Ojo de la tierra:大地の眼 廻る浮島 瞳沼

 

ARA San Juan (S-42) :潜水艦捜索」の続きを書くつもりでチェックしていたのですが、

ほぼ日報レベルで情報公開しているものの、あまり進展が無いため、別のアルゼンチン

関係の小ネタです。(タイトルを無理やり五七五にしました。)(笑)

 

首都ブエノスアイレスの郊外(近くの街からは10Kmほどの所)に、Ojo de la tierra

(大地の眼)と呼ばれる池(直径約120m)と、そこに浮かぶ浮島(直径約105m)が

あります。何故そう呼ばれるかは、上空から接近してみれば、一目瞭然です。

(Google Map (h=180m))              (Google Map (h=6,000m))

周囲は河口から30Kmほどのところにある湿地帯で、東側は約40Km離れた

ウルグアイとの国境まで、高低差の少ない低地が延々と続いています。

 

水は南東側からゆっくり流れ込み、北西側へゆっくりと流れだして行きます。

その流れの影響で、浮島はゆっくりと回転しているのです。こうして回転を

続けているおかげで、池の形も島の形も見事なまでに丸くなっています。

 

# マリモが立体的に回転しながら球状になるのを平面に置き換えたイメージです。

 

同様の地形ならどこでも出来そうなのですが、ここまで丸いものは珍しいのです。

インドやアフリカ中部の湿原にもあるのですが、少し違った条件で、似た様な形に

なった、しかも紀元前から知られているものを紹介します。

 

Il lago di Posta FibrenoL'isola galleggiante (イタリア) 

カルスト台地の崖の下で、一気に高低差が無くなって、急に幅広くなった河川が

蛇行している地点にある、細長い湖(と、その一部の浮島)です。

(Google Map (h=180m))              (Google Map (h=1,800m))

北側の緑の多いところが北東から流れ込んで来る扇状地で、ここで一気に

減速されたあと、西側に向かって流れて行きます。この流速が遅い湿地帯

の様なところに楕円形の池があり、その中を円形の浮島が回っています。

 

ここでは東側の崖の上の街があり、そこから見下ろすような形で眺める

ことが出来ます。斜めから見ると、小木が育っているのが判ります。

“ La Rota”(回転する小島)(Piero "Positivo" Quadrini/Wikimedia Commons)(Street View)

 

サロベツ原野 / 瞳沼・浮島(地図には載っていませんし、円形ではありません。)

円形にはなっていないものの、同様の成り立ちで出来上がっている浮島が、

北海道にあります。ペンケ沼の北側にある小さな沼ですが、冬場は沼が凍結し、

島は雪の重みで沈んでいる様で、常時回転ではなく、形が偏っているのも手伝って、

円形にはならないと思われます。(1975年以降、徐々に形を変えて来た様です。)

 

(Google Map (h=180m))              (Google Map (h=6,000m))

瞳沼と浮島については、日本湿地学会の「湿地研究」第1巻第1号(2010/08)に、

岡田 操氏の研究ノート「サロベツ湿原の瞳沼とその形成過程」(PDF)として

掲載されています。関心のある方はどうぞ。

 

# 記録は見当たらないものの、カムチャツカ半島西部にも似た様な地形があります。

# 北海道以上に凍結している時間が長く、あまり回転できていないと思われます。

 

 

 

 

(雑)

ガルガンティア (Gargantia) って、たぶん上にある galleggiante の後ろに -ia を付けた

感じになっていて、あえて言えば「浮遊都市国家」の様な訳になるのでしょうね。

"Gargantia on the Verdurous Planet" Trailer 1 (YouTube)

"Gargantia on the Verdurous Planet" Trailer 2 (YouTube)

"Gargantia on the Verdurous Planet" Trailer 3 (YouTube)

 

 

 

 

(以上)