(感情がこじれてつらくなってしまっている方向けの TIPS です)
『承る』第141回 Weekly Coaching Webinar
行動をすれば、結果が出ます。
期待通りの結果が出ることもあれば、そうでないときもあります。
むしろ、そうでないときのほうが多いかもしれません。
現状の最適化を超えたその外への挑戦を続けているのです。
うまくいかなくてむしろ当然です。
挑戦しているからこそ直面する難局です。
とはいえ、
自分自身はベストを尽くした。
やれることは全部やった。
手応えもはっきりある。
なのに、
蓋を開けてみたら、もう全然、箸にも棒にもかからない。
そんな結果が出てしまうと、やはりショックです。
しんどくなってしまうこともときにはあるかもしれません。
人間ですからね。感情があります。
そして、そういった感情は、
ときに制御しがたいことがあります。
そんな制御しがたい感情に苛まれて、精神的にどん底に落ちてしまった。
そんなとき、そこからどうやって這いあがればよいのでしょう?
対処法は少なくともふたつあると、僕はいま思っています。
ひとつは、
感情なんか押し殺してマシンのように徹頭徹尾ロジカルに考え抜く、というやり方です。
以前の僕は、どちらかというとそういう考えでした。
他方、
別の選択肢もあるように思います。
いったん立ち止まって、今うず巻いている感情としっかり向き合ってみるやり方です。
僕が最近心がけているのは、こちらです。
もちろん、どっちがいい・悪いということではありません。
選択肢の問題です。
人間には感情があります。
いいも悪いもなく、あるものはあるのです。
それを、力ずくで無理やり抑え込もうとすると、
かえって暴れまわってしまいます。
無視してあたかもいないかのようにふるまうと、
今度はかえってネチネチと絡まれ、つきまとわれてしまいます。
悩ましい。
だからこそ、勇気をもっていったん立ち止まって、それらの感情と向き合ってみる。
それを心がけるようにしています。
そのとき一番気をつけているのは、それらの感情を評価したり、批判したり、否定したりしないことです。
それをすると、感情はやっぱり反発してしまうからです。
"Push, Push back" です。
こちらが押せば、向こうも押し返してくるのです。
なので、
批判したり否定したりはせずに、
いいも悪いもなく、
「ああ、今そういう感情を自分は感じているんだな」と、
ただそれだけをそのまま受け取るようにしています。
そして、受け取ったら、その感情とともにしばらくいてみます。
これを「味わう」という表現を使ったりもします。
相手の言い分に耳を傾ける感じでしょうか。
こちらからは基本何も言いません。
反論ももちろんしません。
一切の評価を交えずに、感情の言い分をただただ承るのです。
そうやって感情の言い分を承りながら、少しずつその距離感を寄せていきます。
野生の小動物に近づいていくように、と喩えられることもあります。
不用意に近づいていくと、野生の小動物はびっくりして逃げ出してしまったり、 警戒して固くなってしまったりします。
相手を驚かせないように、ゆっくりやさしく近寄っていく、そんな感じです。
そして、
感情の言い分をひととおり承ったら、今度は、
感情は何を守ろうとしているんだろう?
感情は何を一番大切にしたいと感じているんだろう?
感情にとって理想的な状態は何なんだろう?
それらを感情の言い分・感情の立場に立って感じてみます。
自分の立場で(頭で)考えるのではありません。
感情の立場で感じてみます。
その結果、
何か自分の中に浮かんだものがあったら、
それを感情に戻してみます。
「私にはこう感じられたんだけど、それで合ってますか?」
感情に確かめるのです。
「これでいいんだよね」ではありません。
自分の意見に同意を求めるのではなく、
あくまで相手の意見をよりよく理解することに努めます。
そのために戻すのです。
そして、感情がどう返してくるかを待ちます。
ここでも、自分の感覚に答えを引っ張るのではなくて、
感情から何かの答えらしきものが出てくるのを待ちます。
ここでいう「何らかの答えらしきものが出てくる」というのは、
感情という想像上の相手が口を開いて何かを明確に言語化して話してくれる、そういうものでは必ずしもありません。
自分はこう感じなんだけどそれで合ってますか?
感情に戻したときに、
それをきっかけに自分の中でどんな体感的な変化があるか、です。
その体感的な変化がもし起きたなら、
この体感の変化は何を意味しているんだろうか、それを自分なりに汲み取る、ということです。
感情の言い分をとにかく承り、
相手が大切にしていることとか、守りたいことは何だろう?
相手にとっての理想的な状態って何だろう?
そういうものに思いを致して、
感じたものがあればそれを感情に戻す。
そんなやりとりをしていきます。
仮にその結果感情から何が出てきたとしても、
そこにいい悪いはありません。
評価も否定もせずに、
逆に変に迎合することもせず、
出てきたものをただそのまま承るのです。
そんなことをしばらく続けていると、
最初は底なし沼のように思えた感情であっても
少しずつ少しずつ和らいでくることを感じることができます。
これを「浄化する」と言ったりもします。
とにかく、自分の回復力を信じてください。
やがて回復した暁には、
感情の底なし沼から自力で回復してみせた、その事実が、
自分自身のとてつもない財産となります。
激しい感情を受け止めて、言い分を承って、浄化する。
そのことによって、そこから自力で脱出してみせるのです。
そういった経験を経る、事実をつくる。
それが、
どん底から這いあがるための基礎固めです。
では!








