「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」
川端康成の言うとおり、群馬県と新潟県の県境に位置する
関越トンネル (全長11キロ)を走り抜けると、
目の前に開けたのは 純白の大地・新潟 であった。
寒がりな私はスノボはもちろん、新潟へも初上陸。
3月も中旬に差しかかって道路には雪こそないものの、
路肩に目をやると 降り積もった雪 が地層のように重なっている。
夜中に横浜を出発して明け方現地に到着したので
宿が開くまでの間車中で仮眠をとった後、板とウェアを借りにレンタルルームへ。
「はい、こんなんでどう?」とおじさんから渡されたウェアは
メンズサイズ と見紛うほどの大きさ。
「ええっ、こっこれデカくないですか?」
するとおじさんは笑いながら
「ははは、みんなずり落ちそうなくらい
デカいの着てるよ~」
普段細身のラインの服しか着ない私にとって
ダボダボルックが当たり前なスノボカルチャーは 最初の衝撃 であった。
今回私のスノボデビューの舞台となったのは、
魚沼産コシヒカリで有名な南魚沼郡にある 石打丸山スキー場 。
仰いだ斜面は 初心者にとってはかなり急 だ(汗)。
普段まったく体を動かしていないのに、いきなりスノボなんて
ハードな運動を試みて大丈夫だろうか…
骨の髄まで豚骨スープで満たされている背脂大使の不安をよそに、
横から豚トロ王子が声をかける。
「じゃあ早速練習しよう。まず片足だけ板はいて」
言われるがまま板に左足をのせた瞬間から
もう後戻りはできなくなっていた…
(次回、涙の特訓編へつづく)
