アイリッシュ・ハープ研究家、奏者、制作者、音楽教育者 寺本圭佑 -9ページ目

アイリッシュ・ハープ研究家、奏者、制作者、音楽教育者 寺本圭佑

アイリッシュ・ハープ研究家、奏者、制作者、音楽教育者、寺本圭佑の教室やイベントについて書いています。

4月4日、5日、6日の京都での山口さんとのデュオコンサートは無事終了しました。ご来場のみなさま、ありがとうございました!

4月からの新たな試みとして、音楽配信を開始しました。アイルランドの子守唄を集めたアルバム「スーントゥリー 眠りの弦 vol.1」他、多数シングルをアップしております。Apple Music, Spotify, Amazon Music 等各種配信サービスでお聞きいただけます。私はアマプラを利用しているので Amazon Music で聞いています。Spotify なら広告が入ったりしますが、無料で聞けます。いつもの YouTube 動画とは別に録りなおして編集しているので、ひと味違うハープの音色をぜひチェックしてみてください♪ 眠りの音楽を探している方がおられたらご紹介いただけると嬉しいです♪

 

 

 

 

さて、5月のハープ京都教室の日程は下記のとおりです。

5月9日(金)~12日(月)
金属弦アイリッシュ・ハープ京都教室
5月9日(金)
⑤16:30-17:30 ⑥18:00-19:00
10日(土)
①10:00-11:00 ②11:15-12:15(ご予約済み)③12:30-13:30(ご予約済み) ④15:00-16:00 ⑤16:30-17:30 ⑥18:00-19:00
11日(日)
①10:00-11:00(ご予約済み)②11:15-12:15 ③13:30-14:30(ご予約済み) ④15:00-16:00 ⑤16:30-17:30 ⑥18:00-19:00
12日(月)
①10:00-11:00(ご予約済み) ②11:15-12:15(ご予約済み) ③12:30-13:30(ご予約済み)

会場:アトリエリンデン(京都市北区小山南上総町43-2)
アクセス:京都市地下鉄烏丸線「北大路」駅徒歩7分
会費:7000円
予約:queenmaryharp@gmail.com (寺本)

 

・すべて個人レッスンですので、楽器が初めての方、楽譜を読むのが苦手な方でも安心して受講することができます。
・初めは寺本圭佑編著『初学者のための金属弦ハープ教本』を用います。

・その後は寺本圭佑編著『20弦ハープで奏でる366の曲集』を学びます。・ある程度弾けるようになったら、ご自身で弾きたい曲をお持ちいただいて、一緒にアレンジを考えるレッスンもしています。

・私が毎日動画公開している曲の中でも弾きたいものがあれば教えられます。

・楽器貸出制度あり。その日からご自宅で練習できます。

・ハープ制作も承っています。全額先払い、キャンセル不可。

・アーチドハープも教えています。

 

 

 

昨年夏にレコーディングしたCD『ブネッサン』がついに完成しました!教室、またはオンラインショップにてお買い求めください。

 

 

 

 

 

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アイルランドの子守唄を集めたアルバム『スーントゥリー 眠りの弦 vol.1』が完成しました!

全15曲、20弦の国産ヒノキ製金属弦ハープ「龍のハープ」(op.311)で収録しています。

今回から Apple Music, Amazon Music 等で配信を始めました!ご利用のストーリーミングサービスでお気軽にご視聴いただけたらと思います。私はアマプラを利用しているので Amazon Music で聞いています♪ Spotify は無料でご視聴いただけます。もちろんダウンロードして聞くこともできます。

 

 

編集しながら寝てしまったこともあるので、運転中や危険な機械を操作中のご視聴はくれぐれもご注意ください。

収録曲

  1. 盲目のメアリ・マドゥンの古い子守唄 An ancient lullaby from Mary  Madden

  2. ジョイスの子守唄 Suantraidhe (Soontree). Lullaby, Joyce (1872) 66

  3. ケリーの子守唄 Suantrai Ciarraighe

  4. クレアの子守唄 Clare Lullaby from Frank Keane

  5. オリオナンの子守唄 Lullaby from Sean O Lionain

  6. ショーホー Sho-ho, or Lullaby

  7. デリーンデーDerreen Day, Lullaby

  8. ジェイン・ロスの子守唄 Ancient Lullaby from Miss Jane Ross

  9. 妖精のラメント、あるいは子守唄 The Fairies’ Lamentation, sometimes called The Fairies’ Lullaby

