昨日は、愛の渦みてきました。いやー、初めて見ました、こういうの。。とにかく濃かった。。で、衝撃そのまま感想書いてたら止まらなくなりました。とりあえず、夜仕様のふざけた感想なので、耐えられる方、お付き合いくださいね。ではどーぞ!!



これを見るきっかけは、恋の渦つながりですね、大根監督の作品が面白かったので、じゃぁ愛の渦もみるしかないでしょ?って。
劇団ポツドールを主宰してる三浦大輔さんが戯曲で賞をとった作品を、改めて映画化したそうです。
恋の渦にくらべてすごーくシリアスで生真面目で、エロくなかったわー。
愛の渦なのに、そこに愛はあるのか!!っていうのがテーマかしらね。最後までみたらわかりますよ。
そこに愛はあるのか、がね。
しっかし、こんなに気疲れする乱交パーティーなんて、だーれも行かないでしょ?とにかくそーゆー行為はさっさとやってちゃっちゃと終わりにしてほしいと思いましたね。
これ、たぶん、作品の中の窪塚洋介目線。店員の彼だけは、最初から最後まで服きていて、クールに欲望に素直な彼らを眺めてる。そのせいか、すっごくカッコよくみえたわ。
だってね、映画の中で他人の、それも複数の裸体を延々と見せられるわけで、始めのうちはちょっとドキドキしたのに、そのうち動物標本と同じにみえてくるもんね。
セックスしようが何しようがエロくもなんともない。
つまり、それがこの映画のねらいかなーって思いましたよ。欲を満たすためのセックスなんて、動物とおなじだよねって。
圧巻だったシーンが4組の男女がそろいもそろってセックスしてる場面の上からの俯瞰シーン。バカバカしいを通り越してある意味、神聖ですらあったわ。
たぶん監督、これを撮りたかったんじゃないかなー。とても綺麗でしたよ。赤い毛布?と白いシーツに。窓辺の青に、人間の裸体の肌の色。絵画のようでしたね。謎めいたオペラちっくなBGMとあいまって、かなりシリアスでシュールな、印象に残るシーンでした。
ここで教訓1。ひとのセックスを俯瞰するな。←なんかさー、俯瞰しちゃったら終りよ。札幌時計台と同じ。入り込んでこその世界なのだ!!
でも一方で、動物的な子孫をのこすための営みの性交を、乱交パーティに仕立て上げる、というのは、これも一つの人間の高度なアソビでもあり。性交だけを目的に避妊してまでする、それも面倒くさい人間関係込みで、っていうのは、やはり人間ならではの営みかと。
この、偶然あつまったちょっと性欲強すぎる、でもいたって普通に見える人達の人間関係のまどろっこしさをシニカルに会話劇にしたてたのが、この映画のもう一つの見どころ。
でも、とにかく初対面のぎこちなさったらありゃしなかったわ。早く誰か話そうよ、って見てる方がイライラ。ここに関西人が一人でもいたら!「まー、とりあえずのもうや!」ですよー。
教訓2。カップル成立はコミュ力と見た目勝負!!←なんだかんだいって、声かけたもん勝ち。ひとは見た目が9割りなのかい。つらいねー、世知辛いねー、寅さん。
そして最後に、このストーリーの縦軸になるのが、池松壮亮君演じるニート男子と門脇麦さんの演じる女子大生の関係。
セックスからはじまる恋は成立するか?みたいなとこが、最後の最後までドキドキの見どころです。
本来は割り切った関係を求める場所なのに、ニート男子は女子学生にほのかに気持ちをよせてしまうのね。
で、新井浩文さん演じるちょい悪フリーター男に言われる言葉が、
「好きになってんじゃねーよ!!」
男子、撃沈。。
それでも、最後の最後まで、彼女に気があって、彼女のほうも、もしかして揺れてる?って見てる方が期待してしまうわけ。だって、散々、愛のないセックス見せられたから、やっぱり愛ある物語を期待しちゃうわけなんですよ。
さてどうなる??かどうかは、見に行ってくださいな。
決め台詞、かっこよかったわー。
女「あそこにいたのは、私じゃないから!」
ニート「僕は、あれが本当の自分なんだ」
まーこれで結末みえたかな。
教訓3。ニート働け!!←いやね、こういう悶々とした時期があってね、いや、あるからこそいつかモテキの幸世くんみたいに、花開く日があるかも!!あってほしい。。です。涙。。
というわけで、大変失礼きわまりないレビューでゴメンなさいっ。。
でも、こういう欲にふりまわされちゃうわがままな人達をシニカルながらどこか愛をこめてかいてるなと。そういう映画でしたよ。
あー、でもとりあえず脱衣モノはもういいわ。次はラブコメとか見たいなー。
なんだかんだって、夢は大事よ!!
では。お付き合いありがとうございました。