WASP-39b:水分子が多めのHot Saturn
軌道と質量からはHot Saturnに分類される太陽系外惑星で、土星の約3倍の水分子が
大気中にあると考えられるものが確認された、と言う発表がありました。(注:英語です。)
「Hubble observes exoplanet atmosphere in more detail than ever before」(ESA)
「NASA Finds a Large Amount of Water in an Exoplanet's Atmosphere」(NASA/JPL)
NASA, ESA, G. Bacon and A. Feild (STScI), and H. Wakeford (STScI/Univ. of Exeter)
2011年にWASP(惑星探査用広視野カメラ)で発見されていたG8型恒星の惑星
「WASP-39b」の大気のスペクトル分析を行ったところ、土星の約3倍の水分子が
あると考えられることがわかりました。
# (WASP-39b(京都大学データベース日本語版))
このWASP-39bは地球から約700光年離れた位置にあり、直径は木星の約1.27倍、
質量は木星の約0.28倍、軌道の半長軸は0.0486AU(金星の8分の1程度)と恒星に
非常に近いため、表面温度は摂氏750度と高温で、潮汐ロックのために公転周期と
自転周期が同じ(約4日)になっています。
IAU Virgo chart (Wikimedia Commons)(おとめ座 ι(Syrma) 方向にあります。)
IAU and Sky & Telescope magazine (Roger Sinnott & Rick Fienberg)
おおまかな方向は、α(Spica)、ι(Syrma)、ζ(Heze)を目標にすると良いです。
大気のスペクトル分析にはHubble、Spitzer、それにVLTの観測データを併用しています。
Comprehensive Spectrum of WASP-39b (HubbleSite)
NASA, ESA, G. Bacon and A. Feild (STScI), and H. Wakeford (STScI/Univ. of Exeter)
Na(ナトリウム)、K(カリウム)の他、H2O(水分子)のピークがかなり高いことを示しています。
ただし、前述の様に摂氏750度と非常に高温のため、液体の「水」の状態ではありません。
残念ながら、Spitzerは冷却用のヘリウムが尽きてしまい、感度が大幅に低下しています。
Hubbleも2021年までには使用出来なくなる予定ですので、その後は2019年に打ち上げを
予定しているジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡に引き継がれることになるでしょう。
「Combined Optics, Science Instruments of NASA’s James Webb Space Telescope Arrive in California」(NASA)
この記事にある動画(YouTube,126sec)で、飛行機とトラックによる輸送の風景が見られます。
(おまけ)
NASA at Saturn: Cassini's Grand Finale (YouTube) NASA/JPL 220sec
最後の1分間で土星の大気中で燃え尽きるCassiniの姿(綺麗なCGです)がみられます。
元の動画はサイズが非常に大きいのですが、YouTube版はかなり軽量で、おすすめです。
(以上)
Over The Galaxy- Yuji Ohno 1981 (dailymotion) 神戸ポートアイランド博覧会
神戸プラネタリウムシアター 用BGM (現:神戸市立青少年科学館)