  10. コネリーの子守唄 Nurse's tune from Patrick Coneely

  11. スライゴーの子守唄 Sligo Lullaby from Mr. Owen O’Conellan

  12. ゆりかごの聖歌 Cradle Hymn from Mr. Southwell

  13. クラダの子守唄 Shoheen-Sho in the Costello Collection

  14. 不機嫌な少年 The Sullen Boy, Lulllaby in the Joyce Collection

  15. コネマラの子守唄 Suantraidhe, A Lullaby from Mícheál Breathnach

子守唄はアイリッシュ・ハープの歴史や妖精伝説と深いつながりがあります。ケルト神話の「善き神」ダグダのハープ奏者ウイヘは、ハープのふしぎな魔力を用いて敵である巨人のフォモール族を倒しました。ダグダはウイヘの功績をたたえて3種の音楽をハープで奏でました。ハープの鉄の弦からは眠りの音楽 「スーントゥリー suantraí」、真鍮の弦からは笑いの音楽「ギャントゥリー geantraí」、銀の弦からは涙の音楽 「ゴルトゥリー goltraí」 が生まれ、それがアイルランド音楽の源となったと伝わります。

アイルランドの子守唄を調べて弾いていると、単に子どもを寝かせつけるだけの単純なものではなく、どこか薄気味悪い内容のものもありました。楽曲解説から一つ紹介します。

盲目のメアリ・マドゥンの古い子守唄 An ancient lullaby from Mary Madden

 「アイルランドの画家、民俗音楽収集家のジョージ・ピートリ George Petrie (1789-1866) が1855年に出版した曲集に収録。南部リムリックの貧しい農民出身で、盲目のバラッド歌手メアリ・マドゥン Mary Madden の歌から1854年にピートリが採譜した。原タイトルは “seo hu leo. An Irish Lullaby” である。彼によるとインドやペルシャの子守唄の旋律との類似性が認められるという。
 アイルランドの子守唄は単に子どもを寝かせつけるようなものではなく、妖精信仰と深いかかわりがあり、そこはかとなく不気味な意味をまとっている。この曲に関してピートリが古物研究家オカリー Eugene O'Curry (1794-1862) のコメントを引用しながら長い解説を書いている。
 「一年と一日前」に妖精の砦に連れ去られた女性(乳母)の嘆き。Sho hoo lo, sho hoo lo,というリフレインで(妖精に連れ去られた)子どもを寝かしつけつつ、ここから助け出してほしいという願いを混ぜながら歌っている。彼女は妖精の世界の様子(エールがたくさんあって、老人が縛られており、美しい子どもたちがいて、身ごもった若い女性たちもいる)を語りつつ、夫に「ろうそく」と妖精の馬車馬を倒す「黒い柄のナイフ」をもって明日、助けにくるように伝えてほしいと願う。もし間に合わなければ自分は妖精の世界の女たちの女王になってしまうだろう、と。
  オカリーによるとこの詩にはエールが出てくるが、ウィスキーが登場しないことから、これが一般に愛飲される過去300年以前(16世紀以前)に作られた歌だと示唆している。縛られた老人は、妖精が美しい子どもや女性を連れ去るときに代わりに置いていくものと信じられていた。「ろうそく」はキャンドルマス(2月2日の聖燭祭)を暗示しているとされ、「黒い柄のナイフ」は妖精との戦いで唯一有効な武器とされた。一度刺せば妖精に致命傷を与えるが、二度刺してしまうと一度目の攻撃が無効化されてしまうのであった。「1年と1日」という言葉が登場する。妖精に連れ去られた人は、この期間内であれば現実世界に連れ戻せるが、それを過ぎると永遠に失われてしまうと信じられていたのだ! オカリーのいた地域では(カトリック、プロテスタント問わず)このような迷信が強く残っており、町で若くして突然亡くなってしまったものがあると、妖精の仕業だと考えて、墓を掘りおこしたり、薬草師(herb-men, herb-women)の力を借りて取り戻すための儀式が行われていたという。もちろんそんなことをしても誰も戻ってこなかったのだが、信じて疑わず7年も儀式を続けたこともあったとか」。

