昨日5月11日日曜日の夕方18時から放映された
NHK教育テレビ 日曜フォーラム「中学生とプロデューサーによるバラエティー大討論」は、
とても興味深い内容でしたね。
何より驚いたのは、
登場した中学生達のテレビメディアに対する
冷静、客観的な批評眼でした。
討論会に参加したのは、
中学生20人くらいと、各局のバラエティ制作部門の責任者の皆様。
NHKからは、山田良介さん(制作局チーフ・プロデューサー)、日本テレビ 松岡至さん(制作局チーフ・プロデューサー)、フジテレビからは、小須田和彦さん(編成制作局担当部長)、テレビ朝日からは、植村真司さん(編成制作局統括担当部長)、そして、日本の映像文化の基礎を作ってきた功労者 澤田隆治さん(現在、日本映像事業共同組合理事長)といった錚々たる面々。(司会は木場弘子さん、解説に小田桐誠さん)。
テレビのバラエティ番組の功罪については、
ここ何十年も延々と論議されてきたジャンルではありました。
かつては、視聴率確保のための低俗番組の頻発によって、
時には犯罪の温床とまでいわれたバラエティ番組には、
弱いものをいじめて笑いを取るその手法が、
現代のいじめ社会を生んでいるとまで言われたこともありました。
しかし、参加した中学生たちのバラエティに対する評価は、
こうした心配をよそに、極めて客観的で冷静なものでした。
例えば、大食い、早食いの「食」の番組では、
食糧危機の世界的な動向に対して、食糧を粗末にするような番組への批判はあるものの、
それは感情的なものではなく、論理的な評価となっていましたね。
世界中で食べ物が足りない人がいるのに、日本でこんな番組をやっていていいのか?
などというヒステリックな評価ではなく、番組が子供たちに与える影響について、
またそのバラエティ性についての論点から、良し悪しを論じていたのです。
‥‥驚くべき冷静さ!
これが成熟したテレビメディアの現代を現している?
恐るべき子供達‥‥なのでしょうか?
それとも、情報化社会の進展がもたらす、社会的成熟の結果なのでしょうか?
アメリカやヨーロッパのテレビでは、
依然として暴力や性の表現については、子供達への視聴の制限が厳しく遵守されています。
それに反して日本では、過剰な視聴制限などほとんどなきに等しく、
にも関わらず、観ている中学生が自ら評価することができている。
‥‥情報選択の時代は、見る側の選択権が優先される。
いずれにしても、笑いのある番組づくりは、まだまだ必要性を保っていることだけは確かでしたね。
どう、思われますか?