心に決めてきたことがあります。
私自身が、この国をこの国での生活を
本気で楽しむこと。
好きになること。
腹を括ること。
そう決めたのは
海外生活初体験の自分のためでもあったし、
ベビ子が未就学児だったからでもありました。
今年の3月に幼稚園に通い始めたベビ子は、
親の手を離れた場所で様々な経験を重ねて
今は彼女独自の価値観や見識を持ち始めているけれど、
昨年11月にアルゼンチンに来た時は未就学児でした。
常に親と一緒に生活している未就学児のものの見方や感じ方は
親のそれに大きな影響を受けるように思います。
日本に心の一部を残すのではなく、
ここにしっかり根を張って生きる姿を見せることで、
こどもも「ここ」の「いま」を
目一杯生きることができるんじゃないか、
そう思って
「日本だったらこうなのに」
「日本だったらなぁ…」ではなく、
ここに暮らすからには
ここのやり方に従おうと決めていました。
楽しもう、好きになろう、と決めてきたからなのか
肌に合ったのかわかりませんが、
この国に着いた時から、私はここが好きでした^_^
そして、暮らして一年経ったいまも、
ここが好きです。
それは私にとって、本当に良かったことのひとつ。
いくら我が子のためとはいえ、
嫌いなものを好きになろうとするのは
やっぱり難しかっただろうと思うから。
それから、
生活している中で不足を感じることがあったら、
諦めずに見つける努力をしてきたつもりです。
素敵な場所、美味しいレストラン、お洒落なお店。
ここではとても情報が得づらいので、
自分で探す努力をしました。
自分が自分らしく心地よく生活するため、
美容に関しても果敢にチャレンジしました。
髪の毛なんかは、
手痛い失敗を未だ引きずってパサパサではあるけれど…
回り道も多いし、
身をもって失敗の痛手を受けることもあるけれど…
でも、開拓するのは楽しかった。
待つんじゃなくて、受け入れるんじゃなくて、
楽しいこと、素敵なことを見つけるために
自ら動いた一年でした。
幼稚園や幼稚園にまつわる現地の人たちとのコミュニケーションに関しては
前のブログに書いたとおりです。
でも…
今年後半の私は、
少し自分に焦点を当て過ぎたかな、と
いま振り返っています。
ベビ子のためと思って幼稚園のご家族とお付き合いをしたり、
スペイン語のやりとりを頑張っていたつもりが、
それにものすごくパワーを使ってしまって
ぐったり疲れる夜が多くて…
ありがたい忙しさで生活は充実しているのに
なんだかいつもどこかが満たされなくて…
前のブログに書きましたが、
「私たち(母親)が駐在生活で日々積み重ねてることって
成果が見えないし、評価ももらえないけど、
こどもの中にはちゃんと残ってる。
自分の実にもなっているよ。」
というお友達の言葉を聞いて
やっと自分を認められたのと同時に、
「評価されたい」「認められたい」という
自分の気持ちにも気がつきました。
幼稚園が午後の三時間のみだった今年は
本当にいろいろ時間が足りなかったけれど、
来年の3月からはベビ子の幼稚園が一日になります。
時間が増えたらもう少し自分自身を整えて、
来年はいま一度「母として」「妻として」の自分を
見直したいなぁと思っています^_^
「私」は大切だけれど、
「私」として生きることも重要だけれど、
いまの私は「私」であり
「母」であり「妻」でもあるから。
「私、私!」にならないように。
初めての海外生活、挑戦が多かった今年は、
「私」で頭がいっぱいになりすぎました。
そして来年は
私がいま強く握りしめている
「私はスペイン語がうまく話せない」
を少しずつ手放そうと思います。
幼稚園のママの中に
いつも私をぐっと引っ張ってくれる人がいるのだけれど、
彼女に「いつもあなたに助けられている」と感謝を伝えたら
「私はいつも自然体なだけよ。
あなたもそうあるべきよ。」
と返ってきました。
この一年ずっと
「私はうまく話せない。
だからアルゼンチンの人たちと
うまくコミュニケーションが取れない。
もっと仲良くなりなくても、なれない。」そう思ってきたけれど、
気づけばあたたかいやりとりを交わせる相手ができています。
一回きりのやりとりじゃなく、
次の約束、次のやりとりに繋がる関係があります。
深い会話はできないけれど、
「彼女のこと、好きだなぁ」と思う人がいます。
この好意において言葉は関係ありません。
言葉は、とても重要なコミュニケーションツールではあるけれど、
それなしには人との関係が築けないというものではないのかも。
一年の終わりになって、
いまやっと気がつきました。
だとしたら、
私が常に自分の頭の上に看板のように掲げている
「私はスペイン語がうまく話せません」
は、はずすべき。
スペイン語がうまく話せないことは、
ここで暮らす私を語る上での最重要項目ではなく、
私のほんの一部分にすぎないのに、
毎日繰り返し「私はスペイン語がうまく話せない」
を私自身が意識しすぎていたように思います。
「いまはこのくらいしか話せない」で、終わり。
その先に、だからいいとか悪いとか、
ジャッジはなし。
そう心から思えれば
もっと肩の力が抜けるだろうし、
彼女の言うような自然体でいられる気がしています。
来年の目標は、このふたつ。
こうして振り返り
来年への想いをしたためてみると、
やっぱり私は一人ではないなぁと思います。
人に恵まれているし、
人に助けてもらっています。
ここにもちゃんと素敵な出会いがありました。
ありがたいなぁ、本当に。
*****
いつも以上に長いブログになりましたが、
今日これから一年ぶりに日本に帰ります。
三週間という短い滞在なので、
やらなければならないこともいっぱいだし
限られた人にしか会えない予定…
日本は寒いのかなぁ。
日本に行ったら、今度はなにを感じるのかなぁ。

まずは長旅、頑張ります!
行ってきます!アルゼンチン!
待っててね~!日本!



























