこまで話すのか。
時々迷います。
それを伝えることで
彼女が何を思い、何を感じているのか、
親の私にも見えないから。
彼女なりに理解して、受け止めて
考えているのだろうと思います。
何があろうとも、
この子の笑顔だけは守り続けていきたいと
心からそう思います。
