Kepler-90i/Kepler-80g :AIで惑星を見つける

 

太陽系と同じ惑星系初確認=恒星の周り8個公転-NASA」(共同通信)

Artificial Intelligence, NASA Data Used to Discover Eighth Planet Circling Distant Star」(NASA)

 

Kepler-90恒星系と太陽系の(軌道ではなく)惑星サイズの比較イメージ図

NASA/Ames Research Center/Wendy Stenzel

 

ケプラー宇宙望遠鏡が収集しているデータの蓄積の中から、わずかな違い

(及び同一性)を検出して、今回は新たな惑星を2つ発見した、というお話です。

 

仕組みとしては、惑星が恒星の手前側を通過するとき、わずかな光度変化が

あるので、それを複数回検出した結果からその公転周期と大きさを求め、

そこから更に質量や密度を求めよう、というものです。

 

面白いのは、そのデータの洗い出しの補助としてGoogleのAI(ディープラーニング)

を利用していることで、今回の発表(pdf)はGoogleの技術者と大学の研究者の双方

の名前が併記されています。

 

Kepler-90恒星系と太陽系の軌道の比較イメージ図

NASA/Ames Research Center/Wendy Stenzel

 

Kepler-90i(りゅう座(Google Sky)方向、距離約2,545光年)

惑星が7つまで発見されていた恒星系の、8番目の惑星(恒星に近い側から3番目)

を見つけたものです。外側の2つは木星の様なガス状、内側の6つは地球火星

様な固体状と考えられています。

 

ただし、この恒星系、すべての惑星の軌道半径が太陽系における地球の軌道より

内側にあるコンパクトさのため、表面温度が高く、生物の生存には適さない様です。

 

Kepler-80g(はくちょう座(Google Sky)方向、距離約1,100光年)

2013年に惑星が5つまで発見されていた恒星系の、6番目(いちばん外側)を

見つけたものです。(いちばん内側のfについては未確定のままです。)

 

こちらも、すべての惑星の軌道半径が太陽系における金星並みかそれ以下

のため、いずれも表面温度が高く、生物の生存には適さない様です。

 

こうした試みは、AIが学習すればするほど精度が上がって行きますので、

今後の成果には期待が持てそうです。

 

(以上)

 

Pizza Night on the Space Station! (NASA)