ATR 72:イランでの墜落事故
イランでATR 72の墜落事故が発生しています。(イラン・アーセマーン航空3704便事故)
「イランで旅客機墜落=乗客ら66人全員絶望」(Jiji)
「Crash: Iran Aseman AT72 near Semirom on Feb 18th 2018, impacted terrain」(The Aviation Herald)
運航会社:イラン・アーセマーン航空 便名:EP-3704 出発地:THR/OIII 目的地:YES/OISY
機種:ATR-72-212 登録番号:EP-ATS 墜落地点:Dena山(Kuh-e Dinar)付近
事故機: (Aeroprints.com / Wikimedia Commons)(Aseman airlines /Instagram)
左:推定された墜落地点:Dena山と目的地YES/OISYとの距離は約30Km。(Google Map)
右:山頂付近を拡大したもの:Dena山(Google Map) 南西側斜面の急峻さが判ります。
(追記)
当初に伝えられた地点は、2つの接近した集落の間となり、イランの航空局(CAO.IRI)は、
それを「最後に伝えられた位置情報から考えて現実的ではない」として否定しています。
ただ、悪天候に阻まれて捜索ヘリを思う様に飛ばせず、まだ天候改善待ちの状態です。
なお、(機体の製造国である)フランス航空事故調査局(BEA)からも4名が派遣されます。
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(追記)
「Rescue teams sent to retrieve bodies & debris of crashed plane in Iran」(YouTube)
軍のドローン2機でそれらしい物を発見、次いで軍のヘリコプター2機が確認に行き、
航空会社のロゴが描かれた尾翼部分と思われる物を確認した様です。そのときに
ヘリから撮影したと思われる動画を見た限りでは、山頂の南側400mあたりの稜線が
写っていました。
「Bodies Recovered From Iran Plane Crash Site」(U.S.News)
捜索隊は北東および南東方向からアプローチしていると考えられますが、標高4,000m
クラスの高所であり、南西側は落差が1,000m以上ある急峻な(しかも崩れやすい)斜面
で、ヘリコプターが着陸できる地点までは、人力で運搬せざるを得ない状況の様です。
(参考)「 راهنمای صعود به قله قاش مستان دنا +ویدئو مستند صعود」(soluch.ir)
現地の登山ガイド(夏季)、ペルシャ語ですが、写真だけでも参考になると思います。
このページで登っている地点から2.5Kmほど南側が、墜落地点と思われます。
左:Dena山 右:登山ルート (上記サイト) この南側約2Kmの山頂の更に400m南側の稜線?
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事故機の高度の変化 (Phoenix7777 / Wikimedia Commons)
通常の上昇時の2倍以上の勢いでの急激な高度変化(急降下)がみられます。
最後に報告されている高度は16,975ft、Dena山(Kuh-e Dinar)の標高は14,465ft、
周囲には4,000m級(13,000ft級)の山が連なっており、捜索は難航している様です。
機体が発見されていないので何とも言えませんが、イランに対する制裁の影響で
部品調達が出来ず、機体の十分な整備が出来ないまま25年以上使っている点を
問題視する声があがっています。
# 中国系のメディアでは、台湾での「トランスアジア航空235便墜落事故」と同機種
# であることを追記して伝えています。
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もう1件、フィジーでATR 72が片肺の状態で引き返し、こちらは事故には至っていません。
「Fiji Link ATR 72 in engine fire incident」(Flight Global)
「Incident: Fiji AT72 at Nadi on Feb 13th 2018, engine fire indication」(The Aviation Herald)
運航会社:Fiji Link 便名:JL-7 出発地:NAN/NFFN 目的地:SUV/NFNA
機種:ATR-72-212A 登録番号:DQ-FJX
該当機:(Bonnie Bula / FlyTeam) 飛行経路:(FlightAware)
離陸後にエンジンの火災警報が出たため該当するエンジンを停止、
エンジン用の消火器を作動させ、片肺で出発地に引き返しました。
正常に着陸出来、飛行時間は14分、けが人はいません。
# 「ATR 42 :カナダでの墜落事故」のATR 42は姉妹機種です。(こちらも追記しました。)
(以上)








