The Irish Music Manuscripts of Edward Bunting | アイリッシュ・ハープ研究家、奏者、制作者、音楽教育者 寺本圭佑

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次に紹介するの本は、コレット・モロニー Colette Moloney 博士の The Irish Music Manuscripts of Edward Bunting (1773-1843) An introduction and catalogue (2000)である。この辞書のような大きな本は、バンティングに関する研究と、バンティング手稿譜の詳細なカタログである。私が博士論文執筆の際に大変お世話になった本のひとつである。特に私はハープ奏者たちのレパートリーを整理する際にこの資料を活用した。
前述のバンティングの出版譜は、ピアノ編曲だったということもあり、本来のハープ音楽の姿を留めていないと考えられている。しかし、バンティングがハープ奏者から採譜した時のスケッチや浄書譜がバンティング手稿譜としてベルファストのクイーンズ大学図書館に所蔵されている。これらの膨大な資料はカタログがなければ全体を把握することは困難である。また、手書きの原稿は判読が困難なものも多く、このカタログは理解の助けとなるのである。
21世紀初頭にベルファストに行ってバンティング手稿譜を調査した時、モロニー博士とお会いする機会があり、いろいろ興味深いお話を聞くことができた。彼女との出会いも私が研究者を目指そうとしたきっかけになった。

この本は現在 Abebook から入手可能である。