5日間の断食参籠修行!! | INFINITY16 OFFICIAL BLOG by Ameba

5日間の断食参籠修行!!

1月25日から29日の5日間、
不動の信念と心身の鍛練を体得する為、
人生初の断食修行(参籠修行)に行ってきました。



成田山金剛王院新勝寺



8畳の部屋が3つ並んだ修行部屋。
6人まで寝泊まり可能。
ストーブ二つ。(一つ半壊)
男子と女子の寝泊まり場所は別。
煎餅布団も修行のうちでしょう。



まず最初に断食修行担当のお坊さんに渡される湯のみとやかん。
これで水を飲まなければいけません。
そして、1日何杯飲んだか書く紙。
部屋に一つだけある目覚まし時計。
(これも壊れてアラーム鳴りません)
そして、ド頭から上から目線 & なぜか半ギレなお坊さん。
さらに、このお坊さんは断食経験はないそうです。
これも修行のうちでしょう。





朝は5:00に起床。
6:00から御護摩祈祷。
7:00から部屋と廊下の掃除。



久々に手にした渋いほうきとホコリ払い?
小学生以来、久しぶりに使わせていただきました。
ホコリは華麗に空中を舞い、鼻と喉を優しく攻撃してきます。
これも修行のうちでしょう。

早くもダイソンに会いたくなりました。



ここがオアシス、唯一使っていい水飲み場。
水は井戸から引いてる水で飲みやすかったです。
風呂禁止なので、ここを風呂代わりにするしかないようです。
(断食中の風呂は体力が消耗し危険だそうです。)
修行2日目に記録的な寒波が来たようで、
水が凍ってゴボゴボいいながら、なかなか出てきません。
冷たさは氷になる直前の冷たさ。
これは修行プログラムには含まれてないと思われ、
天気も自分に厳しくしていただきました。
もちろん、これも修行のうちでしょう。

おてんとさん、ありがとうグッド!



大本堂で6:00から始まる御護摩祈祷。
建物の中に燃え上がる大きな炎の中に、
護摩木という特別な薪を投入し、
願いごと成就することを皆で祈願します。
そして、御真言を唱えて一心にお祈りします。
このお寺が出来てから約1070年間、
1日も欠かさず行われているそうです。

*建物内は残念ながら写真撮影禁止でした。


その他、断食修行の決められた規則は、
修行中はお寺の中から出ては行けないのと、
門限があり20時までに宿舎に戻る事。
あとは15時からお坊さんのお話を聞かせてもらう時間があり、
それ以外の時間は全て自由行動。

自分は毎日、日陰は寒いので
陽のあたる場所を求め、
太陽と追っかけっこするように、
お寺の中をずっと散歩してました。





























2日目の昼あたりから、空腹感が強くなってきました。
見かける草木に対し、
食える、食えないの○と✖︎をつけながらの散歩です。
(断食30時間経過)

本は読んでもOKです。
ただ、寺の中にある本は仏教関係の本のみです。
二宮金次郎の一生という本があったので読み始めました。
(集中力がなくなり読んだページは約20ページw)

ちなみに二宮金次郎さんも断食修行をここで行ったそうです。



その夜あたりから体調の変化を感じ、
頭痛が始まり、気合いで就寝。

そして、3日目の朝から吐き気もプラスし、
そのまま、朝の護摩祈祷へ。
(断食48時間経過)

宿舎から大本堂まで歩いて3分、
途中に傾斜のきつい階段があるんですが、
そこで、体に力が入らない事に気づき、
手すりを使いながら登り、
歩く速度はおばあちゃんと同じ位でした。



階段の脇には池があり、
そこには鯉が泳いでました。
そして頭の中で勝手に、
鯉達を刺身にし、
そのあとは塩焼きか煮付けにしよう
という素敵な妄想があふれました。



そんな妄想も一瞬で、
すぐに大本堂で朝護摩祈祷が始まります。


3日目は修行中一番長く感じた日でした。


4日目の朝を迎えると、
体調は少しおさまりました。
前日の夜に相当吐きましたが、、汗
(断食72時間経過)

ここにきて、
五感が敏感になっている事に気付きました。
太陽は眩しく感じ、
空気に味を感じ、
寒さも暖かさも敏感に感じるようになりました。



この時期は節分時期が近い為、
お寺の中には沢山の屋台が出ていて、
多勢の人で賑わっていました。
普段は屋台は出ていないそうです。












とても運の良い事に、
宿舎の隣がちょうどイカ焼きとおでんの屋台でした。
時間が経つほど五感が冴えてきて、
その屋台のにおいがものすごい勢いで、
鼻を攻撃してきました。
毎日顔を合わせている店のおじさんも
自分が断食修行者と知ってか知らずか、
味見していくかい?
と笑顔で声をかけてくれて、
親切にしてもらいました。

おじさん、ありがとうグッド!

もちろんこれも修行のうちでしょう。


体調がすっきりしたせいか、この日は短く感じ、
いよいよ明日の朝9:00には退堂です。

その日の夜は枕の横に荷物をきちっと整え、
まるで明日から遠足に行くかのような、
楽しみとウキウキする気持ちで一杯になり、
小学生の頃を思い出しました。

楽しみすぎて、
夜19時には就寝しました。







早く寝たせいでしょうか、
極寒とともに午前3:00起床。

ストーブもつけ忘れたせいか、
部屋にある湯のみの水はキンキンに冷えてます。

2度寝にチャレンジしましたが、
もちろん無理でした。
(断食96時間経過)


外はまっ暗ですが、少し散歩をし、
そのまま最後の護摩祈祷、
そして変わらず掃除をします。

そして、最終日の退堂直前にはおかゆが出ます。
おかゆというよりかほぼ重湯でした。
それに梅干し一つと味噌ちょっと。

言葉にあらわせないくらい
美味しかったです。
(バカリズムの女子と女子のコントの
"これおいひ~”を心の中で連呼してました。)


最後に感想文を作文用紙一枚書いてお坊さんに渡し、
挨拶して退堂しました。




寺を出た後、
一杯の重湯を食べたせいか、
数時間して体力がみるみる戻ってきました。

年末から治らなかった風邪もなおり、
なかなか取れなかった肩こりもスッキリしてました。
体の毒が抜けた感じはしっかりとわかりました。


行く直前に、ツレ達からさとりを開いて帰って来い
などと言われましたが、
さとりは全くひらけません。笑

ただ、食べ物の力の凄さとありがたさは
確実に感じることが出来ました。

間違いなく行ってよかったと思えます。


ちょっと体調のすぐれない人や、
慢性的な肩こりや腰痛、
なかなか治らない持病などにはいいかと思います。

ただ、この時期はとても寒いので、
お坊さんも言ってましたが、おすすめ出来ません。
(修行者7人中5人リタイヤ)

なので、寺に入る前の減食を忘れず、
春から夏にかけてが良いと思われます。



寺を出てから最初に食べたのは






これは過去最高に
直角
でした。


*写真は修行後にカメラで撮影したものです。



成田山新勝寺ホームページ
http://www.naritasan.or.jp/