今回はご主人のお仕事の関係でイスラエルに3年間在住された、N.Iさんにお話しをお聞きしました。N.Iさんは3人のお子さんのお母さんです。

●お子さんが何歳のときにイスラエルに行かれたんですか?
N.I:上の子が4歳、下の子が3歳でした。3番目の子供はイスラエルで出産しました。

●毎日どんな生活をされていたんですか?
 朝は掃除、子供たちを学校に送ってから、週2回ウルパン(ヘブライ語の語学学校)に通っていました。その他に週1回、近所の宗教家の友達からお祭りのことや、歌を教えてもらったりして、ヘブライ語の勉強をしていました。
 あとは週1回、大型スーパーで買い出し。特に金曜日は夕方から安息日になり、日本人留学生がたくさん集まることがありました。土曜日の分も含めて2回分の食事を一度に作ることもあって(安息日は調理ができないので、周囲への気遣いからそうなります)、金曜日は朝から台所にたっておおわらわでした。そんな時スーパーへ買い物に行くと、カート3台分にもなる量を買うので、レジの人に「レストランでも経営しているのか」と聞かれたこともあります。

●お子さんは小学校や幼稚園に行かれていましたが、日本と違うところはどんなところですか?
 幼稚園には色々な人種の子がいました。ユダヤ人が半分、アラブ人、中国人、韓国人、フィリピン人、アフリカ系の子もいて国際色豊かでした。


 (幼稚園の同級生の仮装、プリムの祭)

先生方が毎日ギュ〜ッと抱きしめて下さるので、子供たちは先生が大好きです。でも叱る時はしっかり叱る、その飴と鞭(?)の使い分けがはっきりしているのはすごく良いと思います。
 学校では聖書をしっかり勉強します。朝もユダヤのお祈りから始まります。長いお祈りですが、毎日毎日唱えるので私の子供たちも覚えています。
 あとは、連絡が全てWhatsApp(LINEのようなSNS)で回ってきます。親御さん同士の連絡も密です。時にはWhatsApp上で喧嘩になることも。思っていることはハッキリ言うので、逆にスッキリとして気持ちがいいです。

●楽しかったこと、また困ったことを教えてください
 楽しかったことは、聖書の色々な舞台を旅行したことです。聖書に関連する場所が至る所にあり、3年いてもほんの一部しか行けませんでした。
 また、日本にはない荒野の景色を見られたことも大きな感動です。この壮大な自然を造られた神様と、本当に小さな存在でしかない自分。でもその小さな自分をも神様が覚えていてくださっているんだな、と思うと感動でした。
 困ったことは、とにかく言葉の壁です。
挨拶程度は出来ても、友達ともなかなか深い話まで出来ず、本当にもどかしい、悔しい思いをいつもしていました。日本語のようにペラペラ話す主人が羨ましかった!
 あとは病院関係が困りました。子供を歯医者にも連れて行けず、主人がいない時は、留学生をつかまえて通訳として同行してもらったこともありました。現地の日本人留学生には色々な面で助けられました。


(仮庵の中で寝ている子供たち)

●最後にイスラエルのおすすめをお願いします。
イスラエルのファーストフード。
シュワルマ(トルコ料理のドネル・ケバブに似ている)は、お肉も野菜もたっぷり。ソースも選べてとっても美味しいですよ!
 
(シュワルマのお肉を焼いているところ)

日本でも人気が出てきている、ひよこ豆から作ったファラフェルはイスラエルのソウルフードです。サビーフ(あげナスとゆで卵のサンドイッチ)もおすすめ!
食べ物だけでなく、多くの皆さんにぜひイスラエルに行って魅力を味わっていただきたいです!

 

 

本日はインタビューにご協力いただき、ありがとうございました!