5月30日に放映された日本テレビ系ドキュメンタリースペシャル「中田英寿 僕が見た、この地球。~旅、ときどきサッカー~」は、一人のアスリートの眼が捉えた地球の見方を教えてくれた優れた番組でしたね。
2006年のサッカーワールドカップの予選で敗退した最後の試合で、彼はピッチに仰向けに倒れこみ、恐らく空を見つめていた。もしかしたらその時から、彼の世界の旅は始まっていたのかもしれない。
突然の引退後、世界128都市を訪れて、世界の国々の生活という新しいピッチに降り立ち、人と生活と悲しみと喜びを実感していった記録が、この番組だったと思います。番組の意図は、確かに地球の環境問題や貧困の問題など世界的な視野の問題の指摘だったのでしょう。
しかし、私の関心は、一人の世界的なアスリートが、単身ヨーロッパに乗り込んで得た栄光と挫折を体験し、サッカーを通じて交流していこうとする世界観をどのように形成していったかという視点にありました。つまり彼はサッカー馬鹿ではなく、世界中の共通語であるサッカーという競技を通じて、もっと現実を知りたいという新しいニーズを発見していたのだと思います。
「見てしまった現実」に立ち向かうことの大きさに「気づいて」いたのではないか‥‥。
‥‥‥
ところで、一時期、私は縁があって、ナカタさんのオフィスシャルサイトの携帯版の運営に携わったことがあります。多くのファンからの応援メッセージが携帯サイトに届けられる交流サイトでもありました。その時のナカタさんの姿勢は、応援メッセージへの返信について、事務局に任せるのではなく、自分の言葉で一つひとつ返信していこうという姿勢がありました。
その当時は、ナカタさんは、ほとんどヨーロッパにいたため残念ながら直接お話する機会は得られませんでしたが、ファンとのコミュニケーションのとり方の姿勢にいたく感動した記憶があります。この人は、凄い。
‥‥サッカーを通じて、
彼は、人間を見ようとしていのかも知れない!
それが、今も続く彼の行動に対する私の評価となっています。
サッカーの現役を引退した後、中田さんのオフィシャルサイト「NAKATA.NET」は大きくリニューアルされ、アスリート中田から考える人中田のサイトに変換しています。こういう変化の軌跡を見ることで、私は多くのことを学べるような気がします。
‥‥どんなことでもいい。夢中になって取り組める自分の世界を持つことは、
そこにある人間という存在そのものを見つめる機会を得ることと同じ。
人が感動し、喜び合い、悲しみ、助け合うその心を感じることだ。
中田英寿さんのこれからの活動に注目していきたいと思います。
ありがとう。