「潜入弁護人~CLASS of LIES」 | てこの気まぐれ雑記帳

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今年(2022年)最初に見終えた韓国ドラマは、1月12日(木)の「潜入弁護人~CLASS of LIES(原題「ミスター期間制」)」(OCN、2019年7月、全16話=BS12全20話)テレビ

韓国有数の弁護士事務所に勤めるキ・ムヒョクは、勝つためなら何でもするエース弁護士。ところが、彼が担当した女子高校生刺殺事件の裁判で思いがけない不祥事が発生。その責任を負わされたムヒョクは、身に覚えのない濡れ衣を着せられ、事務所を解雇された上に弁護士資格まで剥奪される。このままでは終われない。自分を陥れた陰謀と謎のまま終わった事件の真相を暴くために、ムヒョクは身分を偽り臨時教師キ・ガンジェへと変身。事件のあった名門校で型破りな潜入捜査を開始する。だがそこは、一部の生徒たちが王者のように振る舞う特別な世界だった。果たして彼は事件の裏の深い闇を解明し、真犯人を捕えることができるのか?(BS12「番組概要」)

 

*私のドラマ視聴記事は評論ではなく、備忘録としての感想文。完璧ネタバレですm(__)m

 

 

 

 

チョンミョン高校の女子生徒チョン・スア=パク・ユソン(チョン・ダウン=元2EYES)が刺され、容疑者として同級生のキム・ハンス(チャン・ドンジュ)が捕まった。

担当となったソンハ弁護士事務所のエース弁護士キ・ムヒョク(ユン・ギュンサン)は、イ・ドジン(ユ・ソンジュ)事務所代表の指示通り、ハンスに罪を認めさせて減刑を勝ち取ろうとするが、ハンスは頑固に無罪を主張、担当検事のチャ・ヒョンジョン(チェ・ユファ)ソウル中央地検検事も審議不十分と疑問を。

 

裁判が始まる前に、弁護士と検察が示し合って、自分たちの都合よく量刑を決め、そのシナリオに沿って裁判が進むなんて、変でしょ? 

少なくとも、警察・検察・裁判官は、被害者・被疑者双方の話に、十二分に耳を傾ける常識と正義感のある人であってほしいわ。

ムヒョクが高校の闇サイトから発見した写真で、優等生スアには裏の顔があり、犯人はハンスではないのではないかと弁護した途端、ハンスは「自分が殺した(スアは意識不明のまま死んだので、殺人事件に)!」と暴れ出した…なに?

 

無罪主張から一転、なぜ自ら罪を認めたのか?

ムヒョクにも、「スアは‟抜け出したい”と言っていた」と言ったきり固く口を閉ざしてしまったハンス。

ある日、同級生が面会に来た後、仮病を使って拘置所を抜け出し自殺を図ったハンス。

ハンスの自殺未遂事件は、担当弁護士ムヒョクに避難の矢が浴びせられ、ムヒョクは事務所を馘になったばかりか、弁護士資格まで剥奪されてしまった。

 

何もかもなくしたムヒョク……この事件の裏には、何か大きな陰謀があるのではないか?

自分を陥れたことへの復讐もあって真相を探るため、キ・ガンジュ(ユン・ギュンサン)と名前も身分も偽り、チョンミョン高校に期間限定の教師として潜入、捜査を開始した。

チョンミョン高校は、坊ちゃん・嬢ちゃんしか通えないような有名な私立高校なんだけど、まぁ、学校運営も生徒たちも酷過ぎて、まともな人間はこんな学校には行かないだろうに、なんで普通の家の子ばかりか貧しい家の子たちもいるのかなぁ。案の定、虐めの対象になるのに。

 

4人衆と呼ばれる特別な生徒――

❖ユ・ボムジン(ジュン=U‐KISS)頭脳明晰、イケメンでリーダーシップもある。それでも次期大統領候補の父ユ・ヤンギ(キム・ミンサン)は不満で、息子に対して厳しく冷たい。

❖イ・ギフン(チェ・ギュジン)=優秀だけどボムジンには劣等感を持っている。ソンハ弁護士事務所代表ドジンの息子で、困った事態になると父に助けを求める甘ちゃんでもある。写真が趣味。

❖ハン・テラ(ハン・ソウン)=学校のVIP。ピアノが上手でボランティア活動にも精を出すお嬢様。予備校の校長である母ウ・ウネ(ソ・ジヨン)の縛りが強くて自由じゃない。

❖ナ・イエリ(キム・ミョンジ)=芸能人になることが夢。4人衆の1人だけど、ちょっと肩身が狭いかな? 高校の事務長イ・テソク(チョン・ソクホ)が芸能企画社を経営していて、もうすぐデビューできることに。

4人衆のパシリをやらされているのが、アン・ビョンホ(ビョンホン=元TEENTOP)。成績優秀なんだけど貧しいため、アルバイトしている。

ビョンホの前のパシリはソン・ジュンジェ(シン・ジェフィ)。やはり貧しくて借金取りに追われる身。そこで時々、4人衆に頼んで校舎屋上で賭博・金貸しのイベントを開いたりする。

4人衆から一線を引いた立ち位置にいて、常識をわきまえた行動をするソ・ユナ(クォン・ソヒョン=元4minute)放送部部長は、後ほどムヒョクにとって頼もしい味方になる。

キム・ハンスは養護施設出身で、4人衆はじめ生徒たちから蔑まれているが、言いなりにはならない芯の強さを持っていた。

スアはハンスと同じ施設で育ったパク・ユソン(チェ・ユリ)。養子に行って名前が変わり、施設出身を隠すためハンスを知らないふりをしている。

大学進学、それも有名大学に入学することが生きていく絶対条件みたいな韓国の事情が、こんな物語を作り出すのかも^^;

成績表(と言っていいのかな?)を良くするために、いろんな賞を作って受賞者としたり、ボランティアや寄付で点を稼がせたり……そんなことして入学しても、ついていけなくて困るんじゃないかと思うけど、これまでの生徒たちはどうだったんだろう。

  

自分勝手で欲深な理事たちによる歪な学校運営と、彼らの子女である特別待遇の生徒たちと下僕扱いの他の生徒たち。

探れば探るほどドロドロの深い闇が……ムヒョクはハンスを無罪にし、自らの汚名を挽回できるのか!

 

ムヒョク、つまりガンジェを助けるのは、同級生で相棒のハッカーのパク・ウォンソク(イ・スンウォン)と、体育教師で2年3組担任のハ・ソヒョン(クム・セロワ)。

ハ先生は学校の闇について何の疑問も持っていなかったが、正義感が強くて生徒大好き。ハンスを助けたい一心でガンジェに協力する。ハ先生の想いを汲んで、ユナ放送部長も。

もう1人、スア殺人事件以来大きな事件から遠ざけられ、冷遇されているチャ検事だ。スア事件に疑問を抱いてから秘かに調べていたが、ムヒョクの捜査を知って手を組むことに。

想像していた真犯人、でも一方でそうじゃないことを願っていた。父と子の確執は胸が締め付けられるようで、可哀想でたまらない。

ハンスの、自分の命に代えてもスアの名誉を守ろうとする、強くてピュアな愛に打たれた。ハンスの無罪が立証できて、本当に良かった。

ドラマとしても面白く、生徒たちがイケメン揃いで目を楽しませてくれた^^

尻上がりに視聴率がアップして、OCNの歴代最高視聴率を記録したらしい。