父と祖母はテレビが好きで、
関口宏の東京フレンドパーク2とクイズ$ミリオネアと
開運!なんでも鑑定団に目がない。
特にミリオネアと鑑定団に関しては
放送の間 「回すなよ!」 という無言の圧力があるため、
私と母は 絶対にチャンネルを回すことが許されない のだ。
そんな彼らが番組を観ている間、
私には気になって仕方がないことがある。
木曜7時、ミリオネアを観る父。
みのもんたが出した問題をテレビの回答者と一緒に考える。
父「う~ん…これはBの鎌倉幕府だな」
回答者「Bの鎌倉幕府にします!」
父「そうそう、Bでいいんだよ」
みの「ファイナルアンサ~?」
回答者「ファイナルアンサ~!」
ジャ~ンンンンン…(不安を掻き立てる効果音とみのもんたの微笑み)…
みの「ざ~んねん!正解はCの室町幕府だ~!」
父「あぁ、やっぱりな」
「やっぱりなってアンタBだって言ってたじゃん!」
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日は変わって火曜9時、鑑定団を観る祖母。
依頼人が「丸山応挙作」と称して持参した掛け軸を見る。
祖母「これは絶対ニセモノだよ、だって安っぽいもん」
紳助「ではオープンザプライス!」
ピリリリリリリリリ…いち、じゅう、ひゃく、せん、まん、
じゅうまん、ひゃくまん!ちゃ~らっちゃっ♪
鑑定士「ホンモノに間違いありません」
祖母「あぁ、やっぱりな」
「やっぱりなってあんたニセモノって言ったじゃん!」
①本当は正解が分かっていたのに
自分の知識をひけらかすと
若年者の反感を買うのでわざとボケた
②自分に見る目がなかったことを
若年者の前で認めるのは
年寄りのプライドが許さなかった
彼らの口からファイナルアンサーが語られることはないが、
私が思うに ②に間違いない 。
特にクイズが得意なわけでもなく、骨董の目利きでもない彼らが
テレビの前で 「あぁ、やっぱりな」 と言うたびに、
私が心の中でツッコミを入れていることなど知るよしもなく、
彼らの平和な時間は過ぎていくのだ。
そして今週もチャンネルを独占して
「あぁ、やっぱりな」 を繰り返すのだ……_| ̄|○