「Reliance Retail社を騙った詐欺レターらしきものがメールで届いた。何か知らないか」
という主旨の連絡が入った。
あるよね~あるある~フィッシング詐欺~。
問題のレターを見せてもらってみる。
んぬ?
詐欺メールにしてはかなりガチ感があるし
日本人たちの本名も住所もばっちり入っている。
よし。
てくてく、読み込んでみる!
ふむふむ ふむふむ
ふむふむ うん!!
てくてく自己紹介
経理、財務、税務、株式とか関連の能力値:
9歳レベル
Creditorsって何?
⇒債権者。
債権者ってなに
ニュースを調べてみる。
ふむふむ。Reliance Retailは、減資を宣言したと。
減資ってなに
という疑問をまんまぶつけた人はもれなく驚きのうめき声をもらしたうえで非常にやさしい目になったのでみなさんもさぞ呆れておられることかとは存じますが、えっこの広い宇宙には私くらいの人がほかにおるかもしれんやんお願いいると言って?
いると信じて、私レベルでもわかる経緯説明を、えらいひとの監修を受けながら書いてみることにしました。
Reliance Retailの株は、Reliance Industries Limitedが99.93パーセントを持っています。大株主?親会社?(この期に及んで半疑問形)
残りの0.07%(786万株)は、ほかの株主たちが持ってます。少数派株主。
大株主は、少数派株主を排除したくなったっぽい。なんでかしらんけど。
それで、大株主が、まあ大株主の意向ってReliance Retailの意向だから、Reliance Retailが、
「減資」を宣言しました。
少数派株主の株を、もう買い取ってしまいたい、みたいな。そのお金は資本金から出す⇒資本金が減る⇒減資。
でも、その、減資とかいうやつをやるにあたっては、
株主と債権者への通知を行わねばならんそうです。
だって、株主は、「そんな安い査定額で株もってかれんの?やだ!ふざ!」と言うかもしれない。
そして債権者は、って普通はそれって銀行とか金融機関らしいんですが、とにかくお金貸してる側からすると、それによって会社の価値が下がるような場合は、減資とやらに賛成できないこともある。
だから、株主や債権者から異論が出ないかどうか?が調べられる、という手続きなのだそうです。
で、それがなんやねん
レターを受け取った日本人の個人のみなさま
Reliance Retailの株を買った記憶もなければ
銀行みたいにお金を貸しつけた覚えもないわけです。
うーん。
あっ。
てくてくひらめいたかも。
Reliance Retailといえば、ジオマートとか、あと
ミルクバスケット
グルガオン組はけっこう使ってますよね、ミルクバスケットのアプリ。
あれね、リライアンス系列。
そこでミルクバスケットも検索ワードに入れてググッてみると
あ、インドの人もレター受け取ってる。どうも同じ日に。
そして同じ推論をしてる人がいる。つまり、
ミルクバスケットのWalletにおかね入れてる
⇒リライアンスにおかねあずけてるひと扱い
⇒債権者!
こ、これじゃね?これじゃね??
そこで、8月10日、あるいはその前ごろの時点の、ミルクバスケットのWallet残高を確認してもらったところ
レターで Your name is entered as an unsecured creditor for Rs.〇〇 と書いてあるところの金額と
ざっくり一致しているっぽいことが判明。もしかしてビンゴかコレ。
レターを受け取った、他のみなさんはどうですか?
もしそうなら
詐欺メール?⇒いやたぶん本物。
お金払えっていうレター?⇒違う。単に、減資しますよっていう報告が、実際にはほとんど全然無関係なWallet利用者にも、しゃーなし送られてきただけ。
Walletの金額が減るの?⇒減らないはず。
対処する必要は?⇒減資に異議がなければ、何もしなくてOK。
ということになるのかな?おしえて(by 9歳)