小林賢太郎演劇作品(KKP)
「ロールシャッハ」を見てきました。
初演の方が断然面白かったですね。
「オーバーホールする」って話だったので
どれだけ変わるのかと思ったらほとんど変化がない。
しかもロールシャッハの持っていた、
荒削りだからこそ光るメッセージや登場人物の葛藤が
脚本の改稿によって、綺麗になりすぎていて、
何も心に残らない作品になっていました。
作品としての流れは滑らかになってるかもしれませんが、
良さがゼロになっていて、退屈な2時間。
初演のときの満足度が100なら、再演は15くらい。
久ヶ沢さんのキャラだけが輝くといういつものKKP。
これに6、7千円近く払うのなら、
もっと良い演劇作品は世の中に沢山あるし、
もっと小劇団にお金を落とすべきでしょう。
100%マンのしつこいくらいのターンが、
ごっそりカットされていて残念。
あと、オレンヂ君がドラム缶に乗るところが一番面白かったのに。
(近くで見たら足にテーピングがしてあって、痛めたのかな?)
前回も物語の本質よりも、曲芸の1回性・アドリブ感が
面白いと感じていたわけで。
それが、「物語だけ」のロールシャッハになったことで
物足りなさというか、脚本の弱さが一気に露わになったように思います。
つまるところ、KKPは何を表現したいのかが全く分からない。
短編1本を長編1本に引き伸ばしただけの薄い作品になってしまっているし、
人物がまるで描けていないので、単なるパズルを見せられているかのようでした。
KKPのチケットが取りやすいのも、観客がKKP自体に感じている物足りなさを
反映しているように思えてなりません。
もっとレベルの高い作品が見たい。
荒削りでも新しい作品が見たい。
KKP第9回公演がどうなるのか。正念場だと思います。
イキウメの公演を見てきました。
今回は演出が外部からの招聘ということで、
どんな雰囲気になるのかという期待もあり。
パブリックシアターは行ったことあったものの、
トラムは初めてでした。観やすいですね。
前の席との幅が狭いのでキッキング防止の板が
足元に作られていたのが印象的でした。
さて、
前作「太陽」がなかなか良かったので、
同じようなSF設定のお芝居を見たかったのですが、
ほとんどその要素は出てきませんでした。
家族とその周辺の群像劇という作品で、
あまりにメッセージをセリフにストレートに盛り込むので、
説明っぽく聞こえてしまいました。
小説として読むのにはちょうど良い奥行きの物語で、
舞台の中で見るのにはちょっと薄いかなという感じ。
SFという非現実の設定の中から、
日常のリアルを引き出すという手法が好きなのですが、
今回のSF(非日常)の基礎となる叔父の行動があまりに厚みに欠け、
「変」さがあまり立ち上がってこないため、
作品の説明っぽさが目に付いてしまうようです。
兄の友達を刺した「河原の少年」は防衛的に刺したわけで、
殺したいという衝動には駆られていないはずですし、
神託して行動に移したというわけでもないように見えました。
「河原の少年」が狂信的に叔父を信頼するまでの描写がないため、
人を刺すという「異常な行動」に至るまでのプロセスが伝わらず
単なるイベントにとどまっています。
この描写の薄さが、叔父の「罪」である
「少年を狂信させたこと」の結びつきを致命的に弱くしています。
なので、舞台上で叔父がこれほどまでに「責められる」理由が
私には理解ができませんでした。
ここでフォーカスされるべきは、叔父よりも「河原の少年」ではないかと思いました。
全体的に掘り下げが浅いことが、この舞台の中途半端さの原因だと思います。
前川さんの言葉は好きなので、「小説として観る」分にはそれなりに
満足感はあるのですが、それくらいにとどまってしまいました。
図書館的人生のベスト版が今年あるということで、
これは見たいですね。ミッションのもやもや感を是非晴らしたいです。
今回は演出が外部からの招聘ということで、
どんな雰囲気になるのかという期待もあり。
パブリックシアターは行ったことあったものの、
トラムは初めてでした。観やすいですね。
前の席との幅が狭いのでキッキング防止の板が
足元に作られていたのが印象的でした。
さて、
前作「太陽」がなかなか良かったので、
同じようなSF設定のお芝居を見たかったのですが、
ほとんどその要素は出てきませんでした。
家族とその周辺の群像劇という作品で、
あまりにメッセージをセリフにストレートに盛り込むので、
説明っぽく聞こえてしまいました。
小説として読むのにはちょうど良い奥行きの物語で、
舞台の中で見るのにはちょっと薄いかなという感じ。
SFという非現実の設定の中から、
日常のリアルを引き出すという手法が好きなのですが、
今回のSF(非日常)の基礎となる叔父の行動があまりに厚みに欠け、
「変」さがあまり立ち上がってこないため、
作品の説明っぽさが目に付いてしまうようです。
兄の友達を刺した「河原の少年」は防衛的に刺したわけで、
殺したいという衝動には駆られていないはずですし、
神託して行動に移したというわけでもないように見えました。
「河原の少年」が狂信的に叔父を信頼するまでの描写がないため、
人を刺すという「異常な行動」に至るまでのプロセスが伝わらず
単なるイベントにとどまっています。
この描写の薄さが、叔父の「罪」である
「少年を狂信させたこと」の結びつきを致命的に弱くしています。
なので、舞台上で叔父がこれほどまでに「責められる」理由が
私には理解ができませんでした。
ここでフォーカスされるべきは、叔父よりも「河原の少年」ではないかと思いました。
全体的に掘り下げが浅いことが、この舞台の中途半端さの原因だと思います。
前川さんの言葉は好きなので、「小説として観る」分にはそれなりに
満足感はあるのですが、それくらいにとどまってしまいました。
図書館的人生のベスト版が今年あるということで、
これは見たいですね。ミッションのもやもや感を是非晴らしたいです。
海外公演の前哨戦、ポツネン「P」横浜公演に行ってきました。
海外へ目を向けた公演なのと、短いよという話を聞いていたので、
あまり肩に力を入れることなく、リラックスして舞台へ。
10年以上ラーメンズ関連の舞台を見ているので、新鮮さは飽和状態ですが、
しかし毎回舞台へ行くとドキドキしますし、チケット取れるとガッツポーズしますね。
さて、いつものシンプルな舞台。
でも、仕掛けがたくさん入っていそうな舞台。
白1色の壁。
その壁には木枠がいくつか付けられている。
左手に扉。中央に四角い切れ目。(近くだったから分かったのかもしれない)
床にも木枠が2つ。
毎回、舞台をじっくり見つめて、スタートを待ちます。
音楽が流れて、静かに暗転。
ポツネン氏登場。男前。
ピエロを彷彿とさせるメイクは影をひそめ、
ナチュラルなポツネン氏。小宮山に近い。
マイムをメインとした導入コント。
オチらしきオチがないところがフランスを意識しているのかしら。
不条理とオシャレをミックスした作品が多かった様に感じました。
ハンドマイムをしなかったのは意外。
あれこそ、言語を超えた笑いのツールだと思うのに。
全身を使った映像リンク作品は、既視感があって
目の肥えた人には通じないように思いました。
やっぱり舞台芸術を見尽くしている人が見ると思うので、
映像リンク作品は辛めの感想でした。
コント「マンガさん」は、フランス人好きそう。
やっぱりマンガというフォーマットは伝わりやすいですね。
公演3日目なので、テンポが少し悪かったのが気になりましたが
おおむね良くまとまった作品に仕上がっていて、
伏線回収もあって、この作品が小林さんらしさが出ていたのではないでしょうか。
特に着地するシーンは、素晴らしかったですね。
右足を曲げて、左足を伸ばすあの着地ポーズの典型を
さらに面白く見せるにはどうするか考えて更に大げさにしてあって
小林氏の観察眼と感覚はすごいなと思いました。
60分のコンパクトにまとまった舞台で、
緊張感と集中力が持続する価値ある空間だったと思います。
カーテンコール後のトークに心を打たれましたね。
真面目に誠実に表現者としての考えを述べていて、
職人として笑いを作り上げていく小林さんの人となりが垣間見れました。
海外へ目を向けた公演なのと、短いよという話を聞いていたので、
あまり肩に力を入れることなく、リラックスして舞台へ。
10年以上ラーメンズ関連の舞台を見ているので、新鮮さは飽和状態ですが、
しかし毎回舞台へ行くとドキドキしますし、チケット取れるとガッツポーズしますね。
さて、いつものシンプルな舞台。
でも、仕掛けがたくさん入っていそうな舞台。
白1色の壁。
その壁には木枠がいくつか付けられている。
左手に扉。中央に四角い切れ目。(近くだったから分かったのかもしれない)
床にも木枠が2つ。
毎回、舞台をじっくり見つめて、スタートを待ちます。
音楽が流れて、静かに暗転。
ポツネン氏登場。男前。
ピエロを彷彿とさせるメイクは影をひそめ、
ナチュラルなポツネン氏。小宮山に近い。
マイムをメインとした導入コント。
オチらしきオチがないところがフランスを意識しているのかしら。
不条理とオシャレをミックスした作品が多かった様に感じました。
ハンドマイムをしなかったのは意外。
あれこそ、言語を超えた笑いのツールだと思うのに。
全身を使った映像リンク作品は、既視感があって
目の肥えた人には通じないように思いました。
やっぱり舞台芸術を見尽くしている人が見ると思うので、
映像リンク作品は辛めの感想でした。
コント「マンガさん」は、フランス人好きそう。
やっぱりマンガというフォーマットは伝わりやすいですね。
公演3日目なので、テンポが少し悪かったのが気になりましたが
おおむね良くまとまった作品に仕上がっていて、
伏線回収もあって、この作品が小林さんらしさが出ていたのではないでしょうか。
特に着地するシーンは、素晴らしかったですね。
右足を曲げて、左足を伸ばすあの着地ポーズの典型を
さらに面白く見せるにはどうするか考えて更に大げさにしてあって
小林氏の観察眼と感覚はすごいなと思いました。
60分のコンパクトにまとまった舞台で、
緊張感と集中力が持続する価値ある空間だったと思います。
カーテンコール後のトークに心を打たれましたね。
真面目に誠実に表現者としての考えを述べていて、
職人として笑いを作り上げていく小林さんの人となりが垣間見れました。
