「ハンムラビ法廷~初恋はツンデレ判事!?~」 | てこの気まぐれ雑記帳

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4月25日、韓国ドラマ「ハンムラビ法廷~初恋はツンデレ判事!?~」(JTBC、18年5~7月、全16話=日本全20話)を、またまた前作(「不滅の恋人」)を見終ってから3日での視聴終了テレビ

ソウル中央地方裁判所のエリート判事バルンは、通勤中の地下鉄で痴漢に立ち向かう勇敢な女性に出会う。彼女はなんと、高校時代の初恋相手チャオルムだった。晴れて判事となったチャオルムが偶然にもバルンと同じ民事44部に配属されたことで、ハン部長判事の下で同僚として働くことになる。ところが、原理原則を最優先する個人主義のバルンに対し、チャオルムはどんな裁判でも原告や被告人に感情移入してしまう熱血型で、2人はぶつかり合うこともしばしば。それでも何かとチャオルムのことが気になって、つい手助けしてしまうバルン。果たしてバルンの12年に及ぶ‟恋の判決”はいかに――?(BS11「番組紹介」)

 

 

 

法廷ドラマ、裁判ドラマ‥というと、刑事・検事・裁判官が活躍する大きな事件を扱うものがほとんどだと思うが、この作品はソウル中央地方裁判所の民事で働く判事たちが主役だ。

裁判に掛けられるテーマは、我々にとっても身近な話題。

面白く、判事たちがどのように考え判断するのか、興味津々で見た。

 

現実主義のハン・セサン(ソン・ドンイル)部長判事が率いる民事44部には、2人の判事がいる。

原理原則主義のイム・バルン(エル=INFINITE)は、裁判所期待の超エリート。とにかく公平であるべきとくそ真面目な彼は、表情も押し殺し、法律書の中に答えを見つけようとする。

彼の悩みは、困っている人に超優し過ぎる父と、その父を尊敬し愛している母の存在。保証人になっては裏切られる父の借金返済に、バルンは働けど働けど家賃も払えないほどに貧しいのだ。有名一流弁護士事務所からの誘いに心が揺れることも……。

 

そんな44部に入って来た新人パク・チャオルム(コ・アラ=Ara)は、理想主義の熱血判事。正義感が強く弱者に対する感情移入も激しくて、周囲に波風を立ててしまう。

彼女はバルンが12年以上も想い続けてきた初恋の人だった。大金持ちのお嬢さんで音楽の世界に進んだはずなのに、なぜ? 父が破産した揚句に自殺、ショックを受けた母は記憶をなくして施設に入院中、市場で働く祖母と暮らしているチャオルムだった。

全く性格の違う3人が、民事44部で扱う事件は――

医療ミス、過重労働や不当解雇など労働問題、セクハラやDV、親権に生前贈与など家族の問題、青少年の接着剤中毒と老人のアルコール依存症など貧困の問題…我々が毎日のように新聞やテレビで見るニュースが題材となる。

それに加えて、上官たる部長判事たちの姿勢…出世を目指したり、地位を利用したり…裁判所の組織の在り方にまでも疑問を呈したチャオルムに、戸惑いつつも、いつしか共感していくバルンがいた。

 

法に則り、あくまでも公平を求められる判事は、どこまで人の心に寄り添った判断が可能だろうか? 

セサン部長に見守られ、バルンの助けを借りながら、判事としてよりまえに人間として成長していくチャオルム。

難問にも、一つ一つ助け合って解決していくチャオルムとバルンの、初々しいラブロマンスも見どころだ(←人によっては、こちらがメインストーリーなのかも^^)。最初の頃の鉄面のように無表情のバルンの顔が、少しずつ柔らかくなっていくのが良いなぁ~^^

 

法衣を纏う者の矜持❕ 

セサン部長の責任の取り方‥これぞ本当の‟上に立つ者”の姿勢だろう。

法律の世界に入ることを志望した時の心を忘れた検事や、「責任」と口にしながら「責任を取る」ことをしない政治家たちに、爪の垢でも飲ませたいわ。

 

バルンの友人で民事43部所属のチョン・ボワン(リュ・ドクファン)が一目惚れしてしまう、44部の実務官で速記者のイ・ドヨン(イエリヤ)との恋愛ストーリーも、楽しい。イエリヤの謎めいた妖艶さ^^

正義とは何か――

重いテーマを取り上げながら、明るく前向きで諦めないチャオルムとバルン、その仲間達の結束が逞しくて喜ばしい。