デリーにおける車両規制について。
「ディーゼル車はダメってホント?」
「うちの車をデリーで走らせても罰金2万ルピーを食らう危険はないのかどうか、どうやったらわかる?」
「ソースはどこにあるの?」
「実際にもうグルガオンとデリーを行き来しちゃってるんだけど……それは大丈夫ってこと?」
との相談を受けました。
調べてみたら
今回(いつもか?)、規制の出方がわかりづらっ
こりゃあ、混乱するのも当たり前だ!
と思い、ちと、まとめてみました。
事実誤認がありましたら、ご指摘いただければ幸いです!
(結論だけ言うと、BS-3カテゴリのガソリン車とBS-4カテゴリのディーゼル車(四輪)がデリーで今現在は走っちゃダメよんになってるぽいです。11/13まで。それ以降はまた発出されるはず)
Q. ソースはどこにあるの?
混乱した最大の理由は
11/6に
「ステージ4規制は撤回する。ステージ3を続行する」
というのが出たせいかと思います。
発出元はCAQMで
ここにPDFがあります。
しかしここには車両規制について具体的に書かれていません。
「ステージ3の規制ってなんや?
まあそれはいい、とにかく、ステージ4?とかいうのが撤廃されたってことよね?
え?自由到来?だよね?」
とか思ってしまいますよね。
しかし、このステージ3の規制というのがクセモノ。
ステージ3の規制の内容を確認するには、2022年8月発出の
「REVISED GRADED RESPONSE ACTION PLAN (GRAP) FOR NCR」
まで遡る必要があります。
これ。この中に
(Stage lll)
State Governments in NCR/ GNCTD may impose restrictions on BS lll petrol and BS lV diesel LMVs (4 wheelers)
と記載があります。
mayとは?CAQMは委員会だから政府じゃないということ?デリーとかそれぞれの地方政府本体側に判断を投げますってこと?
と疑問はつきませんが、とにかくそれを受けて翌日11/7にデリー政府側が記者会見を行い規制が具体的な確定事項に。
11/7夜(エコノミックタイムズ)
11/7夜(ヒンドゥスタンタイムズ)
11/10夕刻(ヒンドゥスタンタイムズ・オート)
・BS-3のガソリン車とBS-4のディーゼル車がダメよん、四輪な
・罰金は2万ルピーだよ
と報道は一致。
で、命令書の本体はどこや~
と探しましたが、名物「政府サイトに出てない」。(忘れた頃にそっと載ることも)
でも、こんなのありました。
दिल्ली में पेट्रोल की बीएस-3 और डीजल की बीएस-4 कैटिगरी की गाड़ियों के परिचालन पर पाबंदी जारी रहेगी। नियम तोड़ने वालों का 20 हजार रुपये का चालान कटेगा। गाड़ी भी जब्त हो सकती है। ट्रांसपोर्ट विभाग ने जारी किया आदेश। @NBTDilli pic.twitter.com/KFhUuYTgaF
— Prashant Soni (@PrashantSoniNBT) 2022年11月7日
報道の方が、記者会見資料をTwitterに流してくれることは、よくあります。
今回のこれも、ツイ主は報道の方のようですし、たぶんその類(つまり本物)かな、と思います。「BS-3のガソリン車とBS-4のディーゼル車がダメ」とする報道内容とも一致していますね。
Q. ディーゼル車はダメってホント?
前述の通り、BS-3のガソリン車とBS-4のディーゼル車がダメということかなーと。
Q. BS-3とかBS-4とか何?自分の車が規制対象かどうか、どう調べるの?
車両登録証RCに書いてあるケースもありますが、書いてないケースもあるので、他の方法を探してみました。
このアプリから
RC detailsを選んでナンバープレートの英数字を入れ、Other Informationを開くと
Bharat StageというのがBSです。
この車はBS-4のガソリン(petrol)車であることがわかります。規制対象外ということになりますね。
今現在は。
Q. 実際にもう何度も走らせちゃってるんだけどつかまってない。実際、取り締まりはしてないのかな?
これまでのところ、日本人が乗車している車が、止められて「ダメじゃんこれ」となって罰金を食らったケースは
あります……
ただし、止められる率は、今のところかなり低いようです。
Q. で、みんなどうしてるの?
私はファミリーカーの代車が該当しそうだったので
車リース会社に相談したら
代車の代車が用意されました。
「そのままいく。止められた場合の罰金は車リース会社がもつ」
ということで決着した人もいます。
個人ユーザとしては、「罰金支払いの責任の所在を明らかにしておく」という対処がよいのかな、と感じました。
※規制破りのペナルティが今後も罰金のみである場合の話
※11/13以降の動きにも要注目