クラス替えと共に新しい年度が始まった始業式の次の日、
珍しく元気なく学校から帰ってきたフーミン。

理由を聞くと、給食当番ができなかったとのこと。

大人からすれば、なーんだ、そんなことって感じですが…。


その日の夜中、なんか気配を感じて目が覚めた。
隣で寝ているフーミンの目が開いていて、
「どうしたの?こんな時間に」と聞くと、


「なんだかボクできないことが増えてきちゃって、
 給食当番もできなかったし、
 保育園の時は、マラソン大会だって出たよねぇ。
 あぁ~、なんでこんなになっちゃったんだろう……」

と、ポロポロ涙を流しながら言うのでした。


初めてのフーミンの涙、初めてのフーミンの泣きごとを聞きました。

この時ばかりは、返す言葉がすぐに出てきませんでした。
一緒に泣いてしまいました。

でもね って、

「できないこと増えちゃったかもしれないけれど、
 まだまだできること沢山あるはずだよ。
 
 できない、できないって言わないで
 何ができるか、工夫してできることを探そうよ。」


私自身にも言い聞かせるようにフーミンに言いながら、
抱きしめてあげることしかできませんでした。


今まで、本当に、前向きな明るいがんばり屋の性格と笑顔に
支えられていたのは、私の方だったんだと実感しました。


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様子を見ながら数日が経った頃、学校へ迎えに行くと
「ママ~~♪」明るいフーミンの声。

家に帰ってから話を聞くと

「あのねぇ、
 給食当番は、車イスに乗って牛乳を配った。
 掃除当番は、車イスに乗ると短いホウキがちょうどいい長さなんだよ!」

と、嬉しそうに話してくれました。

これは、クラスのお友達と一緒にどうすればいいか考えたそうです。
5年生から始まる委員会活動も、
クラスのみんなでフーミンは、なに委員会だったら委員会活動が無理なく行なえるか
これがいい、あれがいいって意見を出し合って決めてくれたそうです。

この話をしてくれた時には、いつものフーミンの笑顔が戻っていました。
でも、高学年になって、まだまだ日々の生活の中で、
「ママ、今度○○があるんだけど、どうしよっか」って帰ってきてから言うことが
増えてきたことは事実です。



くふうして、できることを探すこと。
これならできるってものを見つけて、役割を果たすこと。


これが、重要なんだなって、今回のことで思いました。
小さいながらも、学校生活という「社会」の中で、彼は生活している。
自分の果たす役割を見つけたいと思っているのでしょう。

そして、人間は、役割を与えられるということで、その人の存在する価値を見出すのだと。


そのことによって、

病気だから、障害があるからやらなくていいよ、助けてもらってればいいよ
ということではなく、
そうであっても、できることをやる ってことが大事なんだと。

そして、一緒にそのできることを探してくれた周りの人も
その工夫ででできたって喜びを一緒に喜んでくれるってことがわかりました。

嬉しい限りです。


またフーミンの笑顔とがんばり、そして周りの暖かさに支えられている母でした。


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今日はスイミングの日です。
今日は、小学校の支援員の先生がスイミングに見学に行ってくださるとのこと。
来月から学校でプールも始まるので、それもあってだと思いますが、
そうやって学校外での様子も知ってくださろうとすることに
ほんとうに感謝です。