大学礼拝「金属弦ハープ独奏~アイルランドのエア~」 | アイリッシュ・ハープ研究家、奏者、制作者、音楽教育者 寺本圭佑

アイリッシュ・ハープ研究家、奏者、制作者、音楽教育者 寺本圭佑

アイリッシュ・ハープ研究家、奏者、制作者、音楽教育者、寺本圭佑の教室やイベントについて書いています。

大学礼拝「金属弦ハープ独奏~アイルランドのエア~」


2014年1月9日(木)
楽曲紹介と解説:寺本圭佑

演奏予定曲目
1.
「ダ・ミヒ・マヌム」 Da mihi manum
Give me your hand というタイトルでも知られる古いハープ音楽。1603年頃にアイルランド北部の盲目のハープ奏者ローリー・ダル・オカハン Rory Dall O’Cathain によって作曲されたといわれる。アイリッシュ・ハープの黄金時代を代表する曲。

2.
「アイルランドのため彼女の名前は言わない」 For Ireland, I’ll not tell her name
家が貧しいことを恥じて求婚できない男がいた。彼はアメリカに渡って財をなし、自信をつけてアイルランドに戻ってきた。彼女に求婚しようとしたが、その女性は男の兄弟と結婚していたという話を歌ったエア。

3.
「東の島」 Inis Oirr
イニシアはアイルランド西部のアラン諸島の中の島で「東の島」の意。よく演奏される伝統音楽。

4.
「スライゴーのエア」 Sligo Air
19世紀アイルランドの民謡収集家ジョージ・ペトリ George Petrie (1789-1866) が1855年に出版したThe Ancient Music of Ireland から。1837年にスライゴーの農婦Biddy Monahanの歌から採譜された。Lark in the clear air という有名な歌の原曲。

5.
「モリー・セントジョージ」 Molly St George
17世紀後半に活躍していたトマス・コネラン Thomas Connellan の作品。アイルランド西部スライゴー出身で、後にスコットランドに渡った。700以上の作曲を行ったと言われているが、現在まで伝えられているものはわずかである。

6.
「エレナー・プランケット~ジョン・ジョーンズ」 Eleanor Plunkett, John Jones
18世紀アイルランドの盲目のハープ奏者カロラン Turlough O’Carolan (1670-1738) の作品。「エレナー・プランケット」はパイプ奏者、ジェームズ・コーディによって採譜された旋律。ミース州ロバーツタウンのエレナー・プランケットに贈られた作品。「ジョン・ジョーンズ」もハープ奏者ヘンプソン Denis Hempson (1695-1807) のレパートリーだった。曲が贈られたジョン・ジョーンズについては諸説ある。一説によると、仕立屋でカロランのためにスーツを仕立てた返礼にこの曲を作ってもらったと言われる。

7.
「若者の夢~ダニーボーイ」 The youngman’s dream, Danny Boy
「若者の夢」は112歳まで生きていた伝説のハープ奏者デニス・ヘンプソン Denis Hempson (1695-1807) が演奏していた曲。ダニー・ボーイ(ロンドンデリーの歌)の原曲になったともいわれる。

8.
「ブラックソーン」 An Drigheann, or the Blackthorn
20世紀アイルランドの作曲家ショーン・オリアダ Seán Ó Riada (1931 -1971)の息子パダル Peadarの作。