【PDF曲集】『スーントゥリー 眠りの弦 vol.1』寺本圭佑編著

アルバムをより楽しんでもらえるように、収録曲の譜面を作成しました。私が制作している20弦の金属弦ハープ用の譜面ですが、それ以外のハープや楽器でも演奏可能です。

 

 

春から金属弦ハープを始めたいという方は、横浜、日吉と京都、北大路で教えていますのでお問い合わせください。私が制作したハープのレンタル、販売もしています。

 

 

5月17日(土)15時から日吉のアトリエシナモンにて、アルバムリリースを記念した演奏会を開催します。ぜひお越しください。

ハープ奏者寺本圭佑とギター奏者山口亮志による9年ぶりの新アルバム『ブネッサン Bunessan』が完成しました!

 

 

 

世界最古の楽譜である古代フルリ人の賛歌、中世スペインの聖母マリアの賛歌、奈良の神社に伝わる狼に捧げた歌、スコットランドの伝統音楽に由来する讃美歌、アイルランドの子守唄やダンス、エリック・サティのジムノペディ、テオドラキスの笑う少年まで、古代から現代までの多様性を極めた音楽を収録。ぜひオンラインショップからお買い求めください。

 

 

 


ギターと金属弦ハープを中心に、9種の弦楽器を使用。楽曲および楽器解説つき。全17セット24曲。

CD『ブネッサン Bunessan』(2025) 収録曲
1. フルリ人の賛歌第6番 Hurrian Hymn, 1400 BC, Ugarit (Syria) 03:59
2. ネメシス賛歌 Hymn to Nemesis, c.130, Mesomedes of Crete 03:52
3. ジムノペディ第一番 Gymnopedie No.1, Erik Satie (1866-1925) 03:56
4. オクシュリンコスの賛歌 The Oxyrhynchus Hymn, 3c Egypt 03:50
5. カンティガ Cantiga de Amigo, Cantigas de Santa Maria, 166, 384, Martin Codax (c.1200)/Alfonso X of Castile El Sabio (1221-1284) 07:04
6. おお知恵の力よ、深き困窮より、われ汝に呼ばわる O Virtus Sapientiae, Aus tiefer Not schrei ich zu dir, Hildegard von Bingen (1098-1179)/Martin Luther (1483-1546) 04:55
7. ナジョウ (隠れキリシタン オラショ)/今こそ主よ、僕を去らせたまわん (グレゴリオ聖歌)
Najo/Nunc Dimittis, Kakure Kirishitan/Gregorian Chant 02:37
8. 篠原踊り, 奈良 Shinohara Odori (Lullaby), Japanese 04:16
9. 狼のダンス Wolf Dance, 20c Alaska 02:53
10. ブネッサン、世のはじめさながらに Bunessan (Morning has broken), Scottish 02:34
11. 聖パトリックの胸あて St. Patrick’s Breastplate, Irish 03:09
12. 笑う少年 The Laughing Boy/To Gelasto Paidi, Mikis Theodorakis (1925-2021) 02:13
13. ドーハス、モール・フルアナ、カーチ・ニグィア Dochas, Mór Chluana, Cáit Ní Dhuibhir, Irish 05:12
14. ブルーヒルの少年、ジンリキシャ Boys of Bluehill, Jinrikisha, America 04:12
15. 私のディナーはどこへ?、初恋ワルツ Where have I lost my Dinner?, The First Love Waltz, Irish 05:26
16. エイニーニー、ドゥルメ Einini, Durme, Irish/Sephardic 06:27
17. Hurrian Hymn 03:40
Total 70:19 税込み3300円

寺本圭佑:27弦金属弦ハープ「ケルト装飾ハープ」20弦金属弦ハープ「龍のハープ」15弦アーチドハープ
山口亮志:クラシックギター、リラ、ヴィオラ・ダモーレ、アルペジオーネ、ギリシャ・ブズーキ、ウード