人間の記憶は、三歳以降に完成する脳の中の「海馬」に格納される‥らしい。
脳科学者の言葉です。
だから、三歳までの出来事を記憶していると言い張ることは、
新しい体験による記憶の書き換えによって変化していく幻影‥‥
あるいは新しい知識や体験による記憶の再構成に近いというのが本当らしい。
最近は、大人になってから知り合った友人の過去のお話に大変興味がある。
小さい頃からの友達と過去の話をする時は、成長のプロセスの時間を共有しているので、
安心感があるが、同じ出来事の現場にいても記憶の内容が全く違っていることのほうが多い。
一人ひとりのカメラアングルは違っているのだろう。
当然、格納される記憶の映像シーンも全然違っていて不思議ではない。
新しい友人の過去の話には、
様々なその人の記憶の中にある歴史の再現ドラマに出会うという楽しみがある。
それが事実であるかどうかより、
記憶を頼りに話そうとする、その人の意識の中に、
新しい関係をポジティブに建築したいのかどうかの本音が読み取れる。
‥‥あなたの過去のお話は、
まるでドラマのようですね‥。
といわれることがしばしばある。
それは私が、自分の記憶をドラマのように語っているに過ぎないからだ。
過去の記憶は、現在の中だけに存在する‥のだそうです。
‥‥あぁ、できれば過去の自分を書き換えたい!
私は、今でも真剣にそう思ってはいるのですが‥‥。