見た目だけでは分からないフローリングのイロハ | tele-test用ブログ

見た目だけでは分からないフローリングのイロハ

機能と見た目を考慮したフローリング

住宅用の床仕上げ材でもっともメジャーなのがフローリングです。一口にフローリングと言っても実際にはその構造や用途に応じて色んな種類があります。今回は表面を見ただけでは分からないフローリングの違いについてのお話です。

仕上材の樹種、表面の貼りパターンの違いは別とすると、フローリングの違いはその断面に現れます。

最もシンプルなのが無垢材のフローリングで、一本の木を加工して作られるもので、厚みは12mmから30mm程度が一般的です。比較的高価とされていますが、近年は輸入のパイン材やスギ材などを使った安価なものも出回っています。

無垢材のフローリングを使う場合に問題となるのが、木の乾燥による収縮や反りです。もちろん製作側でも乾燥処理を行っているのですが、実際に施工してから1年から数年すると隙間が空いてきたり、端部が反ってくることがあります。経験的には特に安価なものの場合にはそうした危険性が高いと思います。また同じ理由で床暖房に使用可能な製品は殆どありません。


無垢材のフローリング
無垢材のフローリング


しかし無垢材の良いところは、そのメンテナンス性にあります。使用してくると清掃では落とせない汚れや傷、凹みなどが付きますが、無垢材であれば表面を削ってメンテナンスすることが出来ます。従って何年間も同じフローリングを使うことが可能になり、長い目で見れば経済的になります。店舗等の土足で使用するフローリングで使われることが多いのもこのメンテナンス性の高さによるものです。


無垢フローリングの問題点を改善したものが、仕上げ材と基材を分けたもので、複合フローリングと呼ばれます。表面の仕上げ材には仕上用の樹種を用いますが、裏の部分は合板等の安価なものを用いることでコストダウンをし、同時に木目を層ごとに直交させることで、木の収縮乾燥による変形を抑えた製品です。

多くの製品は床暖房にも使うことができますし、安価で性能にも問題がないことから現在最も市場に出ているのがこの複合フローリングで、殆どのハウスメーカー、マンション等で利用されています。


仕上材の薄い複合フローリング
仕上材の薄い複合フローリング:赤点線が仕上材の厚み


この複合フローリングも表面の仕上げ材の厚みにより、そのメンテナンス性が変わってきます。薄いものでは表面材が0.3mmのものまでありますが、1mm~2mm程度の製品の場合は傷等で裏の合板が出てきてしまいますが、当然表面を削ってメンテナンスすることは出来ません。そのため補修には貼り直しする他ありません。

お薦めなのが表面材の厚さが3~4mm以上の仕上げ材の厚い複合フローリングです。無垢フローリングのように表面を削るメンテナンスが可能で、かつ変形も少なく床暖房にも使用可能です。少々表面材の薄い複合フローリングよりは高価にはなりますが、多少の無茶をしても大丈夫というのはお子さんがいる家庭などでは大きいのではないでしょうか。


仕上材の厚いタイプの複合フローリング
仕上材の厚いタイプの複合フローリング


その他、防音性を高めるために裏にクッション材を付けた防音フローリングや、断熱材を付けた断熱フローリングなどの機能性フローリングもあり、仕上の樹種まで考えると膨大な種類のフローリングが存在します。

これからマンションや住宅の購入、或いは住宅の新築、改修などを考えている方は、フローリングの表面だけでなく断面もチェックしてみてください。
フローリングの性能は断面に現れますから。