XPRIZE 海底探査:Team KUROSHIO クラウドファンディング開始

 

XPRIZE 海底探査:もうひとつの(日本)チーム」の続きです。日本からの参加チーム

であるTeam KUROSHIOが費用捻出のためにクラウドファンディングを開始しました。

 

Shell Ocean Discovery XPRIZEに挑む日本発の海底探査チーム「Team KUROSHIO」クラウドファンディング開始のお知らせ」(JAMSTEC)

海底探査の国際コンペに挑戦。KUROSHIOとともに日本の底ヂカラを見せよう!」(A-port)

 

Team KUROSHIO logo (XPRIZEチーム紹介ページ(English))

 

(おもな内容)
実施時期:2018年4月~7月末日
目標金額:1,000万円
支援金の使用用途:Round2実海域競技に参加するための旅費、機器開発、輸送費等

 

まだ開始5日目ですが、現在50人ほどが出資、合計金額は60万円ほどになっています。

 

出資金額に応じてなんらかの謝礼があるのですが、壁紙やステッカー、Tシャツ等から

始まって、報告会への参加権とかJAMSTEC見学ツアーなど、それなりに面白そうな

企画もみられます。(AUVの艇体に名前を入れてもらうには相当かかります。(笑))

 

使用機材:

JAMSTEC 海と地球のフォトギャラリー より (Team KUROSHIO (twitter))

 

ニュース映像等でよく紹介されているAUVは手前側の2機の「AE2000a」「AE2000f」

東京大学 生産技術研究所)ですが、その向こうにはもう1機、「航行型AUV2号機」

海上技術安全研究所)の姿もみられます。異なる3タイプのAUVの使用というのも

興味深いところです。

 

MITSUI E&SのAE2000のページを見る限り、もともとの設計は水深2,000mまで使用可能

となっていますので、これを水深4,000mまで持って行くところが「ミソ」になりそうです。

 

(Team KUROSHIO (twitter))より

(Team KUROSHIO (twitter))より

 

USVのほうは三井E&S造船のもので「ORCA」が名称でしょうか。「船舶」として

登録されている都合もあるのか、日本国内での公試のときには、無人運転用

でありながら、便宜上人が乗っています。でも、人が乗るには少々狭そうです。

 

ここからAUVまでは音響通信、陸上との間の通信には通信衛星が利用可能に

なっています。アンテナは高い位置に配置されていますが、中継地点用とは言え

それなりに設備も必要なので、人のためのスペースは無くなってしまうのです。

 

(雑)

(Team KUROSHIO (twitter))より

 

水中生物探査用のサンプルでもありマスコットでもある「メンダコ」のぬいぐるみです。

これを量産して、クラウドファンディングの謝礼用にすれば良いのに、と、思いました。

 

Team KUROSHIO (twitter)にも登場していますが・・・もう1件。

 

世界需要の数百年分のレアアース、南鳥島周辺-資源戦略に追い風」(Bloomberg)

南鳥島レアアース泥の資源分布の可視化と高効率な選鉱手法の確立に成功」(早稲田大学)

The tremendous potential of deep-sea mud as a source of rare-earth elements」(nature.com)

上記nature.comの記事に掲載された探索エリア(descriptions)

 

深海の泥に含まれるレアアースの濃度分布から、効率良く採集する方法まで、

詳細に書かれています。XPRIZEより更に深い水深6,000m級のエリアですので、

更なる技術向上が必要となるでしょうが、十分に期待は持てそうです。

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(残りの4チーム分に続く(予定))

 

 

 

Real Drive Episode 13 14:00あたり (YouTube) から 時間よ止まれ

# Real Drive Episode 14 15:00あたり (YouTube) から Dive To You

 

 

 

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