落ち着いたので続き(肆弾目) | Teluてる坊主の髭日記

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MAY THE FORCE BE WITH ALL OF YOU

1のお祭りイベントのバスラもリピートも含め無事に終わり(5日とも配信で現地参戦できなかったので個人的には[無事]とは言い難いけど)溜まってた観たい作品を消化していこうと思います。



【遊星からの物体X・ファーストコンタクト】(初)/Netflixにて。

'82の[遊星からの物体X]の前日譚(というかリメイクというかリブートというか)。原題は[THE THING]で同じ(なんで同じ?)前作?オリジナル?は好きな映画で何回も観てるし円盤も持ってる。前作はジョン・カーペンターとカート・ラッセルのコンビ。初見では[物体]の造形や映像に度肝を抜かれた記憶。個人的には今作よりも前作の方が禍々しいしエイリアン感はある。今回のはちょっとモンスター感が強い。

主役がヒーローからヒロインになってるあたりに時代を感じる。まぁこの内容なら性別がどっちやろうが然程影響はない気もする。

前作で描かれなかった部分が丁寧にエピソードになってる。でもそれ以外はほとんど同じ事が同じように展開していくので、それを退屈と捉えるのか細かく知れる補足と捉えるのか。ぼくは前作好きっ子なのでどちらかといえば後者。前作を知ってれば倍楽しめる。けど、前作を知ってて単純に比べれば確かに退屈かも。

防寒服・髭面でどれが誰なのか大半がちんぷんかんぷんなのは南極を舞台にしちゃうとどうしてもついて回る。

前作と今作のどっちが良くてどっちを薦めるとなると圧倒的に前作。40年前という事を踏まえても遥かに作品の質がいい。前作が[ホラー]にカテゴライズされるとすると今作は[モンスターパニック]で同じ棚には並ばないのかなという印象。でも個人的には満足。

主人公のケイトがマクレーンの娘([ダイハード4.0]ルーシー)というのを知ってからとても感情移入しちゃったし、ちょっと鋭い眼光も似合うなと思ったし(単純)、なんなら途中から[DIE HARDTHE THING]。個人的にはこのキャスティングが1番のサプライズで湧いた。他にはホラー作品によく出てはるらしい。ちなみに作品はダイハードの方が先。

あんな形態で姿形すらままならないエイリアンが高度な文明を持ち合わせているとか宇宙船を操るなりするというのがちょっと想像できないのよね。

前作が観たくなったし、答え合わせというかちゃんと繋がってるいくつかのネタを確認したくなった。

と思ったらアマプラもNetflixもねぇでやんの。円盤引っ張り出すか



【遊星からの物体X'82盤。配信ないので円盤で。

SFホラーサスペンス・B級・疑心暗鬼]モノ作品の傑作であり古典とも言えるマスターピースで以降の作品に多大な影響を与えている作品。たまに解説の例えとか紹介で作品名が出てきたりするし見かけると嬉しいし名前が出されるのも頷ける。ちなみに、今作がオリジナルかと思えばそうではなくて実は今作も'51の[遊星よりの物体X・原題:The Thing from Another World)のリメイクでさらに原作の小説がある。顔の見えない人物のポスタービジュアルが秀逸でカッコいい。

冒頭で暴発したグレネード

壁に突き刺ささった斧

氷の型枠

顔が結合した焼死体

[ファーストコンタクト]が丁寧に繋がるように作ったのが確認できる。

たぶんやけど建物の壊れ方とかも同じにしてあるんやと思う。それぐらいこだわってそう。

今観ると犬の演技が素晴らしいw廊下で振り返る?トコやオリの中の一部始終がまるで俳優が演じてると言われても信じれるような芝居。

変に笑いを取りに行くコメディーシーンやお色気ロマンス要素(そりゃ出てくるのおっさんばっかりなので)がなく徹頭徹尾ずっとシリアス展開なのが物語への没頭を助長して重厚さを増してる。

