XPRIZE 月面探査:賞金無しで再開?
「JS ASR-404 ちよだ (潜水艦救難艦)就役」の下の方で「中途半端な結果」と書いた
Google Lunar XPRIZE、スポンサーのGoogleが降りてしまったために、Lunarだけの
名前になって再開される可能性が示唆されました。
「XPRIZE PLANS TO CONTINUE LUNAR XPRIZE MISSION」(XPRIZE)
このアナウンスでは、最後まで残っていた5チームのうち、少なくとも3チームが
前向きに検討していることを示しています。
Moon Express(公式サイト) 左:XPRIZE 地上機 右:Moon Express 着陸船
基本的にモジュール構造の設計になっていて、組み合わせによってどんどん
大型化出来るように考えられています。XPRIZEのチーム紹介ページにある
地上機は、公式サイトにあるMX-1(雰囲気はR2-D2によく似てるんです)の
頭部を切り離した姿です。(ホッパー型!飛び跳ねるシーンをぜひ見たい!)
# 「Moon Express MTV-1X Test Flights @ KSC [Dec 2014]」(YouTube)112sec
# 重力が6分の1になって、地表が砂地だったらどうなるのか、楽しみです。
その先にMX-5/MX-9(これらがまた、R2-D2を搭載したX-WINGの雰囲気!)
まで発展させるロードマップを示している様に、XPRIZEがあろうがなかろうが、
独走する意欲を見せています。(スポンサーがテンセントなのが後々痛そう。)
HAKUTO(ispace/Project M0) XPRIZE (地上機のみ)
「ispace、XPRIZE財団による新たな月面探査レース開催に向けた動きを歓迎」(MyNavi)
相乗りを予定していた打ち上げがキャンセルされてしまったために頓挫した形に
なっていたので、これはリベンジのチャンスでもあります。
こちらもProject M1-Project M10と、さらに先を見据えているので、意欲は強いです。
TeamIndus(公式サイト) 左:XPRIZE 地上機 右:TeamIndus 着陸船
「Team Indus gets another shot at Moon mission」(ET tech)
打ち上げがキャンセルされたために頓挫しているもうひとつのチームですが、
着陸船部門では受賞しており、こちらも意欲だけは高い水準を保っています。
主催者を含めて、スポンサー探しが要点になりそうな雰囲気です。いずれも
技術レベルは高い様ですから、あとはその価値がどう認められるか、ですね。
(おまけ)
2018/04/07のNASAの「きょうの写真」 JUNOが撮影した木星の中高緯度の雲
「Intricate Clouds of Jupiter」 NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS/Kevin M. Gill
2018/04/06のESAの「きょうの写真」 Hubbleが撮影したSDSS J0146-0929のEinstein Ring
「COSMIC CLONING」 ESA/Hubble & NASA; Acknowledgement: Judy Schmidt
巨大質量の銀河クラスターによる強い重力レンズ効果で観測されたアインシュタインリング
(以上)