2022年9月某日、佐川美術館(滋賀県)へ「イスラエル博物館所蔵 ピカソ ー ひらめきの原点 ー」を観に行ってきました。

 

久々のピカソの大規模展覧会とあって楽しみにしていましたが、やはり期待を裏切らない興味深いものでした。

 

これまで数々のピカソ作品を観てきたましたが、今回は、「こんなピカソ作品があったのか!」と大きな驚きを覚えた作品が一枚ありました。

 

それが、こちら。(画像参照:ギターのある静物)

 

 

まず【色使い】が、他の作品とかなり違う印象があります。

 

紫、ピンク、赤、オレンジ、黄、水色の背景。

 

しかもそれがすべて淡い色調で描かれているのでとてもポップなイメージとなっています。

 

このような組み合わせの色使いをピカソ作品で観るのは初めてのような気がします。

 

そして背景が単純なボーダーになっているのも斬新です。

 

ピカソの作品は、単純な線や形で物や人を表したものも多いですが、どんなにシンプルな表現技法を使っても「純粋絵画」という枠から出ることがなかったと思っていました。

 

しかし、この作品はもはや「グラフィックデザイン」と呼んでもいいのではないかと感じました。

 

実は「グラフィックデザイン」と「純粋絵画」に明確な違いがあるのかどうかは、私にはわからないのです。

 

・・が、今回はあまりにいつもと違うピカソ作品に触れ、あらためてその2つのボーダーラインはどこにあるのだろうと考えてしまいました。

 

またさらにピカソ芸術の幅の広さ、偉大さを感じた次第です。

 

 

 

(※「純粋絵画」という言葉は、実際にあるのかどうかわかりません。音楽で言えば「クラシック」というほどの意味で、私は絵画のジャンルを表す時に使っていますが、もしかしたらそんな言葉を使っているのは私だけなのかもしれません。悪しからずご了承ください。)