個人的には[エイリアン('79)リドリー・スコット監督](これまた不朽の名作)よりもこっちの方が好き。

久し振りに観たけど完璧。



【ツイスター】BSPでやってたので久々に。円盤持ってる。'96の作品やけど今観ても充分おもしろい。こんな作品は大きなスクリーンで立派な音響で観たいなとしみじみ思うし、観に行かなかったのが今思えばシンプルに残念。

ディザスター(災害)・ムービーの傑作やと思う。以降乱発したよく似た作品群(大半がB級でしょうけど)とはやっぱり違う。これくらいの風呂敷でキレイに結んでまとめてる作品はいい。変に[宇宙人]とか[地球崩壊]とか[人類滅亡]とかよりずっといい。

主人公2人のドラマ性とかもシンプルで変に深みを出して本当の主人公[竜巻]の邪魔にならない程度でいい塩梅。

M:I:3の敵役・ディヴィアンのフィリップ・シーモア・ホフマンがいい感じの陽気でクレイジーなストームチェイサーの一員を好演してる。作品に陽とテンポを出しててサブキャラで1番好き。M:I:3を観た後とか全然気づかずにしばらく経って知ったし、このタイミングでWikiで調べてもう亡くなってる事に驚いた。

主演のヘレン・ハントさんが演じるとても美人でコミカルなちょっとガサツで無鉄砲なジョーがとても良き。笑ってても普通の顔しててもかわいい。ビルの安全運転を煽る仕草とかとてもチャーミング。

頭の堅い役人とか国のお偉いさんとかペースダウンさせる悪役が出てこないのもいい。全部現場の人間のドラマ。だからストーリーのテンポがいいんやと思う。あと、こーゆージャンルで犠牲者が実力の伴わないカッコつけとその運転手の2人くらいってのも変に作品を重くしてなくていい。

[アルマゲドン]と[ディープインパクト]が観たくなった。

好きな映画。



【ダーティハリー3BS12の吹替版。'76年の作品で原題は[The Enforcer]〈執行者〉。

[女性の社会進出]とかそれを政治利用しようとするとか今でも通用する風刺があったり、ハリーの皮肉が増えてちょっとおしゃべりになってる。相棒のケイトの声が戸田恵子さんなのでルパンとアンパンマンのコンビ。ちなみに敵役にシュワルツネッガー声とジャッキー声もいる。

冒頭で相棒が会話の中で『今夜は教会に』て言っててとても微妙な伏線を(伏線て言えるほどではない)張ってる。色々ある本線から脱線した諸々の事件とかも全部が全部じゃなくてもちょっと伏線ぽいのを含めたらいいのにこのシリーズはホンマに関係ないエピソード入れてきよる。

①の序盤でハリーに撃たれた銀行強盗(アルバート・ポップウェル)が②で娼婦を殺したポン引きになってて今作ではキーを握るムスタファー役になってて役が出世してるw

①②に比べると中身が薄く感じちゃうのは敵が薄っぺらく感じるからかと。勧善懲悪を描くなら悪の設定や描写もしっかりしないと。どーしても①のスコーピオン②の白バイ自警団に比べると味付けが薄い。まぁ40年以上前ならこれくらいのキャラ付けでも十分やったのかなぁ。ベトナム帰還兵のテロリストっつぅんならもっと統率された軍隊感とか限りなく冷酷でサイコなリーダーとかにすりゃいいのになんか学生運動の延長みたいなテロリスト。てか、56人じゃすくねぇわw

クライマックスの舞台はアルカトラズ島。イーストウッドは'79年公開の実話ベースの映画[アルカトラズからの脱出/Escape From Alcatraz]で脱獄犯を演じている。

注)このシリーズは一貫して『』評価になるけど、ぼくの中での[アクション 刑事 映画]といえばジョン・マクレーン(ダイハード)とマーティン・リッグス(リーサルウェポン)であってハリー・キャラハンはとはいえに近い



【明日に向かって撃て!】BSPにて。名作オブ名作。映画史に残る傑作。円盤持ってる。前述の[スティング]と同時期の作品[俺たちに明日はない]と今作は今でも色褪せない作品ですごく好き。大好き。ホント好き。

