
JAXA(宇宙航空開発機構)のタウンミーティングに参加した。(第19回JAXAタウンミーティングinいわき)
このミーティングでは、今年の7月、打ち上げに成功した月探査衛星「かぐや」(SELENE)の話題が大きな関心の的になっていた。
かぐやは、高性能ハイビジョンカメラを搭載し、月の軌道を旋回しながら、月の実像を人間に送ってきます。
思えば人類が始めて地球以外の天体「月」に着陸したのは1969年でした。この時、宇宙飛行士が持ち帰った月の石は、その後の地球の研究に大きな影響を与えたとされています。
地球は、マグマが活発に活動する天体ですね。従って、地球は現在でも絶えず変化し続けているため、地球の誕生から現在までの変化の歴史を辿ることはできません。しかし、地球の唯一の衛星である月は、地球の初期の姿を研究するのにもってこいの星であるわけです。
月の軌道を周回するかぐやの映像は、月に存在する巨大な断崖や、その断崖の底にあると予測される氷の塊などを写しだしてくれるでしょう。人間や生物の起源が潜んでいるかもしれないのですね。とても楽しみです。
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ところで、このタウンミーティングでは、理事長の立川さんのほかに、JAXA宇宙教育センターの的川泰宣所長の講演もありました。日本の宇宙開発の軌跡を辿りながら、子供たちの教育に力を入れる教育センターの役割は、夢を失ったと指摘される現代の子供たちに大きな夢を与える契機となっているようです。
その講演の中で興味深かった言葉は、科学の最先端をいく研究者の人々、特に、日本の宇宙開発の祖と言われている糸川英夫さんなどの言葉を紹介してくれたことでした。
そして、宇宙開発を進めていくためのコツを、こんなアナログな言葉で締めくくったのが印象的でした。
宇宙開発を成功させるためには、
1 粘り強く継続し続けるためのやる気
2 素直な気持ちで勉強すること
3 人との出会いを大切にすること
‥‥でも、この三つの言葉は、ある意味、どのような仕事をする場合にも、共通する基本的心構えなのではないかと思いましたね。そして、好奇心を持ち、冒険心を失わず、匠の心を持って取り組むことが、日本の宇宙開発の特徴だと説明してくれました。
‥‥いのちの大切さを認識すること、宇宙との出会いは、そのことに出発点がある‥‥宇宙から地球を見てしまったアメリカの飛行士たちが、暗黒の宇宙空間に「神」を見たということばがありましたが、大切なのは、いのちであるという結論に、改めて深く共感したのでした。
晴れた夜空に月が輝いて見える日は、かぐやが月の軌道を回っているイメージを思い浮かべるだけで楽しくなりますね。