出張のおみやげ
というわけで今となっては前の会社の出張で
イタリアに行っていました。
帰りの飛行機はオーストリア航空だった。
狭い。
確実に狭い。
メディキュットはいたけど足がむくむ。
しかも時差ボケで眠れない。。。
隣の二人は爆睡。
オーストリア航空のゲームつまんない。
映画も観あきた。
フライトは11時間だったが、寝たのは無理やりワイン飲んで
すごいつまんない映画に集中したあとの2時間位。
シベリア上空を過ぎて日本に近づいてきたころ、
時刻は日本時間5時50分。
もしや日の出とか見えるかなーと思って、窓が開けられる
トイレの奥のスペースに行き、窓を開けてじっと外を見ていた。
空の端が群青から白を経て燃えるようなオレンジ色に変っていて
今にも日が昇りそうだった。
自然は美しい。
窓から外を凝視していると、ふと視線を感じた。
振り返ると日本人青年一人。
とりあえず、無視。(疲れてたから。日の出独り占めしたかったし)
『ここは中国大陸上空?モンゴル?』
驚くべきことに英語で話しかけられた!
こやつ日本人なのになぜ?とよくよく見るとなんか混血っぽい。
話を聞くと彼は父が日本人、母がフランス人のハーフで
ボルドーに住んでいるとのこと。
日本人ハーフだがまったく日本語ができないとのことだった。
なんだかとても外が見たそうだったので替わってやった。
で、何してるの?と訊かれたので
もうすぐ日が昇りそうだからその瞬間を待ってる、といった。
日の出は日本語でなんて言うの?と訊かれた。
『ヒノデ』と発音してみるが、フランス人はH(アッシュ)を発音しない。
『イノデ?』『シィノデ?』と何度教えても彼はヒノデということはできなかった。
そうこうしているうちに仲良くなってしまい、
お互いのことを少しずつ話し始めた。
彼は、お父さんは亡くなってしまったが、伯父さんが千葉県に住んでいて
一か月ほどヴァカンスで日本に来たとのこと。
私はフランス語が世界で一番美しい言語だと思っていることや、
フランスを訪れた時のことを話した。
で、6時チョイすぎ。
待ってました、日の出!!(彼にとっては『イノデ!』)
それはほんの一瞬だったが、
雲海と空の間を分断する閃光が走ったかと思うと
強い光を放つ宝石のように太陽が現れた。
美しかった。
もうその時すでに会社を辞めようと決めていたので
勝手に私の新たなる旅立ちを祝福している日の出だと思った。
当然ながら日の出と同じくらいイノデも感動するらしい。
感動をともにすると不思議なくらい距離が縮まる。
気づくと、朝食の時間になっており、
席に戻らなくては…と思った。
彼は『よかったらE-mailアドレスを交換しないか?』といってきた。
私は『今何も書くものがないから、後で渡しに行く』と伝えた。
が、朝ごはん食べたらなんか眠い眠い。
しかも日本に降り立つから化粧しなきゃだし。
一応隣の二人にはさっきの出来事を伝えておいたが、めんどくさくて
アドレス渡さなくてもいいかなーと思っていた。
でもフランス語の勉強にもなるし、とどこか期待してアドレスをかいた
ふせんだけポケットに入れておいた。
で、無事着陸。
降りなきゃな~これから会社で何が起きるかな、めんどくさいな~と思っていた。
『○○!This is for you!』とさっきの日本人風フランス人。
アドレスを渡しに来てくれた。
私もふせんを渡した。
でメールのやり取りが始まった。
英語の勉強にはなるけど。
あんまり彼氏には見られたくない内容だ…
なんかうしろめたいぞ…
とりあえず、彼の方からはひまだから東京を案内してくれ的メールが
毎日来るのですが、
私は私で仕事関係でバタバタしており、しかもイタリアから帰って風邪を患い、
具合が悪いときた。
ちょっとめんどくさいが、
ニートのうちに一回くらいは会おうかな~と思っている。