色んな作品に影響を与えてる偉大な作品やと思う。まぁ、この3本も過去の何かしらから影響を受けたりしてるのかもしれんけど、どれもプロットとシナリオが秀逸なんです。『そんな古い映画』とか言われるかもしれないけどできれば薦めたいし一度観て欲しい3本。

所謂〈アメリカンニューシネマ〉と言われる流れの代表作。[俺たちに明日はない][イージーライダー][卒業]とかもそう。

原題は[Butch Cassidy and the Sundance Kid]。'69の作品。ポール・ニューマンとロバート・レッドフォードの[スティング]のコンビが主演で監督も[スティング]のジョージ・ロイ・ヒル(年代的にはこっちの方が先)

サム・ペキンパー監督の[ワイルドバンチ]('69)も同じ列車強盗団の西部劇。ワイルドバンチという強盗団のリーダーがブッチでサンダンスも仲間なので比べて観るとおもしろいと思う(たぶん観たことないので観てみたい)

ニューマンは頭脳明晰で策士でお喋りな伊達男。だいたいいつもそんな感じ。[スティング]も[タワーリングインフェルノ]も。そして相方が寡黙でクール(レッドフォードであったりマックイーンであったり)。まるでルパンと次元のコンビ。あぶ刑事やリーサルウェポンのリッグス&マータフ感。

主題歌の[雨にぬれても]は有名。絶対に聴いたことあると思う。絶対。

 I won't watch you die.(貴方の死ぬところは見たくないわ)』キレイで切なくてカッコイイ台詞。

ラストがたまらない。美しい。切ない。カッコイイ。イカす。

[トゥルーロマンス]が観たくなった。

儚い花火のようなセピア色の映画。




(この間にTHE FIRST SLUM DUNK4回)



【ある用務員】なんか知らんうちにアマプラで観れるようになってた。勿論観るわな。円盤持ってるけど。大好きな[ベイビーわるきゅーれ]と同じ阪元裕吾監督って事もあって一緒に円盤をポチッた。

色んなレビューではクソミソにコキ倒されてるけどぼくは好き。ベッタベタの勧善懲悪なので(感想が浅い)。まぁ皆さんが言わんとしてる事もわからんではないけど。どちらかといえば〈B級〉になるのかしら。

まぁ1番のお目当ては[ベイビー〜]のあのコンビが出てるってトコ(役名とか設定はリンクしてません)。っつぅかそれを観たくて観たようなものと言っても言い過ぎではないかも。ラスボスより見応えあるしおもしろい。もっと尺が欲しかったッス。

前野朋哉さんのサイコパス加減がとても好き。こーゆー役をしれっとこなせる役者さんはもれなく好きです。

ちょっと時間の使い方というかペースやテンポが残念で本来なら1番盛り上がって欲しいクライマックスに近づくにつれてその前の見せ場が尺足らず感なのは否めない。前半の淡々としたローテンション感が本来ならクライマックスの高揚感を引き立てるはずやったはずなのになんか上手くフィットしてない気はする。90分と言わずに30分くらい足してもっと個々の戦いを丁寧にしてもよかったというかそれを観たかった、かな。

邦画では[ベイビー〜]と今作と[東京無国籍少女](清野菜名さん主演でパトレイバーの押井守監督作品。これもお薦め。暗いけど)が好き。

ちょっと補正が混ざってるかもしれんけど、殿の[その男、凶暴につき]っぽい気がする。理不尽で無機質にただビンタをされ続けるような胸のモヤモヤと救いのない嫌悪感というか。スカッとする内容ではない。でもカッコイイ。なんか時代劇や西部劇の王道路線のテイストを今風(ゆーてひと昔前)にしたような感じ。

あ、[その男〜]も好きな邦画やわ。観たいけど円盤持ってないし配信もないのよね()



【トップガン・マーヴェリック】Netflixにて。待望の待望のラインナップ。3日続けて観た。'22に観た映画でダントツに1番好きな映画。たぶん3回観に行ったけど(改めて調べたら2回やった模様)もっと行きたかったし、大きなスクリーンで観ておいてよかったと思うし今でも金出して映画館で観たい。4DXで観た時はすっちゃかめっちゃかになるくらい揺れて相性抜群やなと安いジェットコースターよりもおもろかった。


ドアタマの1発目の音からたまらなかった。まだParamountの星が飛んでるところからもう最高。いきなり出し惜しみせずにあの音楽を使ってくるとか前作好きにはご褒美。からの[Danger Zone]!ニヤけ死ぬわ。

個人的には[Mighty Wings]も同じくらい好きなのでそっちもとは思いましたがね。

まぁ[Great Ball Of Fire]に関しては『ちょっと寄せ過ぎ』というか前作オマージュがちょいとばかしtoo muchな気もした。まぁ使いたいやろうし〈親子〉を表現するのとマーヴェリックの過去に対する呪縛を強調するにはもってこいのシークエンスやろうけども。


ダークスターのエピソードだけで1本映画作れるよね。それをしれっと冒頭のつかみに持ってくる贅沢さ。まぁマッハ10の壁に挑戦する姿ややんちゃっぷりはピート・マーヴェリック・ミッチェルではなくてほぼほぼイーサン・ハントでしたけどね。

ハイパーソニックに入る前くらいから緊張感を高める音楽ではなくて厳かで壮大な音楽を使ったセンスが好き。


アイスとのシーンは泣けた。

マーヴ『How's my wingman?(やぁ相棒)』

その相棒の前で心を開いて涙を流す。

前作好きな人で泣かない人はいないでしょう。あんなんズルいわ。


今作のヒロインにあたるペニー役のジェニファー・コネリーさん。『この美人さんどっかで見たことある気が』てずっと思っててエンドロールでお名前を見て『おおぉぉぉぉ』てなりました。フェノミナのジャケットの印象くらいしかなかったし昔は濃いばっかの顔の印象(言葉選べや)やった気がするけどいい感じで歳りはったね(どの立場目線?)

ぶっちゃけ初見の時は『チャーリー(前作のヒロイン、ケリー・マクギリス)はどこで出てくるんやろか』と思いながら観てたけど。

ミシェル・ロドリゲス姐さん推しなんですが当たり前のように[ステルス]('05)のカーラ(ジェシカ・ビールス)も好きになったし今作のフェニックス(モニカ・バルバロ)に惚れちゃいましたしもっと魅せ場が欲しかったなと欲が出てしまった。カッコイイ強気な女の人が軍服を着てるのに弱いというニッチな癖があるようです(知らんがな)

初日のウォーロックの話の最中に視線で煽ってくるハングマンにさりげなく中指立てる仕草がカッケェ。


そんでまたハングマンもカッコよくて。前作のアイスマンを彷彿とさせる憎まれ役をずっとかって出てて最後に僚機に選ばれなかった時もグッと受け入れてルースターに『You give 'em hell!(ぶちかませ!)』って一言だけ檄を飛ばす粋な野郎で。悔しいのにさ。美味しいトコ持ってって最後の機長の挨拶みたいなお茶目とかたまんない。


F14]の使い方がちょっとハリウッドの濃い味付け感もあったけど、レーダーで確認した時に映った時点で『おぉ!』ってなった。ただのオマージュかと思ったのに。あの粋な使い方はちょっとS•WepⅨのレッド5を思い出した。


最後の

It's what my dad would've done. (父の代わりです)』

このセリフだけで他の何の説明も要らない。

何回観ても何回も泣く。

んでガレージで2人でセスナのメンテしてるトコがもう親子みたいでまた泣く。

んで、エンドロールもコールサインでキャラの11人のショットが前作と同じ作り方でにやけちゃう。


続編の企画があるとかないとか。

Top Gun: Rooster

おいおい、大丈夫か?


ちょっとチョロくてミーハーっぽく聞こえるかもしれんけど一気に好きな映画ランキングの上位に入ってきた作品。それくらい捨てるところがないくらい好き。

男の子ならたぶんほとんどみんなが好きって言いそう。そんな要素がてんこ盛り。

まだ円盤買ってねぇや。買おう。

観た方がいいよ。



今回はここまで。


22勝5分4敗