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エコロジーTIPS 電気自動車と建築

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今年6月に発売された電気自動車iMiev

昨年の原油高の影響や地球環境の保護という観点から、電気自動車やハイブリッドカーといったエコカーへの注目が全世界的に集まっています。日本では現在のところプリウス、インサイトに代表されるハイブリッドカーが、電気自動車を一歩も二歩もリードしていますが、今年は三菱自動車、富士重工が電気自動車を発売するなど、いよいよ電気自動車の時代が始まりつつあります。

電気自動車は走行時にCO2を排出しないため、従来の自動車に比較すればエコロジーなツールであることは間違いありません。しかし忘れがちなことですが、そのエネルギーとなる電気は必ずしもエコなものではありません。日本の場合、発電電力量の凡そ6割は火力発電によるもので、火力発電は原子力や水力等の発電手段に比べると、CO2排出量が非常に大きい発電手段です。電気自動車単体で捉えれば確かに環境負荷は低いものでしょうが、全体的な視野で捉えると部分的なエコロジーでしかないと言えます。

今後、電気自動車が本格的に普及するためにはいくつかクリアしなければならない課題があり、特に技術的な中心となる充電池には製造コスト、容量などが改善すべき点として挙げられます。メーカーもニッケルやリチウムイオンなど各種充電池の開発に力を入れており、近い将来には大きな発展が期待されます。

充電池の発展は電気自動車だけでなく、エコロジー建築の分野でも大きな可能性を秘めています。

太陽光発電はエコロジー建築の代表的な技術で、補助金制度が復活したこともあり、最近では住宅への設置を検討する方も増えてきています。太陽光発電の問題は夜間や雨天時に発電ができないことであり、その間は別の手段で電力を供給しなければなりません。

しかし充電池が太陽発電に組み込めるようになると話は変わります。使用量以上の余剰電力を充電池へ充電し、夜間・雨天時の電源とすることができますし、さらに充電池から電気自動車へ充電することが出来れば、まさしく自宅がクリーンな発電所であるのと同じ事になります。充電池という技術をコアに太陽光発電と電気自動車を組み合わせることで、CO2を殆ど排出しないエコロジーな環境が実現できるわけです。

新しい時代の乗り物として注目される電気自動車とその背景で進む技術革新ですが、中でも充電池に関するニュースには今後も目が離せません。

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電気自動車用のリチウムイオンバッテリー

見た目だけでは分からないフローリングのイロハ

機能と見た目を考慮したフローリング

住宅用の床仕上げ材でもっともメジャーなのがフローリングです。一口にフローリングと言っても実際にはその構造や用途に応じて色んな種類があります。今回は表面を見ただけでは分からないフローリングの違いについてのお話です。

仕上材の樹種、表面の貼りパターンの違いは別とすると、フローリングの違いはその断面に現れます。

最もシンプルなのが無垢材のフローリングで、一本の木を加工して作られるもので、厚みは12mmから30mm程度が一般的です。比較的高価とされていますが、近年は輸入のパイン材やスギ材などを使った安価なものも出回っています。

無垢材のフローリングを使う場合に問題となるのが、木の乾燥による収縮や反りです。もちろん製作側でも乾燥処理を行っているのですが、実際に施工してから1年から数年すると隙間が空いてきたり、端部が反ってくることがあります。経験的には特に安価なものの場合にはそうした危険性が高いと思います。また同じ理由で床暖房に使用可能な製品は殆どありません。


無垢材のフローリング
無垢材のフローリング


しかし無垢材の良いところは、そのメンテナンス性にあります。使用してくると清掃では落とせない汚れや傷、凹みなどが付きますが、無垢材であれば表面を削ってメンテナンスすることが出来ます。従って何年間も同じフローリングを使うことが可能になり、長い目で見れば経済的になります。店舗等の土足で使用するフローリングで使われることが多いのもこのメンテナンス性の高さによるものです。


無垢フローリングの問題点を改善したものが、仕上げ材と基材を分けたもので、複合フローリングと呼ばれます。表面の仕上げ材には仕上用の樹種を用いますが、裏の部分は合板等の安価なものを用いることでコストダウンをし、同時に木目を層ごとに直交させることで、木の収縮乾燥による変形を抑えた製品です。

多くの製品は床暖房にも使うことができますし、安価で性能にも問題がないことから現在最も市場に出ているのがこの複合フローリングで、殆どのハウスメーカー、マンション等で利用されています。


仕上材の薄い複合フローリング
仕上材の薄い複合フローリング:赤点線が仕上材の厚み


この複合フローリングも表面の仕上げ材の厚みにより、そのメンテナンス性が変わってきます。薄いものでは表面材が0.3mmのものまでありますが、1mm~2mm程度の製品の場合は傷等で裏の合板が出てきてしまいますが、当然表面を削ってメンテナンスすることは出来ません。そのため補修には貼り直しする他ありません。

お薦めなのが表面材の厚さが3~4mm以上の仕上げ材の厚い複合フローリングです。無垢フローリングのように表面を削るメンテナンスが可能で、かつ変形も少なく床暖房にも使用可能です。少々表面材の薄い複合フローリングよりは高価にはなりますが、多少の無茶をしても大丈夫というのはお子さんがいる家庭などでは大きいのではないでしょうか。


仕上材の厚いタイプの複合フローリング
仕上材の厚いタイプの複合フローリング


その他、防音性を高めるために裏にクッション材を付けた防音フローリングや、断熱材を付けた断熱フローリングなどの機能性フローリングもあり、仕上の樹種まで考えると膨大な種類のフローリングが存在します。

これからマンションや住宅の購入、或いは住宅の新築、改修などを考えている方は、フローリングの表面だけでなく断面もチェックしてみてください。
フローリングの性能は断面に現れますから。

エコロジーTIPS:燃料電池

tele-testのブログ-燃料電池システム図tele-testのブログ-エネオス社製エネオスエネファーム

今回は、最近住宅用の発電装置・熱源として急速に注目を集めつつある、「燃料電池」についてリポートします。
住宅用の発電装置・熱源としては、太陽光のエネルギーを電気に変換する太陽光発電や、大気中の熱を利用してお湯を沸かすエコキュート等が既にかなり定着しつつありますが、今回リポートする「燃料電池」はどういうものかというと、都市ガス等から水素を取り出して空気中の酸素と化学反応させて発電し、さらにその時の排熱を利用してお湯を沸かすというシステムです。

この燃料電池を利用することにより、家庭で消費する電力の4割~6割を賄えるといわれ、ガスの場合専用料金が設定されているため、年間の光熱費も5~6万安くなるという試算があります。

又このシステムは、化学反応の過程で二酸化炭素が発生しないことと、都市ガス等をその場で電気に変える燃料電池は、発電所から供給先までの距離で失われるエネルギーロスが大きい電気に比べ、エネルギー効率が非常に高いことを各製造メーカーはメリットとして挙げています。

イニシャルコストとしては、大手ガス会社を中心に、現在はシステム価格で320~350万円弱の間で発売(または発売予定)されており、国の補助金が、09年度は140万円を上限として、機器価格から従来型給湯器の基準価格(30万円想定)を引いた金額と、設置工事費の合計に1/2を掛けた金額が補助されます。

仮にこの補助金の上限140万円を見込んでも、イニシャルで180~210万円+設置費用がかかることとなり、現在では想定耐用年数7~8年で設置コストを回収するのは難しい状況で、太陽光発電と比べても非常に高額な買い物といえます。

しかし東京ガスでは、8年後に機器価格を100万円以下に引き下げる計画をしているようですので、これは他のシステムにもいえることですが、価格の動向によっては、急速に普及する可能性があり、これから先の動きには目が離せません。

それにしても、住宅におけるエネルギー環境に対する技術の革新は日進月歩です。
少し前まで、私の認識として住宅のエネルギー消費を減らすということは、住宅にかかる環境負荷を最小限に抑えること(高気密、高断熱等)とイコールでした。

しかしここにきて、供給される電気、ガスを消費する一方だった住宅が、エネルギーを生み出し、蓄え、供給側に売ることも可能になってきています。

都市インフラにどの程度たより、どの部分を独立したエネルギー供給システムとするか。地球環境の視点、コストの視点、災害時の危機管理の視点などから、各々が考え、自分の家のエネルギー環境をつくっていくという状況が、近い将来のものになりつつあります。