心を置きに行く御所の建礼門の前。ふと見上げたら、空と松と門。なぜだか、ああ、平安時代みたいだなと思った。ビルも街灯もひともいなくて、昔からあったものだけが、そこに、あった。平安時代も、きっとこんな光景をだれかが見ていた気がした。いまを生きているけれど、感じる昔に心を委ねる日があってもいい。心を置いてしまえばいい。