待ち時間表示付き信号機@Manila
Google Mapで場所探しをしているときに、たまたま見えた交差点の信号機が気になって、
少々調べてみました。(マニラ市内の交通信号機 東向(Street View) 北向(Street View))
矢印信号より待ち時間表示用のもののほうが大きい位です。しかも、3桁表示です。
北向きのほうをみると、南北の道路は北向きの一方通行であることが判ります。
まず気になるのが、なぜ3桁表示なのか、です。どうやら最長160秒という設定が
ある様なのです。確かに、それだけ待たされるなら、3桁必要になります。そして、
待ち時間が解る反面、秒読みに合わせて「フライング」発進が出来そうな感じです。
(同じ交差点 西向(Street View) 南向(Street View))
必要のない方向には矢印信号がありません。南北方向は北向きの一方通行なので、
この様になるのでしょう。
これを安全と捉えるか、危険と捉えるかは、国によって判断が分かれるところです。
同様の表示はベトナムや中国にもありますが、日本ではグラフ表示が主流です。
この交差点でもうひとつ気になったのが、一方通行路での路上駐車の仕方です。
道路幅員への圧迫が少ない縦列駐車ではなく、密度を上げられる横列駐車なのです。
火災などの緊急時にはどの様に対処しているのでしょうか?実際にここで火災が発生
したときの写真をみると、駐車車両は見られず、多数の消防車が占拠していました。
「フィリピン首都で大型ホテル火災、5人死亡20人負傷」(AFPBB)
ひとつ北側の交差点の歩行者用信号(南向(Street View) 北向(Street View))
3つ目に気になったのは、道路上に張り出した樹木や電線の扱いです。街路樹等も含めて
高層ビルがある側では減らされていますが、その分のしわ寄せなのか、異常とも思える
数の電線が道路を横切っています。視界を妨げるだけでなく、火災時の支障にもなります。
日本での例:寝屋川(Street View) 米国での例:Bronx(Street View)
火災時の支障である以外に、樹木と電線との干渉にも注意が必要だと思います。
左の例では、電線切断や発火の恐れがあるのと同時に、工事への支障もあります。
右の例では、街路樹が築102年のビルの非常階段へのアクセスを妨げています。
日本での待ち時間表示について:
日本では、仮設信号機なら数字表示を見かけますが、多くは歩行者用信号のタイプです。
CONLUX GPSソーラー信号機 KOITO 歩行者等支援情報通信システム(PICS)
自動車用のものは少数です。例えば片側交互通行のトンネルの入り口などにみられます。
柳ケ瀬トンネル 滋賀県側 (Street View) 福井県側 (Street View)
鉄道用のトンネルを転用しているので、離合できるだけの幅員がありません。
このトンネルの場合は、自動車での通過時間を見越して待ち時間が390秒
(6分30秒)もあるので、待ち時間表示を付加していると思われます。また、
標識にある様に歩行者は通行禁止なので、歩行者用信号はありません。
(以上)
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