京都周遊№95 東映太秦映画村 3/3

 

 

 

 

日本橋に戻ると、橋の袂に「番所」がある。

 

番所の前にお尋ね者の手配書・人相書きが貼られていた。

 

反対側には高札場がある。

 

先ほど中村芝翫さんがロケをしていたので渡れなかった日本橋を渡ります。

 

橋の上まで来るとその先が違う形になっている。

あくまでこの橋はロケ用のセットであることが分かる。

 

橋の下に白馬がいた。

 

暴れん坊将軍の白馬に乗って記念写真、一人300円とある。

 

 

白馬の脇にはポニーもいる。

ポニーは200円です。

 

日本橋付近を散策する綺麗所さんです。

 

前回、見合わせた中村屋に入って芝居見物をします。

 

      チャンバラ辻指南の前で若侍がポーズをとってくれました。

 

 

中村座の中はすでに満員状態だった。

 

 

後ろの方で見ていたが、イマイチ面白くなかったので外に出た。

 

次に向かったのが「ロケーションスタジオ」です。

 

中はスタジオになっていて、それをスタンドから見学出来るようになっている。

 

雨のシーンや

 

雪のシーン

 

セットの上には大画面があって、見学者は芝居がどのように映っているかが分かる。

 

忍者が蔵を開けるシーン

 

新選組と何故か忍者が戦うシーン

 

 

 

この程度の画像説明ではよく分からないと思うので、YouTubeをリンクします。

15分間ゆっくりとご覧あれ・・・

 

一通り映画村を見て回ったので、そろそろ帰ることにした。

 

「展示物には触ったり登ったりしないでください」と獅子が吠えています。

 

見上げんばかりのスタジオの壁の横を通り抜ける。

 

掘っ立て小屋や高札のようなセットの一部が無造作に置かれていた。

 

スタジオの白壁と黒塀の間を通って行くと、大名行列の板人形がつづいていた。

 

撮影所にしてはちょっとチャッチイです。

 

左右に東映京都スタジオの建物が並ぶ。

 

 

 

撮影資材が無造作に置かれている。

 

 

 

 

火の見櫓にセットまである。

 

 

壁には江戸の町風景が描かれている。

 

シネマショーウインドウには写真や小道具、撮影機材が展示されていた。

 

                           萬屋錦之介・大川橋蔵・松平健

 

萬屋錦之介が使っていた小道具

       宮本武蔵の大小刀・櫂・鉢巻

宮本武蔵と言えば錦之介に勝るものはない・・・海老蔵も真っ青。

私にとって錦之介は萬屋でなく中村錦之介です。

高倉健演じる佐々木小次郎との『巌流島の決斗』は迫力がありました。

 

            大川橋蔵が使っていた小道具

                銭形平次のポン筒煙草入・長火鉢・長煙管・投銭・黒房六角十手

『銭形平次』はドラマ史上最長の全888話はギネスブックで世界記録に認定されている。

舟木一夫の主題歌をバックに、華麗な十手さばきと超人的な投げ銭で下手人を追い詰める。

全話、かかさず見たような気がします。

 

松平健が使っていた小道具

     暴れん坊将軍の葵紋入印籠・紫柄葵紋入鞘大小刀・仕舞扇子

め組の居候で天下の風来坊「徳田新之助」が将軍吉宗であるはずがないという設定は、

遠山の金さんが桜吹雪を見せたり、水戸黄門が印籠をかざして恐れ入らせるという設定と共通している。

日本人の心情にどこか通じるものがあるのでしょうね。

                 

                       照明機材・撮影機・市川歌右衛門・片岡千恵蔵

 

照明機材・撮影機

アークライト・ソーラースポットライト・ミッチェルNC型撮影機

 

市川歌右衛門が使用した小道具

旗本退屈男の白柄蝋色鞘平安城相模守の大小刀・深編笠・富士蒔絵印籠・仕舞扇子

早乙女主水之介のセリフ『禄は低けれど直参旗本、天下御免の向こう傷』の決まり文句に

「諸羽流青眼崩し(もろはりゅう せいがん くずし)」で悪人をバッタバッタと退治する。

映画館で思わず拍手を送ったものでした。

 

片岡千恵蔵が使用していた小道具

大石内蔵助の黒柄呂鞘大小刀・陣太鼓い火事兜・軍配

片岡千恵蔵の大石内蔵助は残念ながらあまり印象に残っていません。

むしろ月形龍之介演じる吉良上野介の方が印象が強いのです。

そんな訳で、私にとって大石内蔵助は大河ドラマ『赤穂浪士』の「長谷川一夫」です。

 

千両箱を積んだ荷車

 

酒粕汁屋台と天麩羅屋台

江戸時代の天麩羅・そば・鮨はファーストフードでした。

 

 

                そば屋の屋台

 

水戸黄門のセリフが書かれた団扇

 

                水戸黄門と助さん・格さん・うっかり八兵衛の顔出し看板

 

六地蔵のセット

 

東映時代劇映画を彩ったスターの似顔絵

松方弘樹・山城新伍・鶴田浩二・近衛十四郎・里見浩太朗・北大路欣也・大川橋蔵・

・中村錦之介桜町弘子・花園ひろみ・大川恵子・丘さとみ、と続いています。

 

後の方には、大河内傅次郎・市川右太衛門・大友柳太朗・月形龍之介・東千代之介花柳小菊・千原しのぶ・喜多川千鶴・美空ひばり・田代百合子と続いています。

 

防火用水桶

 

旅籠のセット

 

廻船問屋のセット

 

萬屋錦之介演じる『子連れ狼』の「拝一刀」と、子役の西川 和孝演じる「大五郎」

 

橋幸夫が歌う主題歌「♪小高い丘の城跡のくずれかけてた東屋でその子は父を待っていた。この日の朝には帰るはずの父であった。それが三ッ目の朝となり四ッ目の夜が来て、五ッ目の朝が雨だった」 しとしとぴっちゃん・しとぴっちゃん・ しとぴっちゃん  哀しく冷たい 雨すだれおさない心を 凍てつかせ帰らぬ 父を待っている  ちゃんの仕事は 刺客ぞな  しとしとぴっちゃん・しとぴっちゃん… 涙かくして 人を斬る帰りゃあいいが 帰りゃんときゃあ  この子も雨ン中 骨になる  この子も雨ン中 骨になる…あゝ五郎まだみっつ」の歌詞の方が印象が強く、ストーリーはあまり記憶にない。

 

子連れ狼の先に出口が見えてきた。

 

通路の両側には映画のポスターがずらり・・・

 

 

 

出口にも忍者が立っている。

 

上からも忍者が今にも飛び降りてきそうです。

 

やっと出口に来ました。

撮影所前駅から来ると、こちらが入口です。

 

映画村からすぐのところに平成28年に開業した京福電鉄北野線の新しい「撮影所前」駅がある。

 

ここから嵐電に乗って車折神社に向かう。

 

次回は次の土曜日 「車折神社・徳林寺・雲華院門跡・長慶天皇陵」へつづく