映画「コットンテール」 | てこの気まぐれ雑記帳

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グータラ婆が気ままに、日々の出来事や思ったこと、感じたことを、適当に書き綴っています。なんでも有りの備忘録的雑記帳です。

5日(火)5/8℃。曇のち雨くもり 雨   〔啓蟄〕

寒い~🥶

 

今日は9時から17時まで、マンションの電気設備精密点検があり、その影響で10時から15時まで停電&断水となる。

さて、どうするかうーん

天気が良ければ美術館にでも出掛けるところだが、生憎の悪天候・真冬並みの寒さ予報だ。

で、公共交通機関使用せず行かれる「映画にしよう!」

 

予備知識全くなしの「コットンテール」を観にMOVIX川口へ映画

リリー・フランキー演じる妻を亡くした男の家族再生を描いた日英合作映画。

兼三郎は妻・明子の葬式でしばらく疎遠となっていた一人息子の慧(トシ)とその妻さつき、孫のエミに久しぶりに会う。酒に酔い、だらしない態度をとる喪主の兼三郎に、トシは苛立ちつつも気に掛けていた。開封された明子の遺言状には、明子が子どもの頃に好きだった「ピーター・ラビット」の発祥地であり、夫婦で行きたいと思っていたイギリスのウィンダミア湖に散骨して欲しいという内容が描かれていた。兼三郎とトシ一家は、明子の願いをかなえるため、イギリス北部の湖水地方にあるウィンダミア湖へ旅立つ。(映画.com「解説」一部抜粋)

 

 

 

朴訥とした柔和な雰囲気の作家・大島兼三郎(リリー・フランキー/工藤孝男)だが、妻・明子(木村多江/恒松祐里)に言わせると「いつも自分だけの世界にいる」男。

頑固で不器用で自分勝手で独りよがり、人に頼ることが出来ないが、寂しがり屋でもある。

 

そんな夫を愛し、「自分のことより家族の幸せが一番大事」という明子が認知症になったうえ、さらに難病に侵された。

兼三郎は一人息子の慧(トシ)(錦戸亮)にも頼らず、独りで懸命に介護したのだが、明子は苦しんだ末に亡くなってしまった。

 

 

幼い時から父は「自分だけの世界」に居て、構ってもらえなかったトシ。でも彼は「父の世界に入れてもらいたかった」のよ。

母の看病さえも父は「自分だけの世界」で頑張って、息子の手助けを拒んできた。

まぁ、変わり果てた妻の姿を、たとえ息子でも、いや息子だから余計に、見せたくなかった気持ちは分からんでもない。

 

葬儀の後で、住職から渡された明子の遺言状。

そこには、イギリス北部にあるピーター・ラビット発祥の地、ウィンダミア湖に散骨して欲しいとあった。

 

明子の希望を叶えるため、兼三郎は独りで行くとしたが、トシは妻・さつき(高梨臨)と娘・エミも一緒にイギリスへ行こうと提案、兼三郎も受け入れて、家族4人で旅立った。

 

イギリスに着いても、兼三郎の行動は自由気まま。

そんな父に振り回され、時に衝突し、時に溜息つきながら、なんとか付き合うトシ。

彼を慰め助けるさつきは、義父をフォローしつつ、親子でもっと話し合ったらどうかと言うのだが。

 

そんなさつきでさえ怒る出来事があり、とうとう兼三郎は独りでウィンダミア湖に向けて出かけて行ってしまった。

しかも電車を乗り間違え、あげくの果てに駅に駐輪してあった自転車を盗んで湖を目指すも、地図もなく道に迷って、辿り着いた牧場でとうとう口にした「助けてください」の言葉。

牧場主も1年前に妻を亡くしたばかりで、娘の存在が生きるよすがになったと話す。

この父娘がとっても優しくて親切。兼三郎にとっても心強く有難い2人だ。

 

 

 

牧場主に言われて、初めてトシに連略した兼三郎。

父娘にウィンダミア湖にまで送ってもらい、トシ一家と合流。

今度こそ家族で、明子の残した1枚の写真を手掛かりに、散骨場所を探すことになるが、どうやら写真は近くではあるが別の湖らしいとのこと。

 

相変わらず勝手に動く兼三郎に翻弄されながらも家族の珍道中は続き、ようやく写真と同じ場所を見つけることが出来た。

 

 

静かな湖に、親子2人で、兼三郎が常に手を放すことなく持ってきた明子の遺灰を撒くシーン。

美しく雄大な風景と、兼三郎がそれを見ながら後生大事に抱えてきた明子の遺灰の入っていたバッグを降ろすシーン。

その足元の草むらにラビットがいたと追いかける、エミとさつきの声…やがてトシと兼三郎も加わって…あの世から見守ってきた明子も、ようやく安心したんじゃないかなぁ。心温まるラストだった。

 

でもね、気になったことがいくつか――

兼三郎がしきりに煙草を吸うんだけど、日本でもイギリスでも。

届けしないで散骨できるのかしら?

たった1枚の古い写真で見つけられちゃうかなぁ。

自転車盗んじゃダメでしょう。

父子の断絶は何が原因だったのかの証明がない。

かなり多い日数を休んだはずのトシ、仕事は大丈夫だったのか? さつきが仕事関係の電話しているところが一瞬あったけれど。

…2時間を切る長さなので、もう少し詳細に丁寧に描いても良かったんじゃないかと思った。

 

「第18回ローマ国際映画祭最優秀初長編作品賞」受賞。

 

監督=パトリック・ディキンソン

日英合作ロードムービー

 

 

 

ランチはフードコートで

映画終了は11時半。

帰るまでの時間がたっぷりあるので、ゆっくり食べられる店が良かったんだけど、「このところの食べ過ぎでヤバイことになっているから」と、フードコートで簡単にえー

私「がブリチキン」の親子丼(ご飯少なめ)、夫「丸亀製麵」のかけうどん+野菜かき揚げ。

玉子タップリは御法度なんだけど、大好き親子丼が美味しいんでね😋 ただ、味噌汁があればもっといいんだけど、飲み物がフードコートの水じゃぁちょっと寂しい。

 

食事が終わってもまだ12時強。

「メレンゲ」に席を移して、読書タイムにした。アイスティー(夫)とホットコーヒー(妻)。

 

1時間半で、腰が痛くなったと音を上げた夫。

仕方ない、雨が降る中ゆっくり歩いて帰り、途中近くのSCで時間潰ししようということに🚶‍♂️🚶‍♀️

 

川口西公園の安行桜が満開だった。空の色が残念至極桜

 

15時40分に帰宅してからのてんやわんやについては、前記事「緊急事態発生」をご覧ください(;´Д`A ```

 

ではでは、明日が穏やかな良い日でありますようにバイバイ