映画「悪女/AKUJO(2017)」BD | 助六ノ映画鑑賞残日録

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「悪女/AKUJO」 2017年 韓国 英題:The Villainess 123分 アクション (監督)チョン・ビョンギル (出演)キム・オクピン、シン・ハギョン、ソンジュン、キム・ソヒョン、チョ・ウンジ、イ・スンジェ

 

 

予告編を観て、アクションに度肝を抜かれて北米版ブルーレイを購入した。日本語音声・吹替えなし。

 

英語なら、何となく1/100はニュアンスで会話を推測できるが、韓国語は1/1000も理解不能で、少し観るのが辛かった。

 

スクヒは幼い時に目の前で父親を殺された後、助けられた男に凄腕の殺し屋として育てられた。

 

しかし、育ての親で婚約者だった男が敵対組織に殺されたスクヒは、復讐で数十人のヤクザ達を皆殺しにする。

 

冒頭では、一人称視点での壮絶な闘いがワンショット的な撮影方法で数十分間も続く。

 

撃つ姿も凄まじいが、二丁ナイフで的確に相手の腱や急所を刺し斬り突き、鬼の形相で暴れまくる姿はまさに鬼神だ。

 

スクヒは復讐直後に逮捕されるが、国家情報院の工作員として秘密の施設で厳しい訓練を受け、10年後に解放される。

 

施設で整形をするスクヒだが、同じ役者とは思えない程、表情が収容前と後では見事に変わる。初めは違う役者かと思ったほどだ。

 

女性を主人公にしたスパイ映画には良くある設定だが、アクションが段違いに他の作品とは一線を画す。

 

冒頭の近接戦闘、刀を使ったバイクチェイス、終盤の激しいバスチェイスと、見た事のないカメラワークで観た者を驚かす。

 

とにかく、アップテンポの多種多様なアクションを堪能するには素晴らしい作品だった。

 

★★★★★(満点:★5つ)