この1年間、うつ病と向き合いながら、自分の中で考えたことです。
答えはまだ先でしょうが、今現在の心境を綴ります。
あくまで個人の考えであり、「特定の誰か」或いは「貴方」の考えを否定する意図は一切ありません。
③認知のゆがみについて
考えてみれば当然のことだが、指摘されて初めて気がついたことがある。僕(いや、我々)は「客観的に」ではなく、「主観的に」この世界を見ている。同じAという出来事があったとしても、それを巡る解釈は、当然僕と貴方とでは違う。我々は全ての出来事を「そのまま見ている」のではなく、「自分のフィルターを通して見ている」のである。言い換えれば、我々はみなその個々人のメガネ越しにこの世界を見ている。
そのメガネの屈折率(つまり、認知のゆがみ)は各個人によって異なる。ゆがみと記したが、これは決してネガティブなニュアンスとしてではなく、単純にその個人個人の認知のクセと捉えていただきたい。
話を僕個人に戻す。僕はこの認知のゆがみが大きい方だ。それが今現在、自分の生きづらさと直結している。例えば何か些細な出来事があると、そこから最悪のシナリオを思い浮かべる(破局形成)。そして、その最悪のシナリオを回避するため、考え得る全ての方略の準備をする。いや、準備をしなければならないと思ってしまう(べき思考)。
こういった認知にゆがみは戦局を見誤り、かつ(いや、故に)打つべき手を誤ってしまう。自分の認知のクセに気付き、都度、目の前の出来事(大きく言えば自分の生きる世界)を客観視し、とるべき方策を柔軟に考える。そうできるようになることが、僕にとってのこれからの大きな課題だ。