transit -767ページ目

mentawai boat→trip 2009  chapter 16 子供達

1月23日

朝起きて、“いつもの”になったポヨンポヨンの作る目玉焼きをパンにのせて食べながらゆっくりと目を覚ます。今日はどんな1日になるのだろう。毎朝、毎朝、その思いから1日が始まる。
サライナは停泊していた場所から近い手術台へ向かった。ここでのサイズと風向きを参考にして1ラウンド目のポイントを決める様だった。

着いてみると手術台はこないだの波が嘘のようにサイズダウンしていた。目測セットで腹くらい。このコンディションでは近くの他のポイントも小さくすぐに移動できる範囲の中でみんなが満足してサーフィンできる様な場所はないみたいだった。

船にはこないだのお土産売りがきている。



$ transit

いろいろと吟味しているとたかさんが「せっかくなので島に上陸しますか、他にもいろんな木彫りの置物などや作っているところなども覗けると思うので」
波もないし、だからこそこの時間を利用して島に上陸してメンタワイのカルチャーに触れるのはみんな大賛成で早速行くことに。


$ transit



上陸するとすぐリゾート感のある建物に入った。


 transit


 transit


ここは手術台の目の前にあり、こないだサーフィンしていた外人はここに泊まっているらしかった。少しそこから海を眺めたり、ボーっとしたりしてからお土産屋のある村へ行こうとみんなで歩き出した。
小道の両側には南国の木々が生え、ハイビスカスの花もちらほら見えた。風が無いためか少しずつ汗ばんできて、でもそれが余計に知らない場所に足を踏み入れ奥へ奥へと進んでいる実感となってきた。


$ transit


途中小さな家の中をたかさんが入っていくので自分達も挨拶をしながら覗くと男がちょうど木彫りをしていたり、そのすぐ横で子供がすやすやと揺り籠で寝ていたりとゆっくりとした時間が流れていた。

 transit

$ transit



そしてさらに歩き視界が開けてきてそこには手作り感のある村の入り口らしき物があった。

 transit

 transit


まず感じたのがここには日本の旅行代理店などでやっているツアーなどでは100パーセント来ることの無い場所だということ。この島の人がこの場所に合ったペースでのんびりと暮らしているような感じだった。
いきなり何人もの外人がぞろぞろ歩いてきて不思議なのか子供達は少し遠目からこちらを見ていた。


$ transit



どれも同じような家なのでたかさんやデディに木彫りのお土産屋さんの家を教えてもらいながらある程度見てからその中で気に入った物を買おうと歩いていた。


 transit



 transit



$ transit


村の中心にある道をまた少し先へ進む俺達。

 transit


すると遠くの方から騒ぎながらこちらに走ってくる子供達が。


 transit



$ transit



 transit




みんな凄い笑顔で誰が一番かを競うくらいの勢いで走って来る光景に驚く俺達。
しかも俺達の周りにきて屈託の無い笑顔で服を引っ張ってきたりくっついてきたり。
俺達がどんなやつかもわからないのに、いつもの幼稚園の先生に会った子供みたいに遠慮なく絡んでくるのにただただ圧倒されてた俺も次第に打ち解けてそのうち一緒になってはしゃいだ。さっき少し離れて見ていた子も俺達が笑顔で楽しんでいる事に安心感を抱いたのかどんどん打ち解けてきた。


 transit





こどもたちは「ポト マイ、ポト マイ」(そう聞こえただけで本当に言っていた言葉はわからない)と言ってきて、デジカメで写真を撮ってとせがんでいるようで撮ると
「ジャ マイ、ジャ マイ」と言ってデジカメに写った自分の姿を見てはニコ-ッと笑顔になって喜んでいた。


 transit


 transit



10人近い子供達が入れ替わり立ち代りくるのだから大忙しなんだけど俺も自分の心が子供達によってよりシンプルになっていって心地よかったし一緒になって楽しんだ。みんなも大笑いしながら子供達と遊んでいた。


 transit


 transit





そのうち追いかけっこが始まる子達、ズボン脱がしをやりあう子供、俺達の周りで収拾のつかない状況に。

 transit




 transit







そして誰かのいたずらで誰かが泣き出し・・・



 transit



なだめる俺達。保母さんや幼稚園の先生の大変さが身にしみてわかった。
けど俺はすっごく大きなパワーをもらった。彼らは無垢で純粋 、それを感じ心の垢が取れていくようだった。


 transit



 transit


そうこうしているうちに時間がたちそろそろサライナに戻ろうということになり気になったお土産やさんにデディに再度連れて行ってもらい俺といっぺいくんそれぞれ買って浜辺まで戻った。そして無くなったいっぺいくんの板についてデディが村の人に流れ着いていないか聞いたが残念ながら見つからず諦めることに。

 transit


ディンギーの迎えを待つ間、天然椰子の実ジュースを飲んで


 transit


最後まで付いて来た何人かの子供達と遊んで
そしてお別れ。

 transit



 transit




数時間の滞在だったけど、俺にとってとても貴重な時間だった。

 transit





船に戻り話し合って今日は波も絶望的だし午後はこの今いるエリアを離れ最後のエリアに向かう事に。
手術台ともこれでお別れ。次来たときはここでもっともっといいサーフィンしてやると誓って。

向かう先では航海レポートの提出に給油、残りわずかなビンタンの補給ができるということだった。 昼ごはんを食べながらそういった用事を済ましているうちに日が暮れ今日はノーサーフになるだろうと思ったので遠慮せずビンタンをグビグビといくつか開ける。

そのうち考えてみたらこの船でまだ一度も行っていない船の先端に気づいた。ここは特等席だなと思いながら下を覗き込んでるとあいちゃんが「そこえ~やん。」と特等席に気づいてやってきた。



 transit



2人で何度見ても飽きない360度ナチュラルな景色に感動しながらお互いの今までのサーフィンをはじめたきっかけから今までを語った。あいちゃんも俺と同じでサーフィンが自分の人生をプラスに導いてくれている人だなと思った。
そしてそういう人生に感謝できるようになるにつれ人にも自分にも優しくなれたり人によっては当たり前のなんでもないことでも感謝できるような自分に変わっていけたりもした。


俺もあいちゃんもサーフィンをやっていなかったら今とは大きく違う人間、人生だったという話、海好き特有!?の共通の価値観の話をしながら盛り上がった。

いわゆるサーファーとはそういった人間のことをいうのかもしれない。

語りと同時にビンタンがどんどん進み気持ちよくなりやがて急激に眠くなってきた。
みんなもそれぞれこのゆっくりとした時間に体を休めているみたいだったし


 transit


 transit


まだ目的地には着きそうもないしそのまま眠ることにした・・・。


 transit



